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戦後の高度成長期に一気に普及したトタン屋根ですが、近年の新築ではすっかり見かけなくなりました。
とはいえ、古い家屋の屋根にはまだまだ現役で使われているものを見かけます。
そんなトタン屋根は、いざ修理したい場合はどうのようにすればいいのでしょうか?どれくらいの費用がかかるのでしょうか?そもそもトタン屋根とはどういう屋根なのか、ご存じない方も増えてきているのではないでしょうか。
本記事ではトタン屋根の修理方法と費用、注意していただきたいポイントについて解説します。修理の実例もご紹介していますので、トタン屋根の修理をご検討中の方やトタン屋根について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
まずは、トタン屋根を部分修理した場合の費用からみていきましょう。
屋根に使われるトタンの厚みは0.35mm程度のものが主流で、とても薄いです。
トタンの表面だけがサビているように見えても、腐食が裏側まで貫通して穴が開いていることもあります。
穴が開いたトタンは貼り替えが必要ですが、傷んでいるトタンがごく一部であれば部分的な交換(貼り替え)で済ますことができ、費用も10万円前後に収まります。
トタン屋根を部分的に交換する費用は、張り替える屋根の面積によって変わります。高所の屋根や傾斜が急な屋根は、別途足場代が必要になります。
屋根の頂上部分を「棟」と言い、棟が浮いてできた隙間や浮きあがった釘から雨水が侵入して雨漏りに発展するケースがあります。
また、棟板金は台風で飛ばされやすいもののひとつですので、不良は放置せず交換しておいたほうがよいでしょう。
万が一、飛んでいった棟が人に当たったら大変です。
棟板金の交換費用の目安は、おおよそ3~17万円です。ただし、形状が複雑な屋根は棟が長くなりやすいので、費用も上がる傾向があります。
次に、塗装をした場合の項目と費用についてみていきましょう。
トタン屋根の塗装費用の目安はおおよそ50万円前後で、屋根の面積によって変ります。屋根塗装の費用項目と金額の目安をご紹介しておきましょう。
屋根の塗装は「仮設足場を立てて、高圧洗浄して、下地処理して、塗装する」という順番で進んでいきます。
塗料は耐用年数や機能で数々のグレードがあり、選ぶ塗料で価格が大きく変ります。
屋根の塗装が色あせたり、塗膜に触れると白い粉(チョーキング)が付きだしたら塗り替えのサインです。
この状態を放置すると、腐食が進みサビることがあります。
軽度のサビ程度であれば塗装で済ますこともできますが、サビる前に塗り替えるほうが望ましいでしょう。
トタンに穴が開いたり雨漏りを起こしたりしているなら、張り替えや重ね葺きを検討したほうがよいでしょう。
最後に、屋根材を全て新しいものに交換する場合の費用についてみていきましょう。
屋根材を新しくするときは葺き替えと重ね葺き(カバー工法)の2つの方法があります。
選んだ工法および施工面積で工事費用は大きく変りますが、おおよその目安として60~250万円程度かかります。
これまでご紹介してきたように、トタン屋根は塗装や部分張り替えができます。
とはいえ、張り替えたトタン以外は劣化が進行しており、トタンを止め付けている下地も老朽化が進んでることも多いため、葺き替えが基本です。
トタン自体の耐用年数も10~20年程度ですので、それを超えているなら次々と不良が発生しかねません。
その度に足場をかけて工事するより、全て一度に新しいものに替えるほうが合理的でしょう。
下地が劣化している場合は、重ね葺きも避けた方が無難です。一旦屋根材を撤去して、下地や防水シートから新しいものに取り換えましょう。
現在トタン屋根の葺き替えでは、サビに強くメンテナンス回数が少なくて済むガルバリウム鋼板への交換が主流です。
ガルバリウム鋼板はトタン並みの価格と重量ですが、耐久性は3倍以上あります。
なお、一般的にトタン屋根は斜面がゆるやかで、隙間が多い瓦やスレートに替えると雨水が侵入しやすくなります。
トタン屋根を葺き替える場合は、同じ金属屋根材であるガルバリウム鋼板がよいでしょう。
トタンとは、薄い鋼板に亜鉛をメッキ処理した金属のことで「亜鉛メッキ鋼板」とも呼ばれます。メッキをしていない鋼板よりもサビにくく、安価で施工もしやすいということから戦後一気に普及しました。
トタン屋根の形状(葺き方)は、大きく分けると以下の4種類あります。
トタン屋根のメリットは、他の屋根材に比べて材料費が安いこと。
工期が短いので、施工費も安くなります。
日本瓦と比べると重量が1/10以下で、地震の際に建物に負担がかからないのも利点のひとつでしょう。
これにより、耐力壁と呼ばれる地震や風に抵抗するための壁の量も、少なくて済みます。
いっぽう、トタンを含む金属屋根全般は熱伝導率が高く、断熱性に乏しいという欠点があります。
夏は室内の温度が上がりやすいので、遮熱・断熱対策が必要です。
遮音性も低いので、雨が打ち付けると大きな音が鳴るのもデメリットのひとつでしょう。
ガルバリウム鋼板と比べるとサビやすく、塗装などのメンテナンス費用がかかります。
耐用年数もガルバリウム鋼板に劣るので、葺き替えのタイミングでガルバリウム鋼板に替える場合が多いです。
トタンのサビを放置すると、屋根全体のリフォームが必要になるケースもあります。
どのような流れでそうなるのか、ご紹介しておきましょう。
トタンは、素地である鋼板を亜鉛メッキと塗装で二重に保護しています。亜鉛は鋼板よりサビやすいので、塗膜が劣化して防水性能がなくなると、まず塗膜の下の亜鉛メッキが腐食してサビ始めます。
この作用を「犠牲防食」といいますが、亜鉛メッキの膜厚は非常に薄く、塗膜の劣化を放置するとやがて鋼板がサビ始めます。
トタン屋根の鋼板の厚みも0.35mm程度しかありませんので、そのまま腐食が進むと穴が開きます。
なお、亜鉛メッキのサビ(酸化亜鉛)は白っぽいので「白サビ」と呼ばれ、鋼板のサビ(酸化鉄)は褐色で「赤サビ」と呼ばれます。
トタンに白サビが現れたら、速やかに塗装することをお勧めします。
トタンがサビて穴が開き、そこから雨が侵入すると防水材や下地を傷める原因になります。防水材や下地が腐朽すると、塗装や重ね葺きでは直せません。
全てのトタンをはがして防水材と下地の交換が必要になり、修理は屋根全体に及びます。
防水材を越えて雨水が侵入するとやがて室内でも雨漏りし始めますが、そのころには建物の構造材から壁紙などの仕上げ材まで、カビや腐朽が発生してる可能性もあります。
つづいて、トタン屋根を長持ちさせるコツをご紹介します。
トタン屋根は、定期的に塗装メンテナンスを行うことで耐用年数を伸ばすことができます。塗料の色あせやサビを発見したら、すぐに対応しましょう。
トタン屋根は、強風などで飛来物が当たると簡単に傷ついてしまいます。塗膜や亜鉛メッキが傷つくと、そこから鋼板がサビ始めます。台風や強風のあとは、できるだけ点検を実施しましょう。
トタン屋根の一部分にサビが発生している場合は、広がらないようにサビを落としてから塗装しましょう。
トタンは亜鉛メッキが先にサビることで、素地である鋼板がサビるのを防いでいます。
もし鋼板までサビているのであれば、亜鉛メッキは消費された状態であり、無くなった亜鉛メッキは元に戻りません。
サビが出てきたら、それ以上広がらないようにサビを落としてから、サビ止めを塗布して保護する必要があります。
屋根のチェックを素人がやると、点検中に落下事故を起こしたり問題点を見逃したりする恐れがあります。
点検は、プロにやってもらうほうが良いでしょう。
塗装や張り替えも自分で対応するのではなく、リフォーム会社に依頼して施工してもらいましょう。
リフォーム会社なら必要に応じて足場を立て、安心・安全に作業してくれます。
最後に、トタン屋根リフォームの実例を5つご紹介します。
塗装がはげ劣化してしまった化粧スレート(コロニアル)と、サビてしまった棟板金を重ね葺き(カバー工法)した例です。
新しい屋根材は、遮熱・断熱性と遮音性を併せ持つ製品を利用しています。
事例の詳細:屋根カバー工法よくなりました
物置の波板トタン屋根を塗装し直し、無くなっていた棟や破風の板金を再取り付けした例です。
建物側の屋根も化粧スレート(コロニアル)が劣化していたので、重ね葺き(カバー工法)しています。
事例の詳細:金属屋根工事。カバー工法で。
外壁塗装と一緒に、色あせた瓦棒葺きのトタン屋根も塗り替えた例です。
サビ止め塗装後に、耐UV性機能と耐候性を持つ塗料で仕上げています。
事例の詳細:トタン屋根塗装
雨漏りで穴が開いてしまった瓦棒葺きのトタン屋根を重ね葺き(カバー工法)した例です。
最近のゲリラ豪雨で樋の排水がうまくいっていなかったので、処置したうえで重ね葺きしています。
事例の詳細:トタン屋根の吹き替え
台風で飛ばされる恐れがあった下屋根を葺き替えた例です。屋根の構造材の一部が腐っているうえ、
他にも経年で劣化している箇所があったので、葺き替えにより対応しています。
事例の詳細:トタン屋根取替工事
トタンとは鋼板を亜鉛メッキ処理した素材のことで、材料費や施工費が安く施工性も良かったことから戦後の高度成長期に屋根材として一気に普及しました。
トタン屋根を修理する場合は「塗り替え、部分交換、重ね葺き(カバー工法)、葺き替え」などいくつかの方法があります。
トタンの劣化の進み具合に合わせて最適な方法を選択するとよいでしょう。
サビたり穴が開いたりしている場合は、葺き替えるのが一般的です。
その際、トタン並の価格でトタンより優れた耐久性能を持つガルバリウム鋼板に葺き替える方法が、現在主流となっています。
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