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外壁掃除は自分で?業者に依頼?掃除方法別のメリット・デメリットと費用相場を解説

  • 最終更新日:2020-06-20

外壁掃除は自分で?業者に依頼?掃除方法別のメリット・デメリットと費用相場を解説

外壁の表面全体が薄汚れた感じになったり、黒いシミが目立ったりすると、外壁掃除をしなくてはならないのかなと思います。自分で外壁掃除をしてみようかと思いつつ、台無しになったら大変で躊躇している方も多いでしょう。また業者に頼むとしてもどのくらいの予算が必要なのか、思いわずらっている方も少なくありません。そこで今回は外壁掃除方法や自分で掃除をする場合と業者に依頼する場合それぞれのメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてください。

外壁掃除を行う方法

外壁がは外気にさらされているため、だんだんと汚れが蓄積していき、雨によるシミも気になります。黒いシミはカビであると考えられ、放置するとカビ菌が外壁から入り込み、建物全体が劣化する可能性があります。

美観を保つためだけではなく、住宅の機能を維持していくために外壁掃除をきちんとしておくことが必要です。

ブラシやスポンジなどを使い手作業で行う

外壁の汚れがあまり広範囲ではない場合や気になる部分だけの汚れを落としたい場合は、ブラシやスポンジを使い手作業での掃除が可能です。ブラシで汚れを落とし、ホースで水をかけながらスポンジでこすればある程度汚れが落ちるでしょう。

黒いカビはキッチンハイターなど塩素系の薬品を使うことも考えられますが、壁の素材によっては色が完全に落ちてしまうのでおすすめできません。薬剤を使う場合は見えない部分で試してみてください。

スポンジやブラシ、ホースなど家にあるものを使えるため気軽にでき、費用面を抑えられますが、外壁の高い部分などの清掃は危険を伴います。またご自分では足場を組むことができないため、手の届かない場所もあるでしょう。

高圧洗浄機を購入し自ら清掃する

高圧洗浄機とは、水を噴出し水圧を利用して汚れを落とす機械です。プロ用でなくても、家庭用の製品がホームセンターや通販サイトに比較的リーズナブルな価格で販売されています。強い洗浄効果が期待でき、軽量タイプや水道不要の自吸タイプ、コードレスタイプなどから選択可能です。庭に水道やコンセントがない場合にも使えます。

高圧洗浄機は音がうるさいので利用する時間帯に気をつけなくてはいけません。時間を気をつけても隣人から苦情が出る場合もあります。できれば静音タイプがおすすめですが、少し高価です。また圧力が強すぎると汚れだけではなく、塗装まで剥がれてしまうリスクがあります。塗装が落ちてしまうと外壁の防水性が損なわれてしまうので、注意しましょう。

清掃業者に依頼して洗浄してもらう

外壁の清掃をプロの清掃業者に頼めば、費用はかかりますが労力や時間を節約できます。どの程度の力を入れる必要があるのか、壁の種類や汚れによって洗剤や圧力、器具類を適切に選んで対応してくれ、満足できる仕上がりになります。

外壁掃除を自分で行うメリット・デメリット

まず外壁掃除を自分でしようと考えてらっしゃる方も多いと思いますので、自分で行う場合のメリット・デメリットを見ていきます。

メリット

・家にある道具や洗剤も使用でき費用が安く済む
外壁掃除は特別なものがなくてもできます。バケツやホース、スポンジ、ブラシなどを使えばちょっとした汚れはすぐに取れますから、リーズナブルです。

・汚れが気になったときにいつでも作業できる
排気口の周りや出窓の下部分など汚れがすぐについてしまう箇所は、こまめに洗浄すれば取れやすいです。気付いたときに作業ができます。

・高圧洗浄機を使えば、汚れ落ちも十分
網戸や車の洗浄にも便利な高圧洗浄機を使えば、汚れが綺麗になります。水圧が大きいほど汚れが取れやすいです。

デメリット

・清掃できる範囲に限りがある
素人は足場を組むことが不可能です。仮に足場を組んでも、安全性を保証できません。家庭用の高圧洗浄機では水圧が十分ではなく、高いところには届かないかもしれません。またブラシやスポンジを使う場合、手の届く範囲に限界があります。

・汚れ落ちが不十分な場合もある
カビやコケなどの場合根っこなどが残ると、取り除いてすぐは綺麗に見えますが短期間でまた生えてきます。プロの作業とは異なり、汚れの元を根こそぎ取り除くのは難しいものです。

・力や水圧の調節が難しく、外壁を傷めるリスクがある
外壁の素材によって、こする強さや高圧洗浄機の水圧などを調節することが必要です。しかし汚れを取りたくてつい力を入れすぎてしまうことがよくあります。そのために外壁のコーティングまで取れて、防水性が低くなるなどのリスクが避けられません。

外壁掃除を業者に依頼するメリット・デメリット

どのような作業でも、素人とプロでは仕上がりに違いがあるのは当然です。しかし、業者に依頼した場合のデメリットもあります。業者に外壁を掃除してもらうメリット・デメリットを知っておくと、正しい業者の選ぶ場合に参考になります。

メリット

・壁や塗料に合った洗浄方法、洗剤で適切に洗浄してもらえる
壁の素材や塗料の種類によって高圧洗浄の水圧や洗剤など洗浄方法は異なります。また汚れの種類によっても洗浄方法を適切に選ぶことが必要です。業者に依頼すれば適切な洗浄方法で行なってもらえます。

・高所や隙間もきれいに掃除してもらえる
屋根に近い部分など、ハシゴを利用しても届かない場所や、高圧洗浄機の水が届かないところがあります。また隙間や壁の窪み、窓枠と隣接している部分などもきれいにしてもらえます。

・自分で洗浄する場合にかかる労力や時間が不要
性能のよい高圧洗浄機を持っている場合や、DIYに慣れており器用になんでもできる方もいらっしゃるでしょう。しかしどちらにしても、労力や時間は必要です。業者に頼めば労力や時間を省けます。

デメリット

・費用が高くつく
プロが洗浄すると明らかに綺麗になりますが、プロ用の機械を特殊な溶剤を使っておりまた時間もかかるためそれなりに費用が必要です。

・足場を組む場合は作業日数がかかる
2階建、3階建の家の場合は足場を組む必要がありますが、隣家の家がすぐそばに迫っている場合など、スペースが少ないと足場を組むだけでも時間がかかってしまいます。

・外壁素材によっては再塗装がマストな場合もある
コンクリートや漆喰、リシン、モルタルなどの「塗り壁」の場合、汚れと一緒に塗装が剥がれてしまう可能性があり、再塗装をしなくてはいけません。その場合はさらに費用がかかります。

外壁掃除を定期的に行う効果

外壁掃除は、汚れが酷くなる前に定期的に行うとさらに効果があります。どのような効果があるのかを見ていきましょう。

外壁のきれいさを保てる

いつも外壁がきれいで気持ちよく過ごせます。外壁が綺麗ですと、景観が保たれることもメリットです。

外壁の傷や割れを発見できる

飛び石や激しい雹が降った場合など、思わぬことで、外壁にダメージが与えられる場合があります。小さな傷や割れ目でもそこから湿気が入り、柱などが痛んでしまう可能性も。早めに傷を発見すると、修理の費用も抑えられます。

外壁の劣化を抑えられる

外壁劣化の原因の一つが、カビやコケが増えすぎ、外壁内部にまで根を張ってしまうことです。定期的に外壁掃除をしているとカビやコケが表面にある段階で除去でき、カビやコケの発生を予防する薬剤の処置も可能です。

外壁素材の持つ性能を十分に発揮できる

外壁の汚れが蓄積すると、遮熱や防水など、外壁素材に施された加工の効果が十分に発揮できない場合があります。また、汚れによる劣化で加工した素材が剥がれ落ちてしまう可能性もあります。

外壁掃除を業者に依頼する場合の費用相場

費用は外壁の広さに比例するため、一般的な建坪30坪、2階建の場合を例にとって紹介します。この場合、住宅のデザインによりますが、外壁の大きさは約160㎡です。実際に外壁掃除を依頼する場合はきちんと測ってもらいましょう。

高圧洗浄 約100~300円/1㎡

高圧洗浄の場合は、洗浄代が1㎡あたり約100~300円です。外壁の大きさを160㎡とすると約16,000〜48,000ほどですが、それに加えて足場代や養生代がかかります。

窓枠などから水が住宅の内部に入り込まないかをチェックし対応してもらうことも必要です。また隣家と近距離の場合はさらにそちらに水が行かないようにしてもらいます。

足場代は建坪30坪程度の2階建で約15~20万円です。またついでに屋根も清掃してもらう場合や劣化した部分が見つかった場合にメンテナンスをする場合があります。

バイオ高圧洗浄 約200~400円/1㎡

バイオ高圧洗浄は、高圧洗浄をした後にカビ・コケが再度発生しないように予防効果のある溶剤を吹きかける方法です。費用の目安は1㎡あたり約200~400円です。建坪30坪程度の2階建で約32,000円〜64,000円と高圧洗浄の場合と同様に足場代15~20万円と養生代がかかります。

外壁掃除を業者に依頼する場合の作業時間

業者に依頼する場合、どのくらいの期間、または時間を必要とするのかも気になるところです。外壁掃除の作業時間は外壁の広さと高さによって、3〜8時間が一般的。ただし建物の形態や大きさ、汚れの種類によっても大きく異なります。

平屋の場合は足場を組む必要がないかもしれませんが、3階建など高さのある住宅の場合はかなり本格的な足場が必要です。隣家との距離が短い場合は作業がしにくいため、足場を組むだけでも4時間以上必要になってしまう場合もあります。作業が終わったら足場を解体する必要があることも忘れてはいけません。ですから少なくとも丸一日が必要です。

また、汚れの種類や蓄積年数によっても作業時間が前後します。定期的に掃除をしていればすぐに落ちるかもしれません。しかし汚れをそのままにして10年以上経っているような場合は、汚れがこびりついています。そのうえ、壁が劣化しておりメンテナンスが必要になる可能性も高いです。予定もあるでしょうから、見積もりの際にきちんと確認してもらいましょう。

外壁の掃除で見た目もきれいに長持ちさせよう

今回は、外壁清掃について、ご自分で行なった場合のメリットやデメリット、外壁掃除を定期的にする効果、外壁掃除の費用などを紹介しました。外壁掃除をしただけで、驚くほど綺麗になります。

見た目だけではなく、外壁の機能を維持するためにも必要です。防水性が少なくなると外壁からだんだんと湿気が入ってきて、柱など住宅機構の内部にダメージを与えてしまいます。

ご自分でもある程度は可能ですが、業者に頼めば徹底的に汚れを除去してくれるだけではなく、外壁にダメージがある部分を見つけてくれます。小さなダメージで修理することが必須。リフォーム会社に外壁掃除を依頼すれば、修理が必要な場合にすぐに対応してもらえます。

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