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IHクッキングヒーターとガラストップコンロの違い

最終更新日：2021-04-09

安全性で、ＩＨクッキングヒーターよりもガスのコンロのほうがいいの？と思われた方も多いのではないでしょうか？なぜ、ガスのコンロのほうがいいのか・・・。実はここが私がガスのコンロにした大きな理由の一つなのです。

たまるきょうこ

たまるきょうこ

キッチンスペシャリスト
リフォームアドバイザーとして５年間で２００件以上のリフォームを手がける。
現在は１児の母としてキッチンに立つ毎日。
リフォームアドバイザーとしての豊富な経験とキッチン利用者としての主婦の両方の目線から今回のコラムを執筆。

つい最近、我が家のコンロが新しくなりました。
以前のコンロは電気系統の故障で使えなくなったんです。
やっぱりうちのごんた君がいろいろと触ってくれるおかげかしら？
「ごんた」とはどうも関西弁ではないかと周りから言われたのですが、標準語？でいうと「いたずらっ子」でしょうか。

コンロで電気系統というとＩＨクッキングヒーターと思われた方が多いのではないでしょうか？
でも、違うんです。
すごく不思議なコンロで、３口だったのですが、前２口がガスで後ろ１口が電気のコンロでした。
もちろん、元々付いてたんです。
これがすごく使い勝手が悪くて、ある意味早く壊れてくれてよかったかもしれません。
ごんちゃん、ありがとう！

コンロを新しくするときはガスのガラストップコンロにしようと心に決めてたのですが、今、流行のＩＨクッキングヒーターとも一応比較をしてみて、やっぱりガスにしました。
新しいコンロは３口でガラストップの色は黒色で、ドイツ製。
前１口と後ろが内炎バーナーで、グリルはお水がいらない、無水グリルです。
本当に綺麗！お掃除も拭くだけですぐに綺麗になります。
内炎バーナーもお鍋に火が吸い付くような感じで、とても効率よくお湯が沸きます。
もう、とっても気に入ってるんですよ。

選んだ理由をご紹介がてら、たまるの個人的な見方、考え方を中心にガスのガラストップコンロとＩＨクッキングヒーターとをご紹介したいと思います。

ガスのガラストップコンロ

	ＩＨクッキングヒーター	ガラストップコンロ
お手入れしやすさ	◎	○
油の飛び散り	同じ※1	同じ※1
火力の強さ	○	◎
火力調節	△	◎
グリル調理	△	◎
使えるお鍋の種類	△※2	◎
スタイル	◎	○
安全性	△	◎

※1　調理する食材に含まれる水分の沸騰によるもの。ガスコンロも電磁調理器もほぼ変わりません。
※2　100Ｖ対応のお鍋は２００Ｖが必要なＩＨクッキングヒーターには使用できません。ＩＨクッキングヒーターでも、多くの種類のお鍋が使用できるものがありますが、かなり高価で、電磁波の周波数が高くなっています。使用できるお鍋は推奨品が好ましいです。

安全性で、ＩＨクッキングヒーターよりもガスのコンロのほうがいいの？と思われた方も多いのではないでしょうか？
なぜ、ガスのコンロのほうがいいのか・・・。
実はここが私がガスのコンロにした大きな理由の一つなのです。

火がないから、安全性が高いと思われるかもしれませんが、ＩＨクッキングヒーターも使用上で注意しなくてはいけない点があります。
ＩＨクッキングヒーターはプレート面に接しているお鍋の底の部分を加熱する仕組みです。
プレート面はもちろん熱くなりませんが、お鍋の熱がプレート面に移ってしまって、料理後はプレート面にかなりの熱が残ります。
うっかり触ったら大変です。
ウチのごんちゃんだと触りかねません。

それに、私としては電磁波が気になります。
電磁波の影響はまだ分かっていませんし、メーカーも規定の範囲内で製造をされているということで使用上、問題はなさそうですが、子供が近くにいると、ちょうど頭ぐらい・・・
気になりました。

また、メーカー推奨品でない底の薄いお鍋だと、お鍋の底が真っ赤になるときがあります。
確認せずに少量の油を入れると発火する恐れがありますので、注意が必要です。
油は３６０度から３８０度で自動発火します。
炒め物などに使用する油は少量なので、すぐに発火温度に達し、火柱が立ちます。
もちろん、この発火は油の特性ですので、てんぷら火災はガスでもＩＨクッキングヒーターでも起こる可能性があります。
なので、料理中は火の側を離れないようにしましょうというわけですね。

お料理の仕上がり具合はどうでしょう。
やっぱり、炒め物、煮物はガスコンロに軍配が上がります。
茹でる、お湯を沸かすなどは、ＩＨクッキングヒーターも得意です。
煮物って落し蓋をしますが、ＩＨクッキングヒーターの場合は、落し蓋をしても、だしが回りません。
これは加熱方法によるものです。
どのような料理も工夫をすれば、おいしく仕上がるようですが、私としては試行錯誤しながら料理を作る時間が無いので、そこまでできないなぁと思いました。

一消費者である、たまる個人の見方、考え方からガスのコンロとＩＨクッキングヒーターをご紹介しました。

　みなさんそれぞれのライフスタイルや価値観によって、どのような調理機器が一番使い勝手が良いのかは違ってくると思います。

　システムキッチンだけではなく、調理機器とも長い付き合いになるものですので、それぞれの特徴をよく知った上で、自分に合った調理機器を選択してくださいね。