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床を自分でリフォームするときのやり方と費用感。やり方の違いによるメリットとデメリット

  • 最終更新日:2019-03-02

床を自分でリフォームするときのやり方と費用感。やり方の違いによるメリットとデメリット

「床の傷やシミが目立ってきた」、「床全体をキレイにしてイメージを変えたい」といった感覚を覚えたら、そろそろ床の張り替えを検討しましょう。今回は、自分でも簡単に床をリフォームする方法や畳の部屋をフローリングに変更する方法、費用感などを紹介します。

床をリフォームする方法

床をリフォームするには色々な方法があります。

床材の特徴

・クッションフロア

クッションフロアは色やデザインが豊富にあり、素人でも貼りやすい柔らかな床材です。

防水・防汚性に優れているのでトイレやキッチンなどの水回りにも多く使用されます。

・フロアタイル

吸着フローリングとも呼ばれます。裏面が床に吸着するようゴムなどで作られており、接着剤を使わずに置くだけなので賃貸住宅や頻繁にリフォームする人にもおすすめ。

またはめ込み式はタイル同士をかっちりとロックでき、ずれにくいのが特徴です。

・重ね張りフローリング

既存の床の上からフローリングを張る方法で、上張りとも呼ばれます。

古いフローリングを処分する手間や費用がかからないので比較的手軽です。

フローリング以外の床材の上から、重ねてフローリングを張ることはできません。

・貼るだけフローリング

裏面がシール加工になっており、釘や接着剤なしで、簡単に貼り付けられます。

こちらも、普段DIYに慣れていない方でも、簡単に取り付けることができます。

・タイルカーペット

タイルカーペットはフロアタイルと似た作りで、表面をカーペット仕上げにしたものです。

滑らかなものから、毛足が長くやわらかい肌触りのものまで色々な種類があります。

カーペットはフローリングよりも吸音、衝撃吸収効果が高いので、子ども部屋の床やペットのいる家庭に人気です。

簡単な張り替え方法と必要な道具

ここでは、最も簡単なフローリングからクッションフロアへの張り替え方法を解説します。

【必要な道具】

  • ・カッター
  • ・コーナーカッター
  • ・スクレーパー(ヘラ)
  • ・継ぎ目シーラー
  • ・床用ボンド

クッションフロアの張り替え方とポイント

クッションフロアは塩ビ製のマットで、素人でも比較的簡単に張り替えることができます。

既存のクッションフロアを剥がすのも端から切込みを入れ、全体をゆっくりと剥がしていくだけの作業です。

重ね張り(はめ込み式)の張り替え方とポイント

重ね張りは既存のクッションフロアの上から新しいクッションフロアを貼っていく方法です。

古いものを剥がす手間がないので簡単に行えますが、すでに重ね張りしている場合や厚みのあるクッションフロアを敷きたい場合には避けましょう。厚くなりすぎると貼っていない部分と段差ができてしまうことがあります。

完全に張り替える方法とポイント

【剥がす】

壁に沿ってカッターでクッションフロアに切り込みを入れます。

壁から1m程度のところに切り込みを入れ、手でめくっていきましょう。

全体をめくり終えたら、裏紙の残っている部分をスクレーパーで剥がします。

ポイントはとにかくゴミや汚れを徹底的に掃除すること。

ゴミや汚れは新しいクッションフロアが床に密着するのを妨げてしまいます。

【敷く】

クッションフロアを仮置きし、つなぎ目は少し重ねて柄を揃えます。

テープで仮固定してずれないようにしておきましょう。

クッションフロアを半分ほどめくり、めくったところに床用ボンドを塗っていきます。

シートの上に乗り、空気を抜きながら貼ります。

半分が貼り終わったらシートの端と重ねた部分をカット。

今度はもう半分をめくり、床用ボンドを塗って同じように貼ります。

余り部分をカットしてつなぎ目に継ぎ目シーラーを塗れば完成です。

畳の部屋をフローリングにする方法 

畳の部屋をフローリングにするには、畳を剥がしてフローリングを敷く方法と、畳の上にフローリングを敷いていく方法があります。フローリングと同様、畳の上にクッションフロアをそのまま敷いていく方法が最も簡単です。

畳からフローリングにする手順 

クッションフロアなら畳の上に敷いていくだけです。

フローリングに敷いていくときと同じように敷いていきましょう。

古くなった畳で、ふかふかな場所がある場合には上からシートをかぶせるのは避けた方が良いでしょう。

ダニやカビの温床となってしまうことがあります。

畳からフローリングにする際の注意点 

畳はもともとダニやカビが発生しやすい素材です。上からクッションフロアなどシート状のものを敷くと通気性が悪くなり、ダニやカビにとってさらに条件が良くなってしまいます。

対策としては、クッションフロアなどを敷く前にダニ・カビ防止シートを敷くことです。

畳にタッカーで固定していけば、クッションフロアのずれの原因にもなりません。

・畳の厚みと冷え断熱材

畳の厚みにクッションフロアの厚みが加わることで、ドアが開きにくくなったり、段差につまずきやすくなったりすることがあります。

薄いタイプのクッションフロアを使用する、あえて段差を大きくしてステップとするなどの工夫をしましょう。

また、クッションフロアを敷く場合には断熱材は必要ありません。

・湿気対策も万全に

除湿シートを敷くことである程度の湿気には耐えられますが、日当たりが悪くじめじめした部屋では結露が発生しやすく、カビの原因となります。

部屋の環境によっては本格的に床を張り替えてフローリングにすることをおすすめします。

本格的に張り替えて床をリフォームする方法

ここでは、既存のフローリングを撤去して床を張り替える方法を紹介します。

戸建てとマンションの床構造

戸建ての床下は根太貼り工法、捨て貼り工法で作られています。

根太貼り工法は根太の上に直接フローリングを貼り、捨て貼り工法では根太の上に下地を作ってから貼る方法です。

マンションの床には直貼りと二重床工法があります。

直張りはモルタルの上からフローリング敷き、二重床は床下空間と下地からできています。

必要な道具と床材

  • ・フローリング
  • ・釘
  • ・釘締め
  • ・床用ボンド
  • ・ゴムハンマー
  • ・のこぎり
  • ・メジャー

 張り替えの手順

古い床材を剥がして下地を滑らかにします。

下地にボンドを塗り、壁側からフローリングを貼っていきます。

張り替えするときの注意点

古い床材を剥がすのは1人では時間がかかるかもしれません。

作業の手間・難易度が高いので2人以上で行うと良いでしょう。

費用感

床材をフローリングに張り替えた場合、自分でDIYするのと業者に依頼するのとではどれくらい金額に差があるでしょうか。

DIYと業者の費用感を比較

※価格は6~8畳の一般的な和室、ひどい傷みや修繕の必要はない状態での比較です。

自分で張り替えた場合…3万円~6万円程度

業者に依頼した場合…10万円~15万円程度

床のDIYの注意点とメリット・デメリット

DIYで床を張り替えると費用は安く抑えられますが、気を付けたいポイントがあります。

注意点

床の下地が傷んでいる場合には適切な対処が必要となりますが、下地の修繕まで行うとなると知識や経験が必要です。また、万が一白アリや腐食が発生していた場合には迅速な対処が求められます。

途中までDIYしたが結局業者に依頼することも少なくありません。

メリット

DIYのメリットは何といっても圧倒的に費用が安いことです。

前述した価格の比較からわかるとおり、本格的に床を張り替えた場合には7~10万円程金額に差が出ることも。また、自分が「変えたい」と思ったタイミングでイメージチェンジできることもメリットといえます。

デメリット

本格的な床材の張り替えは難易度が高く、美しい仕上がりにするのは大変なため、プロの施工と同様の見た目にするのは難しいというデメリットが考えられます。

また、作業途中で業者に依頼する場合にはすぐに対応してくれる業者が見つからない可能性があり、施工日まで床を中途半端に剥がした状態が続いてしまうことがあります。

まとめ

今回は、床の張り替えを考えたときに気になるポイントをご紹介しました。

床が美しく生まれ変われば、毎日の暮らしがより快適になるでしょう。

床のリフォームには簡単な方法から本格的な方法まであります。

生活スタイルやタイミング、予算に合った方法で床をリフォームしてみてください。

このページのポイント

床をリフォームする方法とは?
クッションフロアを敷いたり、フローリングを重ね張りしたりする方法があります。手軽にリフォームするなら、裏面がシール加工になっているフローリングシートやタイルカーペットを敷くだけで印象は変わります。
(詳しくは こちら
床をリフォームする費用はどれくらい?
6~8畳の和室をフローリングに変えたときの目安で、自分で張り替えた場合は3~6万円程度、専門の業者に依頼した場合は10~15万円程度となります。
(詳しくは こちら
床のDIYの注意点とメリット・デメリットは?
DIYのメリットは何といっても圧倒的に費用が安いことです。デメリットは、本格的な床材の張り替えは難易度が高く、美しい仕上がりにするのは大変であることです。
(詳しくはこちら

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