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「収納が足りないけれど、部屋はこれ以上狭めたくない」というときに検討したいのが「廊下収納」を造るリフォームです。
廊下の壁に収納や飾り棚、ニッチを造り付けたり、廊下の床下に収納を設けたりすることで、生活空間への影響を抑えながら収納を増やすことができます。機能面だけでなく、扉や棚のデザイン、飾り方など、見せ方次第で廊下がよりおしゃれになることも。
この記事では、廊下収納リフォームを検討する際のポイントをご紹介します。
目次
(イラスト/ホームプロ編集部)
廊下収納とは、廊下の余剰スペースを活かし、収納家具を設けたものをいいます。新築の際にあらかじめ棚や収納スペースを造り付けたり、リフォーム工事で造作家具を追加したりするのが一般的です。
廊下収納には主に次の3つの種類が見られます。
棚を設けて天井から床までものを収納できるようにするなど、壁を広く使う収納。
壁の一部をへこませるようにして棚を設ける収納。花や置物などの飾り棚になることも多い。
床に扉を付け、下にものを入れるスペースを造る収納。廊下だけでなく台所などに造ることも多い。
壁面収納やニッチを造ると廊下の幅が狭くなりますし、床下収納は扉が付くので床に少し段差ができます。こうした条件下でも廊下の動線に支障がなければ、居室などのスペースを圧迫することなく収納を増やせるのが廊下収納なのです。
(画像/PIXTA)
廊下収納は、何を入れるかで適したデザインや仕様が変わってきます。
例えば趣味の品を飾ったり、蔵書を並べたりするなら「見せる収納」でもある、扉なしのオープン棚がいいでしょう。ティッシュペーパーなどのストック品や掃除道具などのあまり外に見せたくない品、シーズンアイテムなどたまに使うものをしまっておくなら、扉付きの棚や床下収納が向いています。
コートやバッグ、帽子など外出の際に使うものを置いておく場合、クローゼット風にして隠したいなら扉付き、いつでもパッと手に取りたいならオープン棚と目的によって決めるといいでしょう。
「リフォーム工事までしなくても、廊下に薄型の収納家具を置いたり、DIYすればいいのでは?」とも考えがちですが、幅が限られている廊下に、倒れる危険性がある家具を置いたり、素人が造った棚を付けるのは安全とは言えません。また、天井まで届く壁面収納やニッチの増設、階段・手すりを利用した収納、床下収納をDIYや家具の後置きで実現するのは難しいでしょう。
逆に、リフォームでの廊下収納増設が難しいように見えるマンションでも、仕切り壁を活かした奥行きの浅い壁面収納などを設置できるケースがありますから、まずリフォームのプロに相談してみて損はありません。
特にリフォームの場合、廊下収納は新築当初に想定されていなかった設備になります。増設することで廊下や階段の動線が妨げられたり、廊下が狭くなりすぎたりしないかよく検討しましょう。
また、オープン棚は地震などで収納したものが落ちることもあります。事前に収納したいものをあらかじめ挙げておき、安全面に支障がないかも確認しておきましょう。
読書家の憧れと言ってもいい、床から天井までたっぷりと本を収納できる本棚。高さを調節できる可動タイプなので、一部の棚を高くして、飾り棚にするなどのアレンジも可能です。
【建物のタイプ】マンション
【リフォーム費用】11万円
【築年数】16~20年
【工期】2カ月
After:写真のようにギッシリ詰めてもよし、何冊か表紙を見せて飾るのも楽しい。
事例の詳細:廊下の空きスペースに本棚を新設
「廊下が広すぎるので収納スペースを増設したい」というご要望に応えたリフォームの事例です。もともとクローゼットを置いていましたが、天井まである廊下収納で見た目も収納性も、そして安全性もアップしています。
【建物のタイプ】戸建住宅
【リフォーム費用】25万円
【築年数】16~20年
【工期】2カ月
Before:既製のクローゼットが廊下に置かれ、耐震対策もなし。
After:天井まである造作の廊下収納で美しく安全性もアップ!
事例の詳細:明るくおしゃれな廊下に!便利な収納スペースも新設!
メゾネットタイプのマンションの階段上にある廊下収納のリフォーム事例です。壁面いっぱいを使った収納の一角に飾り棚と窓を設け、明るく圧迫感もない収納コーナーに仕上げています。
【建物のタイプ】マンション
【リフォーム費用】52万円
【築年数】21~25年
【工期】2カ月
Before:濃色のドアで圧迫感を覚える廊下収納。
After:やわらかいカラーに加えて飾り棚と窓で明るく。
事例の詳細:階段上のホールにも大容量の収納を設置
(写真/PIXTA)
こだわりが出やすい部屋や設備周りに比べると、廊下は二の次になりがち。廊下収納も「奥行きの浅い収納家具を置けばいいのでは?」などと安易に考えてしまいそうですが、廊下の置き家具は美観はもちろん収納効率や安全面でも不安があります。
「置き家具かDIYの予算しかない」というケースでも、リフォーム業者に相談してみると、案外低予算でしっかりした収納が造れることもあります。まずはプロの目からのアドバイスを受けてみましょう。
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