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キッチンの種類と特徴

  • 最終更新日:2021-04-09

クローズドキッチンやオープンキッチンなど、キッチンスペースの呼び名と特徴をご紹介します。
心理的、感覚的な概念が多分に入っていますので厳密には分類できないこともあるのですが、キッチンのイメージをつかみやすくなると思います。

たまる きょうこ

たまる きょうこ

キッチンスペシャリスト
リフォームアドバイザーとして5年間で200件以上のリフォームを手がける。
現在は1児の母としてキッチンに立つ毎日。
リフォームアドバイザーとしての豊富な経験とキッチン利用者としての主婦の両方の目線から今回のコラムを執筆。

キッチンの種類と特徴

私は必ずキッチンから掃除をします。なんでだろう?
なぜか、キッチンからしないと気がすまないし、した気がしない。
すみからすみまでキッチンを掃除するわけではないけど、それなりでもきれいになると、本当にうれしかったりする。

私の家のキッチン(スペース)はクローズドキッチンでオープンになってないのです。
片付けベタだし、お料理をするときなんて、道具や材料で山のようになるし。
そんな私がオープンやセミオープンのキッチンを使いこなせるはずがない!と思って、クローズドキッチンを選びました。
もちろん、クローズドキッチン(設備は別にして・・・それはまたの機会に。)には満足、してるのですが、対面式のセミオープンのキッチンでも良かったかな~と思うときがあるのです。
それは子どもの顔、様子を確認しながら台所仕事ができたら良いのに、と思うとき。

実際、私がリフォームアドバイザーをしてるときも、小さなお子さんをお持ちのお客さまは、このような要望をされます。
それが、お子さんが大きくなるにつれて、このような要望も減ってきて、料理を楽しく作れるキッチンに。動きやすいキッチンに。オープンにしてパーティができるキッチンに。とか、パン教室を開けるように。お嫁さんと一緒に料理ができるように。
などなど・・・要望は多種多様になります。
個々にライフスタイルも違えば、体格も癖も異なります。
味も違うので当然のことでしょうか。

1日の大半をキッチンの側で過ごす人も多いはず。
私もその一人なので、長い目で見てどんなキッチンだったら楽しくて、素敵な1日が過ごせるかなぁ・・・とよく考えます。
「長い目で見て」なので、今のところは、このずぼらな性格からして、やっぱりクローズドキッチンに落ち着いてしまうのですね。

そうそう、日本には、「ハレ」と「ケ」という考え方があるんですが、知ってますか?
これはお祝いをする日などは「ハレ」の日なんていうあれです。
この考え方は住まいにもあって、実はキッチンは「ケ」の場所なんです。別に悪い(?)場所というわけではなくて、お客さまにお見せしない、つまり裏方の場所とされてるわけです。
今では、「楽しむ場所」であり、「見せる場所」になったりもしますね。
どんどんキッチンへの考え方が変わってきていますが、「動きやすい」というのは、変わらない永遠のテーマかもしれません。

私も子どもが大きくなって、自分だけの生活を楽しみ始めたら、オープンキッチンでパーティできるようにしようとか、カフェ風(その時は流行ってないかも)にしようとか思ってるかもなぁ。

キッチンスペースの呼び名と特徴をご紹介

ここの名称は、キッチンスタイルの考え方の一つで、一般的というよりは通称のようなものです。
心理的、感覚的な概念が多分に入っていますので、厳密には分類できないこともあるのですが、キッチンのイメージをつかみやすい考え方です。

クローズドキッチン

キッチンが完全な独立空間になっているもの。
リビング、ダイニングから見えないので、突然のお客さまでも大丈夫。
でも、子どもと一緒にキッチンに立ちたいとか、ご主人も料理をするという場合は、広さを確保しないと動きにくいです。
片づけを手伝ってくれなかったりしたら、ちょっと孤独を感じるかも!?

オープンキッチン

キッチンがダイニング空間に向かって開かれているもの。
DK・LDKとして空間を考えると、有効面積を小さくすることができます。
また、ホームパーティなどでは、気軽に友達に手伝ってもらえそうです。
もちろん換気には気をつけ、使いやすいように冷蔵庫や食器棚の位置にも配慮しましょう。
また、リビング、ダイニングがキッチンと一つづきの場合、防火もキッチンと同じ基準になりますので、気をつけてください。

セミオープンキッチン

キッチンとダイニングが一つの部屋で構成されていても、境界をハッチやカウンターなどで視覚的・心理的にさえぎり、それぞれの空間の独立性を高めたもの。
子どもの様子を見ながら、お客さまと話をしながら台所仕事ができたり、片付けも憂鬱にならないのが良いところです。
ですが、ダイニングやリビングに面しているので、換気や手元が見えないなどの配慮が必要です。また、「水の音でTVが聞こえない!」と家族から苦情が出ることも。

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