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わが家のキッチンの寸法と見取り図

  • 最終更新日:2021-04-09

わが家のキッチンの寸法と見取り図

人によって癖や勝手がちがいますので、使いやすそうでも、意外と使いにくかったりするものです。具体的にどこが使い勝手が悪いのか自分のキッチンを考えてみると次回リフォームされるのにとても役立ちますよ。

たまる きょうこ

たまる きょうこ

キッチンスペシャリスト
リフォームアドバイザーとして5年間で200件以上のリフォームを手がける。
現在は1児の母としてキッチンに立つ毎日。
リフォームアドバイザーとしての豊富な経験とキッチン利用者としての主婦の両方の目線から今回のコラムを執筆。

ゴールデンウィークが終わりましたね~。
私はこのゴールデンウィーク中に中国地方へ旅行へ行ってきました!!
山口県、広島県、岡山県をスポット的に3日間で周りましたので、ちょっとハードな旅行でしたが、緑、川、海ともとても美しくて癒されました。
でも買い物が一番楽しかったかも。

実は備前焼を見に行ったのですが、そこでどうしても欲しくなってしまった急須を2時間以上迷って買ったんです。
色んな窯元を廻ったのですが、やっぱり「あれ」が手にしっくり馴染む!と思って戻ったときに係りの人から、「やっぱりお買い求めになるんですね。」と言われちゃいました。
それぐらい見入ってたんですね~。

ちょっと高かったけど、自分へのお土産なんて理由をつけて。。。
旅先は財布の紐がゆるんで怖いです。
家に戻ったら早速お茶を入れたのですが、味まで違う感じ。
それに急須自体の色もとても素敵な色合いでうっとりしちゃいました。
(お店の中はちょっと薄暗くて、はっきり色合いが分からなかったんですね。)

さてさて、この急須ですが皆さんはどこに置いてますか?
私の実家は、キッチンの調理スペースに。主人の実家はダイニングテーブルに置いています。
日常よく使うものだから出しっぱなしになるんですよね。
私もキッチンの調理スペースに出しっぱなしにしています。
いつでも使えるように。

ところが、ここに急須などを出しておくと調理がしにくくて、仕方なく食器棚に片付けるのですが、片付けるとお茶を入れなくなったりして。。。
何を飲んでるの??と思われるでしょうね。
私の家ではほうじ茶をポットにたくさん作りおきするんです。
子供ができてからカフェインを極力避けるようになってしまいました。

生活も少しずつ変化するものですね。
でも、実家では調理スペースに急須を置いてても調理しづらいということは無いんですよ。
そこで、なぜ私の家のキッチンだけ調理しづらいのか?検証してみました。
他にも使いづらい点がたくさんあるんです。

私の家のキッチンの寸法と見取り図はこんな感じです。
これを以前ご紹介した使い勝手の良い寸法と比べて見ることにします。
ワークトライアングル図

ワークトライアングル

調理作業上の動線をチェックする場合に「シンクの中心」「冷蔵庫の中心」「加熱調理器の中心」を頂点とする三角形を考え、その各辺の長さが適当なバランスを保っているかどうかを確認することが原則でしたね。
ワークトライアングル

マイキッチン 使い勝手の良い寸法
三辺の総和 4,370mm 3,600~6,000mm
シンクと加熱調理機器の距離 1,300mm 1,200~1,800mm
シンクと冷蔵庫の距離 1,900mm 1,200~2,100mm
加熱調理機器と冷蔵庫の距離 1,270mm 1,200~2,700mm


ということは、ワークトライアングルからいくとバランスよく動線も良い配置ということになりますね。
でも、なぜ使い勝手が悪いのでしょうね。
次にワークトップ面での各作業部分の間口寸法を確認してみます。

調理スペース

調理スペースはそこで行われる作業の流れに沿ったものであることが重要でしたよね。
ワークトップ面での各作業部分の間口寸法を確認してみます。

マイキッチン 使い勝手の良い寸法
準備スペース 300mm 300~750mm
シンク 935mm 600~1,200mm
調理スペース 430mm 600~900mm
配膳スペース 223mm 300~900mm


ということなので、調理スペースと配膳スペースに問題があったようです。
以上の2点から考えてみたところ、調理スペースと配膳スペースに問題があって使い勝手が悪かったということになりますね。
ですが、ほとんどのシステムキッチンのレイアウトでは、配膳スペースは調理スペースと兼用することが多いので、配膳スペースはそれほど問題ではなさそうです。
では、調理スペースだけが問題なのでしょうか?
今度は具体的にどうして使い勝手が悪くなるのかを考えてみることにします。

準備スペースが有効に使われていない

これは、冷蔵庫と準備スペースの位置と冷蔵庫の開き(勝手)によるものです。
冷蔵庫と準備スペースの距離が2300mmと長いために、調理するものを、調理スペースに置くことが多くなります。
こちらのほうが近いし、出しやすいからです。
また、冷蔵庫の開きが右開きのためシンクの方は開きません。
物の出し入れがキッチンに居るときは、ちょっと大変です。
(結婚当初の冷蔵庫なので、そのときの住まいに合わせたものだったんですよねー。買い換えるのがもったいなかったので、使ってます。)

調理スペースが狭い

430mmしかないのは本当に狭い!!
下ごしらえしたものを置くのも大変です。
なので、メーカーは考えてました。
キッチンボードを標準装備してあるんです。
これをシンクに設置すると調理スペースが広がるというわけです。
私は仕方なくキッチンボードを設置しています。
キッチンボードは重いし、大きいし、毎回洗わなくてはいけないし、毎日使うのはちょっと大変なんですよ。

シンクに変化が?

まず、シンクの形が変わっていて浅い部分と深い部分があるんです。
なぜか水圧がすごいので、浅い部分はほとんど利用しません。
水はねがすごいから・・・
それに、キッチンボードを利用すると、シンクにも影響が。。。
シンクの大きさはボードを設置していないと十分なんですけど、キッチンボードを設置すると半分の470mmほどになってしまいます。
深いほうに設置するので、お野菜などを洗うのもなかなか大変です。

吊り戸棚(ちょっと番外編)

家の吊り戸棚の中央にアップダウンウォールがついています。
中の棚が降りてくるやつです!
その降りてくる高さが中途半端なんですよね~。
私の身長(159cm)では上の棚が少し高いので、奥のものを取る場合は、降りてくるにもかかわらず、踏み台がいるんです!!
なんだか解せません。
メーカーによっては、かなり下まで降りてくるものもありますので、採用を検討されている方は必ずショールームで確認してくださいね。

と、以上のようなことで実際の動線は長めになっていると思います。
リフォーム以外でこれを改善にするにはまず、冷蔵庫を買い換えることから始まるのかもしれませんね。
予算との兼ね合いで、当分先にはなりそうですけど。。。

人によって癖や勝手がちがいますので、使いやすそうでも、意外と使いにくかったりするものです。
具体的にどこが使い勝手が悪いのか自分のキッチンを考えてみると次回リフォームされるのにとても役立ちますよ。

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