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どのご家庭でも洗面所には、そう広いスペースを割いていないのが実情ではないでしょうか。しかし、もし将来、車椅子を使うようになったらと考えると、それ相応のスペースが必要になります。洗面所は毎日使うところです。「狭くて使えない」「位置が高すぎて使いづらい」などといった不具合が起きないよう、バリアフリーリフォームをするにあたっては、将来を見越した対策を施しておくことが大切です。
ここでは、通常のバリアフリーリフォームと、車椅子を使うことになった場合のバリアフリーリフォーム、2点のポイントを記します。
洗面台が高すぎる場合は、高さを自由に変えられるカウンター式の洗面台に変更するとよいでしょう。洗面カウンターの下に足を入れることができるようにしておくことで、椅子に座って洗面を済ますことができますので、車椅子の場合は必須の条件と言っていいでしょう。収納の位置や高さも、どのくらいが取り出しやすく、また収納しやすいのかを設計の方とよく擦り合わせておきましょう。
車椅子を使用する場合、切り返しのできない狭い洗面所は使いづらいものです。いま住んでいる家の水まわりが1箇所に集中していたら、壁をなくして洗面所・浴室・トイレを一つにまとめ、動きやすいスペースを確保しましょう。実際にリフォームしてみたらその意外な広さと使い勝手の良さに驚かれるでしょう。
いまの洗面カウンターのままでお使いいただく場合は、
洗面所の壁に手すりを取り付けておけば、椅子や車椅子から立ち上がりやすく、また座りやすくなります。
座った位置から見られるように下向きにもなる鏡を取り付けましょう。健常者がお使いの後は鏡を下向きにしておく気遣いもお忘れなく。
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