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吊り戸棚の材質の種類は、大半がステンレスか、(化粧板を含む)木製製品。その他、ホーロー製のものもあり、これには柄入りも。高級感が欲しい方には最適でしょう。ただし、商品種自体が少ないため、サイズなどのバリエーションについては、ステンレスや木製を選ぶほうがはるかに選択肢が増えます。
また、特殊な特長では、防火仕様になったものも。ただし、キッチンの吊り戸棚にそこまで必要かどうかは、キッチンリフォーム全体はもちろん、家屋の他の部分の収納やリフォーム計画などと合わせて考えてください。
なお、吊戸棚の戸の部分は、本体と同じ材質のものかガラス戸になったものが大半。戸棚の半分にのみ戸があるなどの変則タイプもあります。
上手な収納のポイントは、収納すべきものに収納スペースを合わせることです。とにかく収納を多く取っておけば、とか、スペースにまだ余裕があるから、といった考え方は暮らしに余分なものを増やすもと。これはキッチンリフォームの際も同じことです。
そこで、キッチンの吊り戸棚を選ぶ際には、収納する予定のものを一度、一覧表などに整理してみることをおすすめします。そうすれば、必要な吊戸棚のサイズに検討がつきますので、むやみに大きな吊り戸棚を設置するということもなくなります。
吊り戸棚を選ぶ際に、サイズと並んでもう一つ大事な要素は「高さ」です。背を伸ばしても届かない高さの吊り戸棚は日常よく使うものの収納には問題があります。半面、低い吊り戸棚はキッチン作業時に圧迫感を感じてしまいます。この点についても、使う方の身長や収納するものの種類などを検討して高さ決定をしましょう。
設置した吊り戸棚を有効に使うには、収納方法も大きな要素です。高い位置にはできるだけ軽い物を、低い位置に重い物を収納することが安全に出し入れするための方策です。また、小物などはトレーやカゴなどにかためて収納しておきましょう。スケルトンなど中身が見えるものを使えば、出し入れの際に迷わなくてすみます。いずれにせよ、吊戸棚を選ぶ際には、具体的な収納計画を立ててから最終のスタイル決定をしてください。それが使い易く、役に立つ吊り戸棚実現の条件です。
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