とくに小さなお子さんがいる家庭では、一緒にお風呂に入りたいという方も多いでしょう。子どもと一緒に入る場合に必要なユニットバスの広さや、浴槽の形を見ていきましょう。
●子どもと一緒に入るなら1.25坪の広さを確保
一般的な浴室の広さは、0.75坪から1.5坪ぐらいですが、子どもと一緒に入浴するのであれば、1.25坪〜1.5坪は確保したいところです。ただ、1坪サイズでも浴槽の形や、さまざまな工夫で、広く使えるようになります。たとえば、長方形の浴槽よりも、洗い場側に大きくカーブした形状の浴槽を選ぶと、2人一緒に余裕で入れます。壁面に収納を組み込んだり、出っ張りがあまりない水栓金具を用いれば、洗い場を広々と使えるでしょう。また、出窓を設ければ、空間をひとまわり広く感じることができます。
●チャイルドロック付きの出入り口や水栓を
転んだ時にケガをしないよう、浴槽のフチが丸いものや、カウンター・水栓の出っ張りが少ないものを選びましょう。
子どもがいる家庭の
ユニットバスをプランニングする上で、こまかく注意する点は、
高齢者がいるご家庭のリフォームの場合とほぼ同じです。出入り口の段差解消や、滑りにくい床、またぎやすい浴槽など、配慮しておきましょう。また、転んだときにケガをしないように
丸い縁の浴槽やカウンター、出っ張りの少ない水栓なども選んでおきたいところ。
浴室の扉に「チャイルドロック」機能を備えておくのも安全性向上のためには必要かもしれません。
その他、水栓は回すタイプよりもレバー式しておくと、ワンタッチで水の出し入れができます。また、
間違ってさわってもお湯が出ないチャイルドロック機能付きのタイプもあります。
お風呂を楽しむために、ジェットフロー噴流付きの
ユニットバスを採用してもよいでしょう。大人も一日の疲れを癒してくれて大満足です。お子様は床にお尻をぴったりつけて座ることも多いので、 洗い場はヒヤッ!とせず、ソフトな肌ざわりの床仕様にしておくことも必要かもしれませんね。
●子どもの様子を見ながら洗える対面式のフリーテーブル
子供の浴室内での安全性向上と、親の負担軽減のために、こんな商品も発売されています。
壁側に向かって洗う従来のカウンターでは、自分が洗っている間、子どもの様子が見えず、子どもがケガをすることがありました。浴室内で自由に動かせる「フリーテーブル」のカウンターなら、子どもの方を向いて様子を見守りながら自分の体を洗えます。
二世帯住宅では、2階にもバスルームをつくることがあると思います。2階にバスルームをつくる際には漏水の問題があるので、在来工法よりもユニットバスが適しています。細かい点は1階の場合と同じですが、シャワーの水圧を確保するために大能力の給湯器を選びたいものです。
最新のユニットバスは、家族一緒に入れるように、さまざまな工夫を施し、広々とした空間を提案しています。ショールームにはお子さんと一緒に出かけ、体感して選んであげましょう。