腰をかがんで、力を入れてゴシゴシ…、浴室内や浴槽のお手入れは若い人でも大変なものです。少しでもラクに掃除ができるように汚れがつきにくく、落としやすい仕様にしておきたいものです。最近のユニットバスは、比較的浴槽が浅いので、大きく腰をかがめなくてもお掃除することができますが、それに加えていろいろな工夫をしておきましょう。
●お手入れしやすい人造大理石浴槽
お手入れ性を考えるなら、
まず素材選びを慎重に。メーカーによって素材を選べない場合もありますが、お手入れしやすい素材を採用しているメーカーを選ぶという方法もあると思います。
浴槽や壁は、お手入れしやすい素材のものを選びましょう。排水溝に一工夫しているものや、浴槽の自動洗浄機能を持ったユニットバスを選んでも。
ユニットバスの浴槽の素材には、人造大理石、FRP、ホーロー、ステンレスなどがありますが、最近は人造大理石やFRPが主流になっています。
人造大理石は、豊富なカラーバリエーションがあり、肌ざわりのよいという特徴があります。
汚れが落ちやすく、中性洗剤とスポンジで洗えば簡単に汚れを落とせます。
FRPとはガラス繊維強化プラスチックのことで、保温性があり、カラーバリエーションが豊富です。汚れやキズが付きやすいという面もありますが、
中性洗剤とスポンジで洗えば、汚れを簡単に落とすことができます。どちらでも、お手入れ性という点では優れていますが、人造大理石の方が若干有利かもしれません。
その他、ホーローはガラス質なので、独特の滑らかな肌ざわりと美しいカラーで人気があります。しかし、表面が傷つくと、そこから本体が錆びてしまうことも。
お手入れは、中性洗剤で汚れを落とすことができます。ステンレスは
キズや錆に強く、清潔さを保つことができますが、採用しているメーカーは限られます。
●お手入れのしやすさを考えた細かい配慮にも注目
ユニットバスの床や壁、天井材は樹脂系が一般的です。汚れがつきにくく、目地が少ないので、お手入れも簡単です。浴室の天敵といえばカビです。ユニットバスでもパネルの継ぎ目などに発生することがあります。カビの発生源になる水滴や水たまりが残らないように、壁や床が水をはじく表面加工を施したものや、傾斜角度をつけて排水性を高めているタイプ、カビが生えるゴムパッキンの部分をなくくしている壁材を選んでもいいでしょう。さらに、浴室乾燥機を設置して、入浴後に乾燥しておくとカビの発生を防げます。
その他に、排水溝に髪の毛が絡まないように工夫しているもの。白い石鹸カス汚れのこびりつきを防ぐために特殊コーティングを施した鏡。凹凸が少なくお手入れがしやすい水栓金具。カウンターの裏を掃除がしやすい跳ね上げ式のカウンターなどもあります。
また、お手入れ性をラクにするために、浴槽の自動洗浄機能を持ったユニットバスを選ぶ方法もあります。
これらの機能は、ショールームで実際に確認しながら、選びましょう。