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自宅の和式トイレに悪臭がこもってしまう、立ち座りのときに膝や腰が痛い、といった悩みを抱く方のなかには、洋式トイレへのリフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。和式から洋式トイレへのリフォームで得られるメリットは、思いのほか数多くあります。
本記事では、和式トイレを洋式トイレへリフォームするメリットやデメリットを詳しく解説します。併せて、工事に利用できる補助金制度や、実際のリフォーム事例などについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
和式から洋式トイレにリフォームするメリットとして、体への負担を軽減できることが挙げられます。また、洋式の水洗トイレは節水が可能であるため経済的で、なおかつ悪臭がこもりにくいメリットもあります。
和式に比べ、洋式トイレは楽な姿勢で用を足せます。和式の場合、便器へまたがるようにしゃがみこむ必要がありますが、洋式ではその行為が不要です。椅子に腰かけるような姿勢で用を足せることから、体への負担を軽減できるのが利点です。
高齢の方だと、しゃがみこむ際に腰や膝が痛むケースも少なくありません。また、しゃがんだ状態から立ち上がる必要があり、その際に膝へ過度な負担をかけるおそれもあります。洋式トイレなら膝への負担を軽減できるため、高齢の方も快適に使用できます。
妊娠中の女性にとっても、洋式は使いやすいトイレです。妊娠中はお腹が出っ張っているため、しゃがみこむ動作が困難で、なおかつお腹に負担もかけかねません。しゃがみこまなくてよい洋式トイレなら、このような心配は無用です。
和式トイレでは、排泄物を流すのに多量の水を使用します。和式トイレ便器上の排泄物を横へスライドさせるように流すため、多量の水を勢いよく排出しなくてはなりません。1回につき使用する水の量は、約16~20Lです。
一方、洋式トイレは和式ほど多量の水を使いません。洋式トイレが誕生して以来、メーカーはよりよいトイレを生み出すべく、研究開発を続けてきました。その結果、現在では約3.2~3.8Lの水しか使わない製品も誕生しています。
このように、和式と洋式とでは、使用後に流す水の量が大きく異なります。和式トイレから洋式トイレへとリフォームすれば、大幅な節水が可能となり、水道代の節約につながる点が魅力です。
洋式トイレの便器内には常時水が溜まるよう設計されています。排泄すると尿や便がすぐ水の中へ落ちるため、トイレ内に悪臭がこもりにくい特徴があります。
一方、和式トイレは洋式と違い、便器内に水が溜められるような設計となっていません。排泄した便は便器内で露出したままとなり、水に流すまでのわずかな時間で便に含まれるガスが揮発し、悪臭が空気中に広がります。そのため、和式トイレは悪臭がこもりやすくなっています。
いわゆる「ぼっとんトイレ」と呼ばれる和式トイレでは、なおのこと悪臭が顕著です。ぼっとんトイレは、排泄物をそのまま便槽タンクへ溜めこむ仕組みであるため、発生した悪臭がトイレ内に溜まりやすい欠点があります。
和式トイレにはないメリットが多々ある洋式トイレですが、リフォームするデメリットもいくつかあります。代表的なデメリットとしては、トイレ内が狭くなる可能性がある、トイレにこもる時間が長くなる傾向にある、などが挙げられます。
洋式トイレは、排泄物を流すための水を溜めるタンクがワンセットとなった製品が多く見受けられます。タンクは便器の背面に設置されるケースが多く、それによって便座の位置が従来より前へ押し出されてしまいます。そのため、以前より窮屈さを感じるようになったり、実際にトイレスペースが狭くなったりするおそれがあります。
洋式トイレを設置するのに必要なスペースは、120cm以上の奥行きと75cm以上の間口です。奥行きが120cmを切っているようなトイレの場合、洋式トイレへリフォームすると窮屈で圧迫感のある空間になるおそれがあります。快適性を損ねないためにも、あらかじめトイレの奥行きは確認しておきましょう。
間口と奥行きどちらも狭いのなら、トイレの拡張工事を検討するのもひとつの方法です。壁の解体など大掛かりな工事が必要となるものの、広々として快適なトイレを手に入れられます。
洋式トイレは、便座へ直接腰をおろす仕組みであるため、必然的にお尻が座面と接触してしまいます。そのため、衛生面が気になる、抵抗を感じるといった方も少なくありません。
職場や駅、公共施設などの洋式トイレでは特に気になるという方が多く見受けられます。一方で、自宅のトイレならほとんど気にならない方も多いようです。
自宅でも気になるようなら、便座用のクリーナーやシートを使うのもひとつの手です。便座にかぶせるだけの使い捨てシートを使用すれば、お尻が直接便座に触れないため衛生的であり、なおかつ掃除が楽になる利点もあります。
また、シートタイプの便座用クリーナーをトイレに常備しておけば、使用前に便座を軽く拭くだけで除菌できます。流せるティッシュタイプのシートクリーナーなら、そのまま便器に流せて楽です。
和式から洋式トイレへのリフォームにかかる費用はさまざまです。導入する製品や工事を依頼する業者、工事の難易度など、さまざまな要素で最終的な費用は変化します。
独立した便器とタンクなどを組み合わせて構築するタイプのトイレの場合、32万~43万円が相場の目安です。便器とタンク、便座が一体化した一体型トイレは41万~45万円、タンクがないタンクレストイレは41万~50万円が相場です。
汲み取り式の和式トイレをリフォームするケースでは、より高額な費用が発生する可能性が高まります。汲み取り式のまま水洗トイレのような使用感を得られる簡易水洗トイレへのリフォームなら30万~60万円、下水道へ排泄物を流す下水道直結型水洗トイレなら60万~100万円、地中へ埋めた浄化槽とトイレを接続する浄化槽設置型水洗トイレなら100万~180万円が相場です。
トイレのリフォームに要する期間は、工事内容や工事業者の熟練度などで大きく変わります。和式から洋式トイレへのリフォームにかかる期間としては、概ね2~5日が目安です。
和式トイレの多くは、床から20~30cmほど上がった所へ便器を設置しているケースがほとんどです。洋式トイレへ替えるには、床を平らな状態にしなくてはならないため、床の解体工事が発生します。新たな床の造作だけでなく、壁の補修工事、配管工事なども発生するため、2~5日ほどはかかります。
汲み取り式和式トイレから洋式トイレへのリフォームにかかる期間は、2週間が目安です。浄化槽設置型のトイレにする場合には、地中へ浄化槽を埋める作業が発生するため、必然的に多くの時間を要します。
既存トイレのスペースが極端に狭い場合、リフォームが難しいケースがあります。洋式は和式トイレよりもサイズが大きいうえに、使用時には前傾姿勢となるため十分なスペースが必要です。便器と壁との間に、最低でも50cmほどのスペースがないと、快適な使用ができません。
ただ、こうしたケースでも洋式トイレへのリフォームは可能です。既存トイレの壁を解体し、スペースを拡張することで快適なトイレへとリフォームできます。その場合、解体工事や内装工事が別途発生するため、工事費用が高騰しやすい点に注意しましょう。最終的にどれくらいの金額となるのか、工事業者と相談しながら検討を進めることをおすすめします。
和式から洋式トイレへのリフォームを検討している方へ向けて、リフォーム事例をピックアップしました。リフォームを検討しているのなら、事例を読んでイメージを掴んでおきましょう。
築30年以上の戸建て住宅にお住まいのAさんは、段差があり不便な和式型から高齢の母にも安心なバリアフリー手つきの洋式トイレにリフォームをしました。
リフォーム会社から提案されたのは、ベーシックなタンク付きの洋式トイレです。タンク付きの製品を選ぶことで、コストを抑えることに成功しました。また、便器そばの壁面にL字型の手すりを設置したことで、より安全に立ち座りできるようになりました。
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和式トイレは母の膝への負担が大
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タンク付きの製品を選ぶことでコストを抑えることができました
▶画像出典:「和式型から洋式型へ 」
Bさんが暮らす戸建て住宅では、外用トイレとして和式トイレを設置していました。いつも過ごしている空間のそばにあるのが外用和式トイレで、室内用トイレまでは距離があるため使いにくいという問題が発生していました。
この問題を解決するため、外用の和式トイレを室内用として使用できるようなリフォームをすることに決めました。
既存の勝手口から従来の外用和式トイレまでを増築し、廊下で接続することで、建物内の両端にトイレがある状態になりました。更に和式トイレから洋式トイレに替えたことで、今後さらに年齢を重ねても使いやすくなっています。
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外用土間和式トイレ
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室内用洋式トイレへ
▶画像出典:「外用和式トイレを室内用洋式トイレへ」
Cさんは、膝と腰が悪い高齢の母の負担を軽減するため、トイレのリフォームを検討しました。もともとは和式トイレだったものの、母が年齢を重ねるにつれ使用が厳しくなったため、より安全かつ快適な生活を送れるよう工事を依頼します。
既存の和式トイレは撤去し、洋式トイレを導入しました。また、トイレまでの動線に手すりを設置したことで、安全性を高めています。
さらに、既存トイレは大便器と小便器があり、扉で区切られていましたが、すでに小便器を使用する家族はいなくなっていたため、こちらも撤去することになりました。小便器を撤去したあとには、手洗い器を設置しています。ボタンで簡単に作動するタイプで、下に収納もあります。また、扉を排除したことでトイレまでの移動、出入りがスムーズになりました。
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母にとって和式トイレは厳しくなってきていました
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和式トイレから洋式トイレに 小便器のあった場所は埋め込み型の手洗い器を設置
▶画像出典:「TOTOGGトイレと手洗い器設置」
0.75畳の狭くて暗い和式トイレを改善したいと考え、Eさんはリフォームを決断しました。解体によって室内の段差と便器、タンクを撤去し、節水タイプのタンク式トイレを導入しました。
0.75畳から1.0畳へとスペースを拡張したことで、従来よりも使いやすくなっています。また、既存トイレの壁はタイル仕上げでしたが、クロス仕上げに変更しました。無機質なタイルからクロスに替えたことで、あたたかみのある雰囲気を実現しています。トイレ全体が明るい印象になったのも特徴的です。
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洋式便器とし、0.75帖から1.0帖に広げて明るく使いやすいトイレになりました
▶画像出典:「和式から洋式のトイレへ」
トイレリフォームでもっとも懸念点となるのが、費用です。ただ、和式トイレから洋式トイレへのリフォームでは、活用できる補助金制度がいくつかあります。うまく活用すれば、トイレリフォームの費用を抑えられるため、ぜひ活用してみましょう。
在宅介護を目的としたリフォームであれば、介護保険補助金を利用したトイレリフォームが可能です。例えば、手すりの取り付けや段差の解消、開き戸から引き戸への取り換えといったバリアフリー工事をはじめ、洋式便器などへの取り換えも補助の対象です。
リフォーム費用のうち、最大20万円までの9割(18万円)が補助されます。
制度を利用するには、まずケアマネジャーなどへの相談が必要です。そのうえで、必要書類を提出し、工事完了後に申請手続きを行うことで補助金を受け取れます。
自治体が独自に設けている補助金制度のなかには、トイレリフォームに利用できるものがあります。制度を利用するための条件や補助金の上限額、申請方法などは自治体によって異なります。
和式から洋式トイレへのリフォームを検討しているのなら、居住している地域の自治体に確認してみましょう。各自治体の公式ホームページに、制度の詳細を記載しているケースがほとんどです。ホームページで情報を見つけられなかった場合は、直接役所の窓口で相談してみましょう。
「子育てエコホーム支援事業」は、新築とリフォームを対象とした補助金制度です。新築住宅の場合は若者夫婦世帯や子育て世帯を対象としていますが、リフォームの場合は、エコホーム支援事業者と工事請負契約等を締結し、所有する自宅をリフォームするすべての方が対象になります。リフォームの場合、住宅の省エネ改修が必須工事となっており、節水型洋式トイレの導入において補助金を受けられます。
ただし、節水型洋式トイレの導入だけでは補助額が5万円に満たないため、補助の対象になりません。他の省エネ改修工事もしくは任意工事に該当する子育て対応改修やバリアフリー改修の中から別の工事も併せて行う必要があります。1戸当たりの補助額は最大60万円です。
■参照:子育てエコホーム支援事業【公式】
住宅の性能向上工事を対象とする補助金制度が、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」です。子育て世帯向け改修工事や三世代同居対応改修工事などにおけるトイレリフォームで、補助を受けられる可能性があります。
令和6年度では、長期優良住宅の認定があれば1戸あたり最大160万円、なければ最大80万円が補助額の上限となり、さらに別途加算要件が設けられています。利用するには事前のインスペクションをはじめ、リフォーム履歴や維持保全計画の作成も必要です。
なお、トイレリフォーム単体で制度の利用はできません。また、完成後も住宅の性能を維持するための定期的なメンテナンスや、住宅履歴情報の長期管理が求められます。
■参照:長期優良住宅化リフォーム推進事業
和式トイレはなぜなくならないのか、残すメリットがあるのか、といった疑問を抱く方は少なくありません。洋式トイレが広く普及した昨今でも、いまだに和式トイレを目にする機会は多々あります。
和式トイレが完全になくならない理由として、和式トイレならではのメリットが挙げられます。しゃがみこんで前傾姿勢となる和式トイレは、排便時に力を入れやすく、腸や肛門にかかる負担を軽減できます。また、便座に直接お尻がつかないため、衛生的な観点からもメリットがあります。
ほかにも、洋式トイレに比べて価格が安い、シンプルな構造なので掃除がしやすいなども利点です。このようなメリットがあるため、和式トイレを残そうと検討する公共施設もあります。
洋式トイレは和式トイレに比べ楽な姿勢で用を足せるほか、悪臭がこもりにくい、節水できて経済的などのメリットがあります。一方、和式トイレから洋式トイレへリフォームすると、室内の空間が狭くなるおそれがある、お尻が便座へ直接触れるなどのデメリットがあるので注意が必要です。
多少のデメリットはあるものの、洋式トイレにはそれを上回るほどのメリットや魅力があります。この機会に、和式トイレから洋式トイレへのリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
■監修: 髙野 友樹 不動産コンサルタント
これまで、不動産業界に10年以上従事してきて、現在は不動産コンサルティング事務所の代表を務める。 個人の方の土地売買仲介から、不動産ファンドでの投資家への資産運用を行うアセットマネジメント業務まで、幅広く経験。 これまでの経験を活かし、現在「不動産・税金・建築・投資」等のテーマを中心に、 複数のWEBメディアで監修や執筆を担当。個人・法人の契約書作成等も代行している。
【所有資格】公認 不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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