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画像出典:「ご自身で応急処置をされた瓦屋根を修繕!」
銀色に光る屋根瓦は日本の伝統的な屋根材で、粘土瓦ともいわれます。製法によって陶器瓦、
いぶし瓦という呼び方も。どんな特徴があって、どんなリフォームやメンテナンスが必要な
のか、リフォーム費用はどれくらいかかるのか。また、屋根瓦の補修や葺き替え実例、屋根
葺き替えの補助金についても紹介します。
目次
住宅で使われる主な屋根材は5種類ありますが、俗にいう屋根瓦はその1つで伝統的な日本の和瓦のことを指しています。屋根瓦という言葉で屋根材全般を指すこともありますが、ここでは伝統的な和瓦として、ほかと区別して説明していきます。なお、和瓦はその原料が粘土なので粘土瓦ともいわれています。
現在の家で使われている主な屋根材は次の5種類があります。
1.鋼板屋根材
2.化粧スレート
3.屋根瓦(粘土瓦)
4.アスファルトシングル
5.セメント瓦(コンクリート瓦)
新築住宅に限ると、ガルバリウム鋼板などの鋼板屋根材が最も多く使われています。 次いで多いのが化粧スレートといわれる薄いセメント系の屋根材です。これらは洋風のデザインの住宅に多く用いられていて、住宅地を歩いているとすぐに目に留まります。 次いで多いのが屋根瓦(粘土瓦)ですが、和風住宅に用いられることが多く、根強い人気を誇る地方も多いです。
アスファルトシングルはアメリカやカナダではポピュラーな屋根材です。グラスファイバーにアスファルトを含浸し、表面に石粒を吹き付けた製品です。
セメント瓦は瓦の形を真似たセメント製品です。上記の化粧スレートとは異なります。現在では生産・販売はされていない屋根材です。ただし、以前に施工した家は残っています。コンクリート瓦は特定のメーカーの製品で、こちらも現在は製造販売されていません。いずれも塗装製品なので、定期的に再塗装が必要です。
日本の瓦は元来、粘土を一定の形に固めて焼いたもののことです。それが粘土瓦という言葉の由来です。
複数の種類の粘土を配合し、成形、乾燥、高温で焼くという工程を経て出来上がります。
つまり屋根瓦(粘土瓦)は焼き物の一種ということがわかります。
瓦の代表的な形はやわらかくカーブした和形といわれるおなじみの形状です。 しかし、瓦の形は和形しかないわけではありません。洋風住宅のデザインに合うフラットな形もあります。
左:伝統的な和瓦の形、右:洋風住宅にも合う平形(イラスト/ふじや)
日本の伝統的な瓦が粘土瓦であることはおわかりいただけたと思います。粘土瓦はどれも銀色っぽくて同じように見えますが、実は色のつけ方で3種類に分けられます。日本の家では主に陶器瓦といぶし瓦が使われています。
お茶碗や湯のみのように釉薬(ゆうやく)を施してから焼いて出来上がるものは「陶器瓦」といいます。どんな色も可能で、色落ちがしません。
「銀黒」というよく採用される色をつけた陶器瓦
▶画像出典:「棟積み替え工事 瓦種:陶器瓦銀黒」
釉薬を使わずに黒煙でいぶして銀色に仕上げたものが「いぶし瓦」です。いぶし銀のようなという言葉はいぶし瓦が由来といわれています。
銀色に輝くいぶし瓦に葺き替えた事例
▶画像出典:「経年劣化による、旧のいぶし瓦を、銀いぶしの日本瓦へ」
また、同じく釉薬を使わずに独特の色合いを出したのが「無釉瓦」です。
素焼きの風合いを活かしているのが特徴です。
粘土瓦はほかの屋根材と比べて耐久性が高いといわれます。そのメリットや寿命はどれくらいと考えればよいのでしょうか。
粘土瓦以外の屋根材は塗装製品であることもあり、必ず10年ごとくらいで定期的に塗り替えが必要です。また本体も20年~30年くらいで寿命がくるものが多いです。そこで葺き替えや重ね張り(屋根カバー工法)といったリフォームが必要になります。
■関連記事:屋根の葺き替えの費用やカバー工法との違いは?タイミングや屋根材選びもアドバイス
これに対して粘土瓦は塗装製品ではないので、色落ちはしません。身近な陶器を考えても色は落ちませんね。釉薬を用いないいぶし瓦や無釉瓦も素材そのものをいぶしたり、焼く過程で発色しているので、色が落ちることはありません。
このように粘土瓦は塗装の必要はありませんが、経年変化で表面が汚れたり、強風ではがれたりずれたり、飛来物の衝撃で割れることがあります。 汚れなら高圧洗浄してきれいにします。ずれたり割れたりした場合は部分的な補修が必要になります。
必要な補修を行っていれば粘土瓦は長くもつ屋根材です。古い民家やお寺などに瓦が載っているのを見ればよくわかります。日本の瓦に詳しい一級建築士の柏崎文昭さんは、「瓦は汚れをそれほど気にしなければ100年以上もつ素材です」といいます。
粘土瓦を洗浄してきれいにした事例
▶画像出典:「住宅外壁フッ素塗装工事及び瓦洗浄」
粘土瓦は鋼板や化粧スレートと比べると重いのが難点です。そのため、最近は従来の瓦よりも軽量化した瓦が出てきました。
屋根が重いと建物にかかる負荷が大きくなり耐震性が低くなるため、最近は屋根材における粘土瓦の割合が減る傾向があります。
そこで登場したのが軽量の粘土瓦です。軽量といっても、従来の粘土瓦より1~3割軽い程度なので、鋼板や化粧スレートとは比較になりませんが、瓦のデザインや質感、耐久性の高さを維持しつつ、重量をこれまでより抑えたものと見ることができます。
また、軽量化とともに粘土瓦の防災化も進んでいます。これは強風などで屋根から落ちにくいように形状などを工夫したもので、軽量と防災の両方を兼ね備えたものを軽量防災瓦と呼ぶ場合もあります。
粘土瓦はこのように地震や台風に対して安全性を確保するように変わってきているのです。
ここまで屋根瓦(粘土瓦)の特徴や最新の傾向について述べてきましたが、ここであらためてメリットとデメリットについてまとめてみましょう。
粘土瓦は、色落ちしないため、再塗装の必要はありません。
ガルバリウム鋼板や化粧スレートは塗装製品なので、10年ごとくらいに塗り直しを行う必要があります。
屋根の塗装を行うには、1回80万円~100万円程度の費用がかかります。
しかも劣化が進むと、葺き替えや重ね張りなどより費用のかかるリフォームが必要になる場合もあります。
粘土瓦は、途中で一部補修することがあっても数万円~50万円程度の費用で済むことが多いです。
このメンテナンス費用の少なさが粘土瓦の大きなメリットといえます。
一方、粘土瓦のデメリットとして挙げられるのは価格の高さです。標準的な化粧スレートと比べると粘土瓦は2割~5割高くなります。
屋根材の種類と葺き替え費用
屋根材の種類 | 費用相場/㎡ |
粘土瓦・いぶし瓦 | 1万9000~2万2000円 |
粘土瓦・陶器瓦 | 1万5000~2万円 |
化粧スレート | 1万~1万5000円 |
ガルバリウム鋼板 | 1万~2万3000円 |
アスファルトシングル | 1万~1万5000円 |
工事費含む(解体・下地工事等の費用除く)
和瓦のように波打っている形状は上に新しい素材を重ねて施工することはできません。フラットなタイプの粘土瓦も、そもそも重いので別の材料を重ね葺きすることは避けたほうがよいでしょう。
そのほかの屋根材について、概要を紹介します。葺き替えの際には特徴や費用を考慮して選びましょう。
化粧スレートはセメントを繊維で強化した薄いスレート状の屋根材です。セメントだけではもろいですが、繊維で強化することで5㎜程度の薄い屋根材ができました。軽くて、洋風住宅に合います。
和瓦のようなデザインの製品もあり、粘土瓦から葺き替えても屋根のデザイン的には同じ外観が維持できます。
デメリットは経年変化で色あせて、表面が毛羽立ち防水性が落ちます。そうなる前に定期的に塗装が必要です。
再塗装してきれいになった化粧スレート
▶画像出典:「屋根塗装で 雨漏り知らずの自宅へ」
薄くフラットな屋根材で化粧スレートよりも軽いのが特徴です。代表的なものにガルバリウム鋼板があります。
ほかに昔よく用いられたカラー鉄板(トタン屋根)や、高価ですが耐久性に優れたステンレスやアルミもあります。
現在では粘土瓦からの葺き替えを行うときは、ガルバリウム鋼板が多いです。軽いので建物への負荷が大幅に減り、それだけでも耐震性を向上できるからです。
ガルバリウム鋼板は軽いので重ね葺きにも最適。古くなった化粧スレートの上に施工した例
▶画像出典:「金属瓦を使用したカバー工法で、長く住み続けられる住まいへ!」
軽量な屋根材で、防音性などに優れていますが、素材の特性上、雨が溜まりやすい欠点があり、原則的に3.5寸以上の勾配のある屋根でないと施工できません。
粘土瓦からの葺き替えを検討する場合は、その点に気をつける必要があります。
製品によっては、ゆるい勾配でも施工できる場合もあるので、リフォーム会社に相談してみましょう。また、使用するときは日本の法律に沿った不燃認定を取得していることを確認する必要があります。
古くなった化粧スレートの上にアスファルトシングルを重ね葺きした事例
▶画像出典:「屋根カバーリング工事」
屋根材は、建物の最上部にあって雨から建物を守ってくれています。しかし、雨漏りは屋根材だけの問題ではありません。屋根材がどのように屋根に載っているのかを知っておきましょう。
日本の家の代表的な工法、木造軸組工法の屋根の構造は図のようになっています。
垂木(たるき)などで骨組みをつくり、その上に野地板という合板を張り、さらに野地板の上に防水シート(ルーフィング)を張ります。屋根瓦が載るのはその上です。
屋根の構造を示す図(イラスト/ふじや)
雨漏りを最終的に防いでいるのはアスファルトルーフィングといわれる、アスファルトを含浸させた防水シートです。屋根材がずれたり、ひび割れたとしても、防水シートがしっかりしていれば雨漏りはしません。
しかし、防水シート自体は20~30年しかもちません。粘土瓦より寿命が短いのです。
雨漏りがし始めたら防水シートの劣化を疑いましょう。放っておくと野地板や小屋組みの木材の腐食につながります。
屋根材のずれやひび割れ、劣化を放置すると防水シートの劣化につながるおそれがあるので、注意が必要です。
天井に雨染みができたりして雨漏りの疑いがあったら、リフォーム会社などに速やかに点検してもらいましょう。
屋根瓦(粘土瓦)は、どんなときに補修が必要なのでしょうか?
屋根が被害に遭うのは台風や地震のときです。
風で飛ばされてきた飛来物が当たって瓦が割れてしまうことがあります。また、強風によって瓦や棟(むね。屋根の最上部)に割れやずれが生じることもあります。
風や揺れだけではなく、寒冷地では凍害によって瓦が部分的に破損することもあります。また、棟部分を保護しているしっくいがはがれる、防水紙が劣化して亀裂が入るという事態も生じます。
これらは全て補修が必要な状態で、放置すると雨漏りの被害を招く恐れがあります。
before
棟の中を保護している漆喰(しっくい)もボロボロに
after
割れた部分などを補修してきれいな状態に
▶画像出典:「瓦屋根のメンテナンス」
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端っこの瓦が落ちてしまった状態
after
瓦のなかった部分に新しい瓦を施工
▶画像出典:「瓦屋根 補修・漆喰工事」
屋根瓦(粘土瓦)を補修する際は、割れた瓦だけを交換する、ずれた部分を調整するなど部分的な補修で済むことが多いです。
補修費用は被害の程度によってさまざまです。
例えば破損した瓦の差し替えだと15枚程度まで8万円程度から、棟の漆喰直しで5m程度まで4万円程度から、破損箇所が増えれば費用も増えます。
一方、すでに雨漏りがしているときは、防水シートや野地板の交換、屋根下地の補修まで考える必要があります。補修を要する面積が大きい場合は、屋根の全面葺き替えまで視野に入れる必要があるでしょう(葺き替え費用の目安は後述)
屋根瓦(粘土瓦)に破損がない場合は、防水シートを交換して瓦を再利用することもできます。その場合の費用は全面葺き替えより割安になります。しかし、いったん撤去した瓦をストックしてもういちど施工する費用がかかるので、思ったより安くはならないかもしれません。
防水シート交換を機に、耐震性を考慮してより軽い屋根材に交換する選択肢もあるので、リフォーム会社に費用も含めて相談してみましょう。
屋根瓦(粘土瓦)を施工する際に守るべき基準として法律で定めているのが「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」です。
新築時に施工する際はこのガイドラインを守るよう2022年1月に建築基準法で義務付けられました。
このガイドラインでは、原則として屋根の全ての瓦を釘(容易に抜けないよう加工したもの)またはネジで緊結する、金物などにはさび止め・防腐措置をするように求めています。
リフォームではガイドラインは義務付けられていませんが、リフォーム会社には、「どのような施工をしますか? ガイドラインはご存じですか?」とい聞いてみましょう。ガイドラインを知っていて、そのような施工をしてくれるのなら安心です。
「瓦屋根のガイドライン」では、全ての瓦を専用の釘で緊結するよう求めています(イラスト/ふじや)
屋根の葺き替え工事費については、日本建築防災協会が費用の目安を出しているので、参考にしてみましょう。
日本建築防災協会では国土交通省の監修のもとで「瓦屋根の改修工事のススメ」と題するパンフレットを発行(2021年3月)しています。
その中で、葺き替えの屋根瓦(粘土瓦)を使った場合の葺き替え費用を算出しています。2019年の山形県沖地震における同県鶴岡市での補助実績50件について見積もり分析を行ったものです。
それを参考に以下、葺き替え工事費用の目安を出してみましょう。
同パンフレットによると、屋根面積を132㎡、棟の長さを12mとして以下のように試算しています。
日本建築防災協会の見積もり分析によると、屋根葺き替え工事費1㎡あたりの単価は1万7500円、棟の工事費の単価は7万8000円です。
単価に施工面積を掛けると以下の計算になります。
・屋根葺き替え工事:単価1万7500円/㎡ × 132(㎡)=231万円
・棟の工事 :単価6500円/m × 12m=7万8000円
合計238万8000円(約240万円)
上記に消費税を加えると約263万円になります。
このことから屋根リフォーム(粘土瓦使用)の費用は、材料費の違いや仕様の違いなどを勘案し、約250万円~350万円と見ておけばいいでしょう。
前記のパンフレットを参考に屋根葺き替え費用の目安の出し方を紹介します。
1.屋根面積と棟の長さの計算
屋根面積は長辺×短辺で真上から見た面積を出し、それに4寸勾配までは1.1を掛ければ簡易に面積が出せます(イラスト/ふじや)
屋根の面積を出すのは屋根の長辺に短辺を掛けますが、長辺が12m、短辺が10mの場合は、12m×10m=120㎡となります。
上から見た場合の面積は確かにそうですが、屋根の場合は勾配によって面積が変わります。
その勾配が4寸勾配(4/10)では1.1倍、それ以上の勾配では1.2倍とすることで簡易に屋根面積を計算できます。
4寸勾配とすると120㎡×1.1=132㎡。勾配を勘案した屋根面積は132㎡ということになります。
さらに棟工事については単価が異なるので、棟は長さで計算します。
上記の場合、棟の長さは12mです。
さて、上記の屋根面積に屋根工事の単価を、棟の長さに棟工事の単価を掛けたものが全体の工事費になります。
屋根工事費を計算してみましょう。
■施工面積
屋根の長辺( m)×短辺( m)×1.1または1.2=屋根面積( ㎡)
棟長さ( m)
■屋根葺き替え工事費
単価1万7500円×屋根面積( ㎡)=( 円)
■棟工事費
単価6500円×棟の長さ( m)=( 円)
合計( 円)
使用する屋根材や諸経費、立地条件などさまざまな要素で、費用は変動しますので、上記の計算はあくまで目安とし、実際にかかる費用は見積もりをもらって確認してください。
粘土瓦を葺き替えるときは国からの補助金が出ます。その内容を紹介します。
強風対策として屋根の葺き替えに補助金が出る制度があります。
国の制度ですが、自治体が窓口となって行われ、対象は人口密集地域で基準風速32m/秒以上の区域などとなっています。
診断と改修工事が補助対象で、補助額は以下のとおりです。
補助対象 | 補助額・補助率 | |
瓦屋根の耐風診断 | 瓦屋根の緊結方法について、基準に適合しているかどうかを、かわらぶき技能士や瓦屋根工事技士、瓦屋根診断技士などにより診断 | 診断費の3分の2 最大2万1000円/棟 |
瓦屋根の耐風改修工事 | 法律に適合しない瓦屋根について、所要の耐風性能を有する屋根に葺き替え | 工事費の23% 最大55万2000円/棟 |
上記の補助制度は全ての自治体で行っているわけではありません。まずはお住まいの自治体が制度を実施しているかどうかを確認しましょう。
上記の制度のほかに、自治体によっては屋根瓦から軽量な屋根材に葺き替えるなどの耐震リフォームで補助金が出る場合があります。瓦にこだわらないならこうした制度の利用も検討してみましょう。
火災保険には一般的に火災のほか風災の補償が含まれています。つまり台風などで屋根がめくれてしまったなどという被害は火災保険の補償対象になります。
いくら補償されるかは被害の度合いによりますが、保険会社の査定には被害箇所の写真と修理見積書が必要です。屋根が強風による被害を受けたら、まずリフォーム会社などに相談してみましょう。
屋根瓦の補修や葺き替えを行った事例をかかった費用とともに紹介します。
台風の後、雨漏りが始まったので、リフォーム会社に点検してもらい、屋根瓦の補修を行った事例です。屋根36㎡にわたって割れた瓦の交換や棟の補修などを行っています。
before
台風による被害で瓦や棟が割れています
after
割れた箇所を取り替え、漆喰も補修しています
DATA
・リフォーム費用:31万円(足場工事含む、単独工事をする場合の概算)
・築年数:21年~25年
・工期(全体):2週間
・リフォーム面積:36㎡
・画像出典:「【大阪府大阪市:戸建て】屋根補修工事」
築30年以上経ち、汚れが目立ち雨漏りの心配も出てきた屋根瓦を、軽量防災瓦(粘土瓦)に葺き替えた事例です。見栄えがよくなり、強風でも耐えられる屋根瓦に一新しています。
before
経年変化で雨漏りの心配も出てきていました
after
粘土瓦でも以前より軽量で強風に耐えられるタイプの瓦に葺き替えました
DATA
・リフォーム費用:182万円(足場工事含む、単独工事をする場合の概算)
・築年数:30年以上
・工期(全体):1週間
・画像出典:「美しい外観に高い防災・防水機能を持つ瓦に交換したい」
雨漏りがしたので、屋根の瓦を一度撤去し、下地の野地板と防水シートを張り替えた後、再度瓦を葺き直した事例です。
before
瓦を撤去し、野地板を交換し防水シートを敷設
after
下地をリフォームした後、いったん撤去していた瓦を葺き直しました
DATA
・リフォーム費用:190万円(単独工事をする場合の概算)
・工期(全体):1カ月
・画像出典:「雨漏りを直してほしい!」
色落ちせず、長持ちするのが屋根瓦(粘土瓦)のいいところですが、重いので耐震性を考慮して他の屋根材に葺き替えることが推奨される場合もあります。ただ、近年屋根瓦は以前より軽量化し、強風で屋根から落ちないように新しい施工基準もできています。
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■構成・取材・文/林直樹
■イラスト/ふじや
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