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日本の伝統的な建材である畳。一時はフローリングの流行に押され需要が低迷しましたが、近年では畳の機能性が再評価されています。そんな畳ですが、興味はあっても現実的にリフォームするとなると、さまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。
この記事では、畳の基礎知識やメリット・デメリット、お手入れ方法などについて解説します。事例も多数ご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
畳は、日本固有の伝統的な床材です。一般的には、藁(わら)で作られた芯部分である畳床(たたみどこ)の表面に、イグサを織って作られた畳表(たたみおもて)を張り付け、帯状の畳縁(たたみべり)を縫い付けて作られます。
近年では天然素材であるイグサや藁を使用せず、発泡スチロールや化学繊維で作られる畳もあり、「軽量」「安価」「お手入れがラク」など、現代の生活に合わせたさまざまな畳が作られています。
奈良時代から使用されている畳ですが、高度経済成長期以降、生活が洋風に変わっていきます。とくに1990年代頃からは、フローリングの普及と住宅建材のコストダウンのために、和室を家に作らないことが増えました。しかし最近は畳が持つ機能が見直され、畳を使用する方も増えてきています。
近年見直されてきている畳の魅力やメリットについて解説します。
イグサと藁は素材自体が空気をたくさん含むため、高い断熱性を持っています。その断熱効果で、床下からの冷気を遮断し、足元の冷えを防いでくれるのがメリット。また、暑い夏も冷やした室内の冷気を逃しにくく、快適に過ごすことができますよ。
畳には、空気中の水分を吸収したり、反対に空気中へ水分を放出したりする機能もあります。湿度の高い季節には畳が湿気を吸収し、乾燥した季節には畳から水分が放出され、湿度を保ってくれるのです。高温多湿な日本の気候に合った床材といえます。
畳は弾力があり衝撃を吸収するため、多少の足音は防いでくれます。転んでもケガをしにくいため、小さなお子さんやご年配の方がいるご家庭でも安心ですね。
また、イグサではなく和紙を利用した「和紙畳」のように、カビやダニに強い商品など、さまざまな機能をもった畳があるのもメリットのひとつです。
イグサにはさまざまな香りの成分が含まれており、リラックスした時間を過ごすことができます。また、その香りには、集中力を高めてくれる効果があるともいわれています。なお、「化学畳」「和紙畳」はイグサを使用していないため、そのような効果はありません。
畳には、取り扱いに注意しなければならない点など、デメリットもあります。
畳は水分を吸収しやすいため、飲み物をこぼしたり水滴が落ちたりするとシミになりやすい床材です。また、保水性が高いということは、それだけカビやダニが発生しやすいため、こまめな掃除や換気が必要。掃除や手入れに手間がかかる点は、デメリットといえます。
弾力があり柔らかいため傷に弱く、椅子や机など細い脚があるものや、タンスのような重いものを置いているとその部分だけがへこんでしまうことがあります。置ける家具が限られることも、デメリットのひとつです。
畳表の寿命は、一般的には5~10年ほどといわれています。表面が日焼けして色あせたり毛羽立ったりしてきたら、畳表の張り替えが必要になります。また、畳床にも寿命があり、へこみやすくなったり、踏み心地が悪くなったりしてきたら、畳をまるごと新調する必要があります。
デメリットもある畳ですが、適切な手入れをすることで長く使うことができます。そのコツについて解説します。
畳は保湿性が高くカビやすいので、定期的に部屋の換気を行いましょう。冬場は畳の部屋で加湿器を使うこともあると思いますが、湿度が高くなりすぎないように注意が必要です。また、畳の上にカーペットやラグを敷いたままにするのも、カビの原因になるので避けましょう。
畳にはイグサを編んだ「目」があります。畳の目はホコリやゴミが溜まりやすいため、ほうきや掃除機での掃除はこまめに行いましょう。ほうきがけや掃除機がけは、畳の目に沿ってゆっくり行うことで、畳が傷むのを防ぐことも。雑巾を使用する場合は、かたく絞って水気をしっかりと切ってから水拭きしましょう。
またダニの発生を防ぐために、天気のよい日は部屋に風を通して畳を乾燥させるのも効果的。ただし、直射日光に当ててしまうと畳表が日焼けしてしまうため、天日干しは避けたほうが無難です。
日常のお手入れのほかに、傷んできたら、早めにメンテナンスすると良いでしょう。
畳のメンテナンスには「裏返し」「表替え」「新調」の3つの方法があります。「裏返し」は、畳の色あせや傷みが出てきたらひっくり返して使用する方法。「表替え」は畳表や畳縁を剥がして新しく張り替えることで、畳床はそのまま使用を続けます。「新調」は呼んで字のごとくですが、畳そのものを新しくすることをいいます。
畳のメンテナンスは自分で行うこともできますが、労力がかかるものです。畳の新調などは、専門の施工会社に依頼したほうが良いでしょう。畳表や畳床は、防ダニや防音、断熱などさまざまな効果を高めた商品もありますので、メンテナンスと同時に機能性を考慮した種類へと変更するのもおすすめですよ。
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畳の張り替え費用の相場は?自分でDIYはおすすめしない理由
畳1畳のサイズは地域によって異なり、主に以下の5つに分類されます。
1畳のサイズ:176cm×88cm(約1.55㎡)
東京を中心に、関東・北海道・東北などの東日本地域で用いられるサイズ。最も一般的な畳のサイズでもあります。
1畳のサイズ:182cm×91cm(約1.65㎡)
愛知・岐阜・三重のほか、山形や福島などの東北地方の一部と、奄美大島で用いられるサイズ。江戸間の次に一般的なサイズです。
1畳のサイズ:170cm×85cm(約1.44㎡)
団地・アパート・マンションなどで用いられるサイズ。全国で共通のサイズです。
1畳のサイズ:191cm×95.5cm(約1.82㎡)
京都をはじめ、関西・中国・九州地方で用いられるサイズ。畳のなかで最も大きなサイズです。
1畳のサイズ:185cm×92.5cm(約1.71㎡)
広島・岡山・山陰地方などで用いられるサイズ。全国的に、あまり広く使われていないサイズです。
このほか、近年流行している半畳サイズの「琉球畳」もあります。
6畳の畳をメンテナンスした場合の費用相場は以下のとおりです。
いずれも畳表や畳床の素材により大きく異なり、藁やイグサを使用しているもののほうが高額になります。
ここからは、畳を使用したリフォームの事例をご紹介します。
6畳の畳を張り替えた事例です。汚れや色褪せなどが目立っていた畳の表替えで、明るく清潔感のある空間に生まれ変わりました。
Before:汚れ、日焼けによる色褪せ、織り目のよれが目立つ畳でした。
After:表替えをしたことで新品のようにキレイな畳に。費用も抑えることができました。
事例の詳細:和室の心地よさを取り戻す
古くなった8畳の畳を、和紙畳にリフォームした事例です。イグサ特有のニオイがなく、カラーで遊べるのも和紙畳の魅力です。
Before:在来畳は擦れや日焼けをしていました。
After:ホワイトとブラウンのカラーリングがおしゃれな和紙畳にリフォームし、洗練された雰囲気に。和紙畳なので、イグサ特有のニオイもありません。
事例の詳細:カラーリングにこだわった和紙の畳で快適な和室に
洋室から和室へのリフォームで、フローリングを畳に変更した事例です。アクセントクロスがモダンな印象の和室になりました。
Before:洋室でしたが、どことなく古めかしい印象の部屋でした。
After:フローリングから畳に変更しました。壁紙は白を基調に柄もののアクセントクロスを取り入れ、和風モダンな雰囲気に。
事例の詳細:洋室から和風の部屋に
昔ながらの和室の畳を半帖畳にリフォームした事例です。濃淡の市松模様の畳が和モダンな印象を引き立て、オシャレな和室に仕上がりました。
Before:従来畳の純和風な和室でした。
After:モノトーンの市松模様がモダンな半帖畳。襖のボタニカルな飾り付けとマッチしていますね。
事例の詳細:畳と障子とクロスの貼替え
古びてしまった和室のリフォームで、縁なしの和紙畳に交換した事例です。壁紙や襖と合わせ、明るい色味の畳にしました。和紙畳は劣化しづらいので、日当たりの良い部屋でも安心して使えます。
Before:猫を飼っていて、畳以外にもところどころ劣化が見られる和室でした。
After:縁なしの半帖畳を採用し、部屋がグッと明るくなりました。淡いカラーと真っ白な壁紙がマッチしていますね。
事例の詳細:和紙畳とプリーツスクリーンで明るく、機能性もある和室へ
経年劣化してしまった和室をリフォームした事例です。板間と畳の組み合わせと、洋風の壁紙がフレンチモダンな雰囲気に。自然素材へのこだわりを体現することができました。
Before:昔ながらの和室は経年劣化してしまっていました。
After:柳の枝をモチーフにした大胆な壁紙に、縁なしの畳を合わせました。板間部分は無垢材で、和洋を上手に融合させています。
事例の詳細:和と洋が調和するこだわりの和室空間
従来畳の和室を、カラーの半帖畳にリフォームした事例です。既存の床の間や欄間などは細かな細工が施されていたのでそのまま活かし、畳と壁をリフォームしました。
Before:畳の傷みと、ボロボロ落ちてくる聚楽壁が悩みでした。
After:既存の和室の良いところは残し、壁と畳をリフォーム。グレー基調のカラー畳がスタイリッシュですね。
事例の詳細:カラー畳を使って!和モダンに大変身
客間の和室をリフォームした事例です。フローリングと畳の組み合わせにし、和洋をミックス。淡い色調のフローリングに、畳が違和感なくマッチしています。
Before:客間であったはずの和室は物置になってしまっていました。
After:和洋ミックススタイルで、床の中央部分に畳を配置。縁なし畳なので、淡い色のフローリングとも相性抜群です。
事例の詳細:和洋ミックススタイルの客間はリビングとつながりを生み出す
中古マンションの購入にあたり、和室をリフォームした事例です。縁なしの濃いグレーの半帖畳は、シックでモダンな印象です。
Before:昔ながらの押し入れ付きの和室でした。
After:白い壁と濃いグレーの畳がシック。押し入れだったスペースはクローゼットに変更し、洋室のような雰囲気です。
事例の詳細:モダンな和室へ
年季が入ってきた和室を、明るい和室にリフォームした事例です。畳縁はカラフルなドット柄ですが、畳と組み合わせると意外に落ち着いた雰囲気です。
Before:一般的な畳で、畳縁もスタンダードなものでした。
After:ドット柄がおしゃれな畳縁。襖の引手も鳥をモチーフにし、さりげないおしゃれが随所に散りばめられています。
事例の詳細:和室をキレイにリノベーション
この記事では、畳の歴史や魅力、メリット・デメリット、お手入れ方法などについて解説しました。ご紹介した事例を参考に、畳のリフォームを検討してみてください。
デザイン性、機能面ともにご自宅に適した畳を選び、理想の空間とするためにも、的確なアドバイスで信頼できるリフォーム会社と出会えたなら心強いですよね。複数のリフォーム会社で見積もりを取り、自分たちの希望に合う施工をしてくれる会社に依頼しましょう。
複数のリフォーム会社から探すなら、ホームプロに相談してみるのがおすすめです。ホームプロは、累計80万人以上が利用するリフォーム会社紹介サイト。地元の優良リフォーム会社を複数紹介してもらえます。無料で相談できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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