通し柱の補強の件についての質問です。
私の家は、通し柱が3本あります。(通常の家であれば、4本あるようですが。)その通し柱の1本は、和室にあります。
その和室を解体した時に、通し柱は
鴨居が通っていた“ほぞ”(
鴨居を固定している通し柱を切り欠いている長方形の孔)が2方向にあります。大きさにして、1.5cm(幅)×8cm(長さ)×2から3cm(孔の奥行き)
もう一方向に同じ高さで通し柱を切り欠いているほぞがあります。都合3方向にほぼ同じ高さでほぞが切ってあることになります。
通し柱に3方向に同じ高さでほぞ(切り欠き)があるということは、強度上非常に弱いものと思います。大工さんおよび工務店の主務者に話しをしたのですが、そのほぞに簡単に木の詰め物をして塞いだだけで十分強度的に問題無いという話をされました。
どうしても、気になるのであれば、5MM程度の鉄板を当てて、補強することが可能であるということでしたが、鉄板を取り付けるにもボルト/スクリュウ等の孔を何箇所もあけないといけないらしく、逆に通し柱の強度が保証できないということでした。
そこで質問ですが、このような状態のまま表面を化粧するだけでそのままにしてよいものでしょうか?お教えください。
また、一般の柱も程度の大小はありますが、同じような切り欠きがありますが、そちらもそのままにして、問題無いのでしょうか?
建築基準法施行令では、
「階数が2以上の建物におけるすみ柱又はこれに準ずる柱は、通し柱としなければならない。ただし、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合においては、この限りでない。」
「柱の小径に基づいて算出した柱の所要断面積の1/3以上を欠き取る場合においては、その部分を補強しなければならない」
とあります。
以上の項目に当ってる場合、同等以上の耐力(断面欠損がない状態の耐力)を有するように補強が必要です。
ご質問の場合、通し柱がないところと、必要な柱の断面積が無いとなれば、金物等で同等以上になるように補強が必要となります。金物補強をする時にボルトの欠損が出れば、その部分のも補強対象となります。具体的には、欠損部分の補強が5mmの金物で同等になるのかの検討が必要となります。検討書を提示してもらうことをお勧めいたします。
※法律問題や税務問題は、事実関係の違いによって結論が異なる場合があります。また、同一の事実関係であっても異なった結論が出る場合も多くあります。「リフォーム相談室Q&A集」で示しております回答は一般的な回答にとどまるものであり、具体的な問題についての責任ある回答を示すものではないことにご注意ください。具体的な事案につきましては、必ず弁護士や税理士などの専門家に相談されることをお勧めいたします。