賃貸マンション 集客のためのリフォーム

一般の個人住宅であれば、家族や個人の趣味・嗜好でリフォームをすることも可能ですが、賃貸用マンションは住宅を貸すことで収益を上げる事業ですから「収益の最大化を目指すリフォーム」でなくてはなりません。昨今は借り手市場といわれていますから、万人受けを狙うといった賃貸用マンションリフォームでは特長ゼロと見なされかねません。重要なのは入居者のターゲットを定め、リフォームを通じてターゲットが満足する「商品」をつくり上げることです。

入居者の嗜好の変化や、近隣に競合する物件ができるなど賃貸用マンションをとりまく環境も日々変化し、変化への対応が遅れると「空室」という最悪の事態を招きかねません。しかも最近の賃貸希望者は、「住」に関する要望や住まい方のセンスのレベルが高くなっており、これまでの「駅近」などのハード面だけでは選ばなくなっています。

ですから、重要なのは、住み手をどうすれば満足させることが出来るか、そのためにいまの部屋をどうリフォームしていくかです。時代の変化、人々の価値観の変化にあったリフォームで「集客に困らない」賃貸マンションづくりをすすめましょう。

リフォームとは「改修」「改築」のこと。つまり老朽化を防ぐための工事や、陳腐化した設備などを取り換えることを指しています。床の張替えであったり、キッチンをIHクッキングヒーターに取り換えるなど、部屋のパーツを新しくするものの、どちらかといえば現状維持のための工事です。

これに引きかえリノベーションとは「時代のトレンドや嗜好の変化を満たす住まいにする」こと。リフォームがパーツの工事であるのに対して、リノベーションはこれまでとは違う価値を持つ賃貸用マンションに創り変えることをいいます。

賃貸用マンションには、バーツを取り換えるなどのリフォームだけで十分魅力的になるものもあります。また思い切ってリノベーションを施すことで、文字通り「一新」し、たとえ立地が悪くても入居者が即決するマンションに創り変えることを選択したほうがいい場合もあります。これからも賃貸用マンションで長く収益を上げ続けていくために、リフォームやリノベーションを「賃貸マンション経営戦略」として考えておくことをおすすめします。