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リビングやキッチンなどと比べると、ややおろそかになりがちな玄関スペース。しかし、玄関が心地良ければ日々の暮らしは驚くほど快適になります。
玄関リフォームにおけるポイントは「週日」「週末」「迎賓」といった3つの観点に分かれます。それぞれの視点から、具体的なリフォームアイデアを見てみましょう。
壁面にシューズクロークを設ければ靴の収納スペースが広くなり、履いていく靴も選びやすくなります。また、玄関網戸を取り付けると、玄関が大開口部になるため部屋の風通りが飛躍的によくなり、居住性がアップします。
ゴルフ道具や子供たちのスポーツ道具をおける収納があれば、土やホコリを玄関より先に進めなくします。また、趣味の自転車なども、ちょっとスペースを取れば収納できます。自転車を壁にかけておけるようなフックをつけておくと便利です。
玄関の収納を廊下のきりの良いところまで延長し、同じ材質・同じ色で仕上げます。実際以上にスペースを広く感じる効果があります。また、間接照明や足元灯など夜の照明を工夫して、玄関をひとつの舞台のようにするのもおすすめ。さらに、花瓶や絵を飾るスペース(ニッチ)を設ければ、おもてなし感が高まります。
このように「普段の顔」と「特別な顔」という二面性をもたせることで、玄関は新しい価値あるスペースに生まれ変わるわけです。
一方、玄関と同様に意外と盲点なのが「サッシ」のリフォーム。たとえば、交通量の多い道に面したマンションでは、サッシを二重にすることで高い防音性能が得られます。また、防音だけでなく、断熱性や気密性の向上も期待でき、冬場の結露なども防止できます。ということで、代表的なサッシの種類をピックアップしてみました。
・アルミサッシ:開閉が楽で腐食しにくいのが特長
・樹脂サッシ:断熱性が高く機密性にも優れている
・木製サッシ:木の質感、見た目のあたたかさで選ばれている
・防音サッシ:外の音を入れず、中の音も外に漏れない
・断熱サッシ:断熱性能に特化したサッシ
・フロストガラス:スリガラス(曇りガラス)にしたもの
・ペアガラス:2枚のガラスの間に空気を密閉。断熱性の高いガラス
・防犯ガラス:ドライバーによる破壊、バールなどの打ち破りに強い
どれを選ぶかは求める機能によりますが、サッシもインテリアの一部ですから、部屋全体のコーディネートのなかで選択することが大切です。
マンションにおけるサッシリフォームには注意点があります。既存サッシはマンションの共用部分にあたるため、管理規定によってリフォームの制限が設けられている場合があります。特に、外側のサッシの変更はマンションの建物としての一貫性を損なうとして禁止されているのが一般的です。よって、サッシの二重化などにあたっては既存サッシの内側に取り付けることになります。また、玄関ドアも自由に変更できるのは内側のみ。共用廊下に面した外側は変更できませんのでご注意を。
このあたり、プロのリフォーム業者に相談すれば、マンションの規約に抵触しないアイデアを提案してくれるはず。まずはマンションの管理規約をチェックし、その旨を伝えたうえでアドバイスをもらうといいでしょう。また、ホームプロにはマンションの玄関リフォーム、サッシリフォームについての事例も多数。掲載情報をチェックし、プランのアイデアを膨らませてみてください。
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