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自分で手間ひまかけて楽しみながらリフォームできるDIY。DIYの一番の魅力は、やっぱり費用がおさえられること!大きな玄関ドアのリフォーム、DIYならどんなことができるのでしょうか。
ドアのDIYで比較的手軽にできるのがドアノブやドアノッカーなどのパーツの変更。シンプルなドアノブを少し重厚感があるものに変えたり、違う形に変えたりするだけでも玄関の雰囲気が変わります。費用面もおさえつつ比較的手軽にできるので、おすすめのDIYと言えるでしょう。
パーツ変更の次に手軽にできるドアのDIYは、塗装など外装や内装のチェンジ。傷がついたり古びたドアは、実用面でも隙間風や腐食の原因となるので、ドアを補強する意味合いでの塗装のほか、好みのドアカラーに変えてイメージチェンジをするのも良いでしょう。
塗料はカラーはもちろん、ハケを使用するオーソドックスなものからスプレータイプまで選択の幅が広いこともポイントです。気をつけたいポイントとしては、DIYでドアを塗装をする場合その前後にヤスリがけなど下準備なども必要だということ。また最近ではドアデザインを演出するステッカーや貼りつけ式のレンガなどもあるので、そういったものを利用するのも一つの手です。
自分でやるには一番手間がかかりますが、ドア自体を変更するとドアが新品になるだけでなく、印象が大きく代わります。ハウスメーカーや工務店で取り扱われているドア自体がインターネットなどで販売されているので、現在使っているドアのサイズと同じものを探してみましょう。
またドア自体を作ってしまうというのも手。ドアの制作というと大変なイメージですが、構造はシンプルで板一枚とドアノブ、蝶番の3点がそろえば作成することができます。玄関ドアとなれば鍵が2つ必要であったり穴の開け方などやや専門的な知識が必要だったりしますが、自分で調べながら苦労して作成したドアは、他のDIYとは一味違った満足感が得られることでしょう。
住宅の印象を大きく左右する玄関ドア、自分でDIYできるならリフォームしたいですよね。リフォーム前に知っておくべき玄関ドアの基礎知識をおさらいしていきましょう。
金属製ドアの代表的なものがアルミ、鋼板(スチール)、ステンレスで、それぞれ次のような特徴があります。
木製ドアは軽くて断熱性が高く、輸入住宅などでもよく使われています。木の温もりで玄関を暖かい印象にしてくれますが、劣化を防ぐために塗る表面の塗料は、定期的なメンテナンスが必要です。
そのほか採光面で優れているガラスドアなどもありますが、防犯という面では玄関にはあまり適さないでしょう。
玄関ドアは、開き方で「開き戸」「引き戸」の2つのタイプがあります。現代で一般的なドアは「開き戸」で、開き戸の中でも左右どちらか一方に開く「片開きドア」、左右両方が開き、片開き2枚分の「両開きドア」、両開きだけれど片側は通常のドア、もう片方は少し間口を広げたい時だけ使う小さめの「親子開きドア」があります。
一方引き戸は昔ながらの日本家屋やバリアフリー住宅に多く見られるタイプ。こちらも「片引き戸」「両引き戸」などがあり、片引き戸は片開きタイプのドアからもリフォームが可能です。
出入り口となる玄関は、どうしても物の出し入れなどでキズや凹みが発生しやすい場所。また生活スタイルや趣味によっては、特定の部位にダメージが集中することもあります。例えばベットを飼っていたらどうしてもドアの下部が痛みがちだったりすることもあるでしょう。ドアは痛みやすい場所であることを認識し、自分や家族のライフスタイルによって痛みやすい箇所などを確認しておくと良いでしょう。
DIYで玄関ドアをリフォームする場合、どんな点に注意したらよいのでしょうか。そのポイントをチェックしていきましょう。
玄関は家の入り口、鍵などの防犯対策が万全かについて考えましょう。オーソドックスなのは鍵穴が2つついたダブルロックですが、そのほかに鍵穴不要のリモコンドアロックなども販売されています。またピッキング対策に有効な「サムターン」や、スマホで管理が可能なスマートロックなどもあります。これらは自分で新たに取り付けるのは難しいですが、ドアをリフォームする際に検討すると良いでしょう。
住宅全体の印象を大きく左右する玄関ドアのデザイン。シンプルなタイプからスタイリッシュ、エレガントなタイプまでいろいろな種類がありますので、気に入った1枚を選びたいですね。
ドアのデザインを選ぶ時に注意したいのが、ドアだけのデザインで決めてしまうこと。「ドアは気に入ったけど実際取り付けたら全体の雰囲気に合わない」ということがないように、家全体やアプローチとのバランスを考えてドアのデザインも選ぶようにしましょう。
一度取り付けたら長く使うことになる玄関ドア。こまめなメンテナンスが必要となり、「こんなはずじゃなかった...」とならないためにも、耐久性や断熱性、使いやすさの考慮も忘れずに。
そのためには10年・20年など長期的な目線で玄関ドアの素材や形状を選ぶことがポイント。具体的には下記の通りです。
・耐久性・断熱性(ドアの素材)
アルミ・木製などさまざまな素材がドアに使われていますが、素材によって耐久性や断熱性が異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。「デザイン重視でドアを取り付けたけど、外気が入りやすくて夏は暑く冬は寒い」「子供の出入りが多く、思ったより劣化が早い」とならないよう、素材による特徴を把握しておきましょう。熱伝導には開口部が大きく関係します。ドア素材の違いによるメリット・デメリットについては先に説明をしていますので、そちらを参考にしてみてください。
・可動部分や構造
やや手間はかかりますが、ドアの可動部分や構造もDIYでリフォームすることも可能です。将来を見据えてバリアフリーを検討するなら、開閉式のドアをスライド式などにしても良いでしょう。またドアのサイズを自由に変更できるのもDIYならではです。通常両開きドアは扉2枚が必要ですが、DIYなら1枚のドアを2枚に分けることも可能。住む人に合わせて、可動部分や構造もしっかり検討しましょう。
・使いやすさ・機能性
ドア自体に通風窓があるタイプや、鍵穴ではなくICチップをタッチすることで開閉できるタイプなど機能面でもさまざまなタイプがあります。またドアノブの形状ひとつでも、使いやすさに差が出ます。
マンションのドアをDIYでリフォームするときは、管理規約を必ず確認しましょう。多くの場合、玄関ドアの内側は専有部分としてリフォームOKですが、共同廊下に面している外側は共有部分としてリフォームNGのケースが多くなっています。
それでは具体的に玄関ドアを塗り替える場合の手順とポイントをご紹介していきましょう。
まずは下地処理からおこないます。下処理をする・しないとでは、仕上がりに断然違いが出ますので、きちんとしておくようにしましょう。必要な道具は「サンドペーパー」「木部パテ」。サンドペーパーを使用して、古い塗装や塗膜を剥がしていきます。
次に養生。ドアノブや鍵穴など、色を塗りたくない部分にマスキングテープなどでカバーし、養生しましょう。養生が済んだら塗装をしていきます。端や角など、細かく塗りにくい箇所からはけで塗装をし、その後幅広のはけやローラーなどで全体を塗装。最初の塗装が乾いたら、再度同じ要領で上塗りしましょう。
はみ出した箇所などがあれば、ペイント薄め液でふき取っていきます。
玄関ドアの塗装が綺麗に仕上がるかどうかは、「いかに古い塗膜を剥がせるか」がポイントです。古い塗膜を剥がしきれないと、数年でせっかく塗った塗装が落ちてきてしまいます。綺麗に塗膜を剥がすためには化学物質の剥離剤を使用する必要があり、この剥離剤を嗅ぎ続けて具合が悪くなったり、皮膚につき炎症を起こしたりする可能性もあります。
プロであればこの剥離剤の扱いも問題ありませんが、DIYをするとなるとサンドペーパーを使って時間をかけて剥離しなければなりません。長く、綺麗に塗装を持たせたいのであればプロの業者に依頼することも検討してみましょう。
現在使用されている合成樹脂塗料では、「浸透タイプ」と「造膜タイプ」の2種類があります。浸透タイプは防腐・防カビ効果を持ち、浸透させて木材自身が持つ乾湿調整機能を活かしながら、劣化を防ぎます。また造膜タイプは素材の表面を塗料の膜で覆い、外部からの影響を遮断する形で劣化を防ぎます。造膜タイプの方が耐久性はありますが、木材自身の伸び縮みなどに対応できないので、下処理をしっかりする必要があります。一方浸透タイプは重ね塗りするだけでOKですが、耐久性は造膜タイプよりありません。
それでは実際に玄関ドアのDIY事例をみてみましょう。玄関ドアのDIYと言うとハードルが高そうに聞こえますが、かんたんな作業でガラッと玄関の印象や機能を変えられるDIYもあります。参考にしてみてくださいね。
本格的な玄関ドアのDIYにはさまざまな知識や技術が必要ですが、100円ショップなどのリメイクシートを使って手軽に玄関ドアの雰囲気をチェンジできるDIYも。リメイクシートはホワイトアンティーク調の木材プリントやレンガプリントなど、玄関に合うプリントがそろっています。リメイクシートは縮んでしまうこともあるので、なるべく多めに重ねておくことがポイントです。
ホームセンターなどで販売されている発泡スチロール板をドアの形に断裁し、内側に貼り付ければ断熱効果がアップ!発泡スチロール板を貼り付けた面は、リメイクシートや板などでカバーすれば、玄関ドアの雰囲気もチェンジできます。
昭和のスタンダード、和風の引き戸を開き戸にDIY。図面が作成できるアプリで図面を作成し、部材をネットでオーダー。部材は新品の木材のほか、アンティークのドアも販売されているので、サイズに注意しながら選んでみましょう。このケースでは、家の雰囲気に合う木材をセレクト。高い耐水性、防腐性を持ち合わせたアメリカンレッドシダーを使用しました。ドア枠の補強や、木材を組み立てるための溝や出っ張り、「ホゾ」を作成。その後、組み立て・塗装・蝶番の取り付けなど、かなりの時間をかけて完成しました。このケースでは約10万円弱のパーツ代がかかっています。
玄関ドアはその住宅の印象を決める大切なパーツ。カラーや素材・パーツなどを選んでリフォームすれば、家の印象もがらっと変わります。自由度が高く達成感のあるDIYもおすすめですが、耐久性やメンテナンスまでを考えるのであれば、好みを伝えてプロに依頼する、という選択肢も。長く使う玄関ドア、長期的な目線で納得いく方法でリフォームを進めていきましょう。
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