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生活様式の変化や趣味の多様化により、近年ニーズが高まりつつある防音工事。一口に防音工事といっても、防ぎたい音の種類やレベルによってその方法は様々です。そのため、気になる音があるけれど、どんな対策すればいいのかわからない、どのくらい費用が不安という方も多いかもしれません。そこで今回はそもそも防音とは?という点から、防音工事の方法や費用相場、実際のリフォーム事例まで詳しくご紹介します。
目次
防音工事により防ぎたい音はどんな音でしょうか?車や電車などの騒音が気になる、生活音が気になる、ペットの鳴き声が気になる、ビアノなどの楽器を演奏したい、ホームシアターを作りたいなど防音工事を依頼する理由は様々。
実は防音工事は防ぎたい音の種類によって、工事の必要な箇所が異なります。そのため、適切な防音リフォームを行うためには、まずはなんの音を防ぎたいかを明確にすることがとても大切です。
・外からの騒音を防音したい
電車や車など、屋外からの騒音を防ぐには、窓と壁の防音対策を行うことがおすすめです。
・生活音が気になる
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、上下左右に住む住民の生活音が問題になりがち。生活音が原因で近隣住民とトラブルに発展するケースも少なくありません。
こういった場合、階下へ音が響くのを防ぐには床を、上階の音が気になる場合は天井を、左右に住む住民の生活音が気になる場合には壁の防音対策を行うことが有効です。
・ピアノ演奏などの楽器の音を防ぐ
ピアノをはじめとした楽器の演奏をしたい、音が外へ漏れるのを防ぎたいという場合は、防音室の設置がおすすめ。部屋1室を丸ごとリフォームし防音室を作ったり、組み立て式の防音室を部屋に設置したりすれば、周囲を気にせずに楽器演奏を楽しむことができます。また、ホームシアターを作りたい場合にも防音室の設置がおすすめです。
防音という言葉には遮音、吸音、防振、制振の4つの意味が含まれています。適切な防音工事を行うためには、まずはこの4つの違いをしっかりと理解しておくことが大切です。
それぞれについて詳しくみてきましょう。
遮音とは、空気中に伝わる音を遮音材に反射させ、跳ね返すことで外に音が漏れないようにすることです。多くの音を跳ね返し、外に漏れる音が小さいほど遮音性が高いと言えます。遮音材には、専用のシートやパネル、石膏ボードなどが主に使用されます。
吸音とは、吸音材により音を吸収し、反射させないことで外に音が漏れないようにすることです。多くの音を吸収し、周りに反響しないものほど吸音性が高いと言えます。吸音材には、グラスウールや発砲ウレタン、ロックウールなどが主に使用されます。
防振とは、音の振動をできるだけ小さくし、音の伝導を少なくすることです。防振材にはゴム、フェルト、マットなどが使用されます。
制振とは、音の振動そのものを減らし、音の発生を抑えることです。制振材にはゴムや鉛のシートが使用されます。
生活音や外からの騒音をシャットアウトしてくれる防音工事。では、防音工事を行うメリット、デメリットは具体的にどのような点なのでしょうか。
・近所トラブルを回避できる
マンションなどの集合住宅の場合、騒音は近隣トラブルの原因となりえます。防音リフォームをすることで、お互いの音を気にせず住めるようになるので、快適に生活できるようになります。
・時間帯を気にせず演奏などが楽しめる
自宅での楽器演奏や大音量での映画鑑賞などは周囲の目が気になるもの。防音リフォームを行った部屋であれば、時間や音の大きさを気にせず、思う存分趣味を楽しむことができます。
・子育てが安心してできる
赤ちゃんの泣き声や子どもの声や動き回る音は、思った以上に近隣に響いているもの。周りの人の迷惑になっているかもと気にされる方も多いかもしれません。床や壁などに防音対策をしておけば、音に対するストレスもなくなり、安心して子育てができるようになるでしょう。
・リフォーム工事費用がかかる
防音リフォームを行う場合、工事箇所や方法、防音のレベルにより、数十万円から場合によっては数百万円の費用がかかります。
・防音室の設置で部屋が狭くなる
防音室を作る場合、壁の厚さが増える、天井高が低くなるなど、工事後の部屋の大きさが元の部屋よりも狭くなってしまうというデメリットがあります。
床の衝撃音は大きく分けて軽量衝撃音(LL)と重量衝撃音(LH)の2つに分類されます。軽量衝撃音は、スプーンなど小さくて硬いものを落とした時の音や、スリッパを履いて歩いた時のパタパタというような音を指します。一方、重量衝撃音は、子どもが飛び跳ねたり走った時などに出る大きな音のことを指します。
どちらの衝撃音の対策を重視するかで床の防音方法は異なります。具体的な方法と費用相場をそれぞれみていきましょう。
軽量衝撃音対策として有効なのが、既存の床材を防音機能を持つフローリングやカーペットに張り替える方法です。防音機能を持つ床材は様々なメーカーから発売されており、色や柄のバリエーションも豊富に揃っています。
費用相場:25〜30万円
重量衝撃音対策として有効なのが、床材の下に遮音マットを敷く方法です。既存の床材を取り除き、遮音マットを敷き、さらに上から新しい床材を設置するため、工事は比較的大規模になる可能性があります。
費用相場:30〜60万円
床材の下にグラスウールなどの吸音性に優れた素材を敷くことも重量衝撃音対策に効果的です。
費用相場:30〜80万円
もう少し安価で手軽に床の防音対策をしたいという方は、床に防音カーペットを敷くのがおすすめです。タイルカーペットやコルクマットなどクッション性の高いカーペットは音をしっかり吸収してくれるので、敷くだけで防音効果が期待できます。
費用相場:1〜5万円
壁の防音工事のリフォーム方法としてご紹介したいのは下記の2つの方法です。
具体的な方法と費用相場をそれぞれみていきましょう。
壁の中に、音を吸い込んで小さくする吸音材と音を通さず跳ね返す遮音シートを併用して入れることで壁の防音性能は飛躍的に向上します。さらに遮音効果のある石膏ボードを2重にして配置するとより防音効果が高まります。
費用相場:18〜25万円
既存の換気口を防音効果の高い換気口にすることで、室内の防音性はさらに高まります。換気口の防音対策には、屋外のキャップのみをを変える方法、屋内の換気口も同時に取り替えてしまう方法、ダクト内に防音パルプとよばれる吸音材をいれるという方法があります。
費用相場:2〜5万円
窓の防音工事のリフォーム方法としてご紹介したいのは下記の3つの方法です。
具体的な方法と費用相場をそれぞれみていきましょう。
既存の窓に追加して新たに内窓を設置する方法です。内窓を取り付けると、窓と窓の間に空気の層ができます。この空気の層がクッションのような役割を果たして音を吸収してくれるため、外部の騒音が伝わりづらくなります。また、内窓により気密性が高まるので、音の通過も防ぐことができます。
費用相場:5〜10万円
既存のガラス窓を防音機能の高い複層ガラスなどに交換する方法です。遮音性は内窓設置より若干低いですが、既存のガラスからも簡単に交換することができる点は魅力です。内窓の設置と併せて利用するとさらに効果的です。
費用相場:5〜13万円
もっと手軽に窓の防音対策をしたいという人におすすめしたいのが遮音カーテンの設置です。既存のカーテンを遮音カーテンに変えるだけなので数時間で作業が済み、赤ちゃんの泣き声や女性の声など、高い音の防音ができます。ただし、電車や工事の音のような振動を伴う低い音には効果が期待できないので注意が必要です。
費用相場:1〜2万円
防音室を設置する方法としてご紹介したいのは下記の2つの方法です。具体的な方法と費用相場をそれぞれみていきましょう。
音は壁や天井、床を伝って響きます。そのため、1部屋を丸ごと防音室にする場合、天井や床の間に防振材を挟み、部屋全体を浮いたような構造にし、音が伝わるのを防ぎます。
一般的に鉄筋住宅に比べ、木造住宅の方が音が伝わりやすいため、防音工事の費用も高額になます。
費用相場:160〜700万円
部屋の全面改装が難しいようであれば、市販の組み立て式防音ボックスを部屋に設置するのもおすすめ。防音ボックスをおくことで部屋は狭くなりますが、他のリフォームと比べ大規模な工事が必要ないという点は魅力です。
費用相場:50〜300万円が相場
ここからは実際に防音工事を行ったリフォームの事例をみていきましょう。
ピアノ教室のため、防音ユニットを設置するリフォームを行いました。まずはユニットを設置予定の和室を縮小し、出入口以外の部分を壁で囲みました。その後、防音ユニットの搬入、組み立てを行い、グランドピアノがぴったりと収まる防音室が完成しました。
事例の詳細:ピアノ教室をするための防音工事
自治体による防音対策のため、窓のサッシの入れ替えを行いました。施工費用は自治体の援助を活用。防音性能の高い綺麗なサッシに生まれ変わりました。
事例の詳細:防音工事でサッシの交換
戸建て住宅の洋室1室の防音工事。床解体から始まり、壁はもちろん、ドア、窓を含む部屋全体を防音仕様にリフォームしました。360度スピーカーを最大音量で鳴らしても壁面から音が漏れない遮音性の高い防音室が完成しました。
事例の詳細:洋室 防音工事
防音工事を行う際はどのような業者にリフォームをお願いすれば良いのでしょうか。ここでは、リフォーム業者を選定する際の注意点とポイントについてご紹介します。
また、お住まいの地域によっては防音工事に補助金が使用できるケースもありますので、こちらも併せて解説します。
一般的な費用相場よりかなり安い金額で見積もりを出すリフォーム業者には要注意です。質の悪い防音素材を使用していたり、防音性能の低い工事を行われる可能性があります。リフォーム業者を選定する際は、価格だけでなく、施工実績や経験の豊富な業者を選択するようにしましょう。
リフォーム業者を選択する際、ハウスメーカーから業者を紹介してもらえば安心と考える方は多いかもしれません。確かに安心感はありますが、費用面では少し注意が必要です。
一般的にハウスメーカーからお客を紹介された業者は、ハウスメーカーに一定の紹介料を支払います。そのため、リフォームの金額にその紹介料が上乗せされ、結果として相場の費用よりも割高になってしまうというケースもあります。
次のケースに当てはまる場合、自治体などから防音工事の補助金が支給される可能性があります。
・幹線道路沿いに住んでいる
「幹線道路の沿道の整備に関する法律(沿道法)」に基づき、沿道整備道路(環状七号線、環状八号線など)として指定された道路の沿道で、さらに防音構造に関する条例の定められた区域に住んでいる場合、防音工事にかかる費用に補助金が出るケースがあります。
・自衛隊/在日米軍基地の近くに住んでいる
自衛隊や在日米軍基地の飛行場周辺に住んでいる住民は防音工事にかかる金額が助成されます。周辺住民の騒音による障害を防止、軽減するために定められた制度で、原則として工事費用全額が助成対象です。
・空港の近くに住んでいる
航空機による騒音が著しいと国に判断された第一種区域に住んでいる場合、防音工事の費用の一部が助成されます。
多くの人が暮らしているため音に関するトラブルも多いマンション。上記で紹介したような防音工事はマンションでも行うことができるのでしょうか?
分譲マンションの場合、リフォームを行うことができるのは専有部分に限られます。例えば、窓の防音工事を行いたい場合、内窓の設置は可能ですが、共有部分であるサッシの交換を伴う窓のリフォームは行うことはできません。
また、専有部分であってもマンションによっては規約によりリフォームが制限されている場合があります。防音工事を検討する際は、必ずマンション管理組合に確認してからリフォームを行うようにしましょう。
賃貸マンションでは、分譲マンション以上にリフォームが制限されている場合が多いため、貸主に無断でリフォームを行うことはトラブルの原因となります。
そのため、賃貸マンションではまず防音カーペットを敷く、防音・遮音カーテンに取り替える、窓や扉の隙間に防音テープを貼るといったようなDIYによる防音対策を試してみるのもおすすめです。
防音工事について、費用や方法、実際のリフォーム施工事例などをご紹介しました。
私たちの生活にとって音は切り離せないもの。だからこそ、自分の発する音で周囲に迷惑をかけないため、また、周囲の音で悩まされないために適切な防音対策を講じることはとても大切です。
ぜひ、ご自身にあった防音対策をして、音に囚われない快適な生活を手に入れましょう。
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