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キッチンを使いやすくレイアウトするために、『ワークトライアングル』、『キッチンのレイアウトパターン』をご紹介します。
調理作業上の動線をチェックする場合、「シンクの中心」「加熱調理機器の中心」「冷蔵庫の中心」を頂点とする三角形を考えます。 この三角形をワークトライアングル(作業の三角形)といって各辺の適当な長さは次のようになっているのですよ。
●シンクの中心から加熱調理機器の中心まで 120~180cm
●シンクの中心から冷蔵庫の中心まで 120~210cm
●加熱調理機器の中心から冷蔵庫の中心まで 120~270cm
三辺の総和は『360cm以上600cm以下』が適当とされています。
各辺の距離が長すぎるとむだな動きが多くなるので、疲れる原因になります。また、短すぎると調理や配膳スペースが不足したり、設備機器が使いづらくなったりして作業効率が悪くなりますね。
I型
II型
L型
U型
ワークトライアングルは、レイアウトによって変化しますが、同一機能の条件下では、II型とU 型の場合がもっとも動線が短く、使いやすく疲れにくいことがわかります。
I 型の場合は三角形が形作られず、動線は一本の線上を行き来することになりますが、 2700mmが適正な長さで、3600mmを超えると使いにくくなります。
キッチンのレイアウトの基本パターンをご紹介します。
動きやすくて、自分の好みのレイアウトのキッチンを見つける参考にしてくださいね。
レイアウトパターンとしては一般的に1から4の4種類のパターンが基本型になります。 さらに、部屋との対応によって、5、6のようなバリエーションが考えられます。
1列に配置されるかたち。
よくDKで採用される型で、シンク・冷蔵庫・加熱調理機器を一直線に並べた最も基本的な配置です。
全体の長さが長すぎると横歩き作業の連続となるので、疲れやすい型です。
ワークトライアングルで考えると、600cmまで可能なように思いますが、360cmが限度です。
2列に配置されるかたち。
独立型で採用される型です。部屋の中央に細長く通路部分をとります。
前後にシンク・加熱調理機器・冷蔵庫を配置するので、I型に比べて作業動線が短いので作業がしやすく収納量も多く取れます。
ただ、シンクと加熱調理機器を前後に設置する場合は、シンクのすぐ後ろに加熱調理機器がくると危ないので、斜めにずらすようにすると動きが楽で危険も少ないですよ。
L字型に配置されるかたち。
6~8畳程度のDKで採用される型で、調理スペースをL字型にレイアウトしたものです。L字の片方にシンクと加熱調理機器を並べたものと、シンクと加熱調理機器をL字の両側に振り分けたものとがあります。
規格のシステムキッチンでL型というと、後者になります。
また、コーナー部分は奥行きが少し深くなるので、デッドスペースになりがちです。
U字型に配置されるかたち。
ワークトップの延べ面積が最も大きいので作業しやすく充実したキッチンになりやすい型です。
U字の中心部分にシンクを、加熱調理機器と冷蔵庫を左右に配すると作業動線からは最も効率の良い配置と言えます。ですが、配膳スペースが狭くなったり、狭苦しく感じる人もいます。そこで、最近ではセミオープンタイプに取り入れられることが多くなってきています。
壁に沿って配置されず壁面から室内へ半島(ペニンシュラ)のように突き出したパターン。
II・L・U型などのレイアウトの一部が壁面から室内へ半島のように突き出した形で、DKまたはLDKのような複合型キッチンの場合のレイアウトに採用されます。
U型をセミオープンにするとペニンシュラ型とも呼べますね。
ワークトップの両端とも壁面に接しないで室内に島(アイランド)のように配置されるパターン。
調理設備の一部をキッチンの中央に島のように配置したもので、その形からアイランド型と呼ばれています。
アイランド部分にシンクまたは加熱調理機器、もしくはその両方が設置されることが多いので、この部分を取り囲むようにして多人数で作業ができますね。
料理教室やホームパーティを開くのに向いています。
また、加熱調理機器をアイランド部分に使用するときは、換気に十分気をつけましょう。
以上の6種類の組み合わせによって基本的なレイアウトパターンは下の図のようになるのです。
基本型 | |
---|---|
I型 | |
II型 | |
L型 | |
U型 | |
ペニンシュラ型 | |
I型 | |
II型 | |
L型 | |
U型 | |
アイランド型 | |
I型 | |
II型 | |
L型 | |
U型 |
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