マンション大規模修繕 雑排水管リフォーム

マンション内の排水管のうち、汚水排水管は管径も大きく管の厚みもあるため半永久的に使用できるようですが、台所排水管や洗面洗濯排水管は、一般的に継ぎ手部分から腐食が進行し、閉塞状態になったり、穴があいての漏水、逆流などを起こす恐れが生じます。

特に台所排水管は、さまざまな洗剤の影響や食品の残滓などの影響で、洗面洗濯系の排水管より傷みの進行が早まる傾向があります。

排水管の撤去・取り替えリフォーム工事は、工期が長期にわたり、その間は排水できないなど住民の生活に多大な影響を与えます。また工事で発生する騒音もマンション内だけではなく、周辺地域に迷惑をかけることになります。こうしたことから、雑排水管のリフォームには「居ながら施工」ができる「反転ライニング工法」を採用するケースが増えています。

反転ライニング工法とは、空気圧を利用して管の内側に樹脂などをライニング（密着させる）ことにより、排水管を内側から腐食を守る工法です。この工法の特長としては、

　・施工機械がコンパクトですから、台所や洗面などの狭小な場所からの施工が可能。
　・樹脂の硬化時間を季節（温度）によって変えることができ、施工時間を短くできる。
　・一定程度の伸縮性があり、温度差などによる破損や傷が生じにくい。
　・配管後は二重構造となるため曲げ強度が増す。
　・管内は滑らかで排出物が付着しにくくなる。
　・一回の施工で排水管長20ｍ程度（７階建て相当）まで可能

水は住民の毎日の生活に欠かせないものですから、排水管のリフォームでは、住民に負担をかけないようにすすめたいものです。