マンションの床・フローリングリフォーム

床材にはフローリング、タイル、カーペット、畳などさなざまなものがありますがリフォームの際に気をつけなければばらないのが、階下への「音害」です。床材の遮音性能を管理組合で規定している場合もありますから、確認しておきましょう。床材の選択で階下にどんな影響を与えるか、その参考例を次に記しておきます。
＜床襲撃音に対する遮音等級と生活実感＞

■遮音等級Ｌ－40（軽量床衝撃 ： 特級　重量床衝撃：特級）の場合
　椅子の移動音・物の落下音＝ほとんど聞こえない
　人の走り回り・飛び跳ね音＝かすかに、遠くから聞こえる感じ
　生活実感＝上階で物音がかすかにする程度。気配は感じるが気にならない

■遮音等級Ｌ－45（軽量床衝撃 ： １級　重量床衝撃：特級）の場合
　椅子の移動音・物の落下音＝小さく聞こえる
　人の走り回り・飛び跳ね音＝聞こえるが、意識することはあまりない
　生活実感＝上階の生活が多少意識される。スプーンを落とすとかすかに聞こえる

床材の選択に当たっては、素足で触れたときの感触のよさ、やすべらないこと、部位によっては冬でも冷たさを感じないものを選びます。

■ムク（無垢）材フローリング
広葉樹では、カリン・チーク・マホガニーなど、針葉樹ではパイン・ヒノキ・ベイヒ・キリなどがよく選ばれています。「音害」を避けるために、裏にマット等が裏打ちされた物がマンションに向いています。

■カーペット
防音性に優れていますが、シミになりやすい難点もあります。タイルカーペットならば容易に交換できます。

■コルク
クッション性が高く、温度も一定していますので１年を通じて快適に使えます。

■タイル
トイレ・洗面のほか、キッチンやリビングにはテラコッタ調のタイルを使用して、アクセントにするケースがあります。

■畳
耐久性とモダンな印象のある琉球畳や和紙でできた畳など、自然素材でできた畳が最近の人気です。