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屋根のカバー工法、荷重に家が耐えられるでしょうか？

最終更新日：2015-06-09

ホームプロに寄せられた「屋根」に関するリフォーム相談の中から、『屋根のカバー工法、荷重に家が耐えられるでしょうか？』の質問と回答をご紹介します。

カラーベストコロニアル屋根で修理することなく木造築30年が経ちました。
さすがに釘部から雨がにじみが出るようになりました。
そこで同じコロニアルでカバー工法で施工するとの見積もりをもらいましたが、一方の業者から重たくなるのでと言って屋根をめくる方式の提案があります。現在のコロニアルの上からコンパネを敷き防水シートを敷きコロニアルを葺くと言う工法です。
二階屋根総面積46平方メートルとして、コンパネ4.5kg／平方メートル（12t）、カラーベスト62kg／坪（5.2t）で単純計算すると約1100kgの重量となります。

乗用車1台分の重量が余分に乗ってしまう訳ですが、このように倍の加重に耐えるものでしょうか。屋根裏から垂木を見ると腐食損傷はありませんが、昔のコンパネは水を含むとぼろぼろにほころびます。

屋根の吹き上がり防止のための、ひねり金具は自分で全数取り付けました。
業者は屋根の上から垂木に釘を通すから強度は十分と言っております。
廃棄する分がなくなり安いのですが判断に迷っています。
ご指導ください。

ご質問では二つのポイントがありますね。現在の屋根を葺く材料の上から下地を作ることで、荷重的な問題ないか、もう一点は重ね張して施工上の問題が無いかの二点ですね。

建物の構造計算がどのようになってされているか分かりませんが、平米20kg程度で在れば構造体の安全率もありますので全体の加重増加では問題ないかと思われます。
建物を建てられたときの確認申請書があれば、構造検討が記載されてますから、専門家に検討依頼してもらうことも方法としてあります。

次に、施工上の問題ですが、一番問題なのは下地を張るときに、垂木に間違いなく釘が打てるかです。
下地合板に垂木の位置をはかり、墨打ちをし、釘を打ってとめることになります。
垂木がそっていたりして、想定してる位置に無い場合古い下地材に釘が打ち込まれただけになります。
全て、屋根裏の方から確認できれば問題ないのですが、軒下の方は確認することが困難だと思います。

施工時の精度確認が出来るのであれば、上張りも可能です。

あと、また30年以上建物をもたそうとお考えになり、下地の固定精度をあげるとすれば、下地まで撤去し張り替えることが一番です。

屋根／築20年以上

（2005.07.15）

※法律問題や税務問題は、事実関係の違いによって結論が異なる場合があります。また、同一の事実関係であっても異なった結論が出る場合も多くあります。「リフォーム相談室Ｑ＆Ａ集」で示しております回答は一般的な回答にとどまるものであり、具体的な問題についての責任ある回答を示すものではないことにご注意ください。具体的な事案につきましては、必ず弁護士や税理士などの専門家に相談されることをお勧めいたします。

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