●窓を設置して明るい空間に
キッチンリフォームの際には、まず、いまのキッチンの不満を書き出してみましょう。
不満にはいろいろありますが、「暗い」「狭い」という声をよく耳にします。
キッチンを広く明るくするには、
増築したり、間取りを変えて、ダイニング側の光を取り入れましょう。キッチンを南側に移動することを考えてもよいでしょう。
窓を付ければ明るくなるだけでなく、風通しもよくなります。
増築や間取り変更ができない場合は、窓を新しくしたいところです。壁付けキッチンの場合、
吊戸棚の下に幅の広い窓を取り付けると随分明るくなります。しかし、部屋によっては手前は明るくなるものの、部屋の奥まで光が差し込まず全体が暗くなる場合もあります。そういう時は、
システムキッチンの横の壁を窓にするのがおすすめです。また、窓の高さを少し高くし、窓のない部分の吊戸棚を長くすれば、収納量を減らさずに大きい窓をつくることができます。その他のアイデアとしては、幅15cmほどの縦長の窓を天井まで設置すると、横幅がないのでスペースを取らず、部屋の奥まで光が入ってきます。
戸建て住宅で上屋のないところでは、
通常の窓より3倍採光がよいといわれる天窓を設置する方法があります。また、高い位置の壁に設置するハイサイドライト(高窓) にする方法もあります。
勝手口がある場合はガラスドアを設置しておいたほうがよいでしょう。
●窓をつくれない場合はカラーや照明で明るく
ダイニング側の光を取り入れる方法も。
キッチンに窓が作れない、または小さな窓しか作れない場合は、カウンターやシステムキッチンの扉の色、壁の色を明るい色にして光の反射率を高めます。また、キッチンの照明も明るくしておきます。天井から照らす全体照明は、色が自然に見える「白熱灯」を選びます。さらに、ワークトップの上は吊戸棚下の照明で、全体照明よりも明るくしておきましょう。
●カラーコーディネイトで広く見せる
システムキッチンの扉をツートンカラーにすれば空間的な広がりが感じられる。
キッチン空間を広く見せるには、窓の近くのカウンターや壁紙を明るい色を選びます。また、システムキッチンの扉カラーはアイボリーやレモンイエローなど淡色を使うと、空間が広くみえるでしょう。どうしても落ち着いた茶系の扉を選びたい場合は、床を明るい色にしてください。
また、キッチンの上下の棚で色を分けるツートンカラーも最近の流行です。上下にコントラストをつけることで空間的な広がりが感じられます。ツートンにする場合は、吊戸棚を淡い色、下部の収納は少し濃い色にしておくと安定感がでます。また、壁面によって配色や色の濃淡を変えることで、立体感のある空間になります。
プランニングの際は、リフォーム会社の担当者や、ショールームのコーディネーターとよく相談して、最適なキッチンをプランニングしてもらいましょう。