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外壁のコーキングとは?DIYでの補修方法を解説

  • 最終更新日:2019-07-29

外壁のコーキングとは?DIYでの補修方法を解説

外壁のコーキングについて紹介します。外壁のコーキングには寿命があり、経年と共に、ひび割れや剥がれ、雨漏り・汚れなど、トラブルがおこります。外壁 コーキングの補修をDIYでやる場合について紹介します。窓枠のコーキングでも使えますので、ぜひ参考にしてください。

サイディング外壁のシーリング部分は、劣化が早く、何かとトラブルが起こりがちです。

多いトラブルは、剥がれなどでしょうか。コーキングについて、そのトラブル事例、解決方法を紹介します。

コーキングとは

コーキングは、建築物において、気密性や防水性の向上を目的として、隙間を目地材などで充填することです。

簡潔にいうと、建物の継ぎ目に詰め物をして、気密性の低下や水漏れなどを防いだりすることです。

今回ご紹介する、外壁塗装のコーキングでは、別名、シーリングとも呼ばれています。

コーキング補修が必要な理由

コーキング材は、年月と共に劣化するため、10年を目安にメンテナンスが必要です。

コーキング材の劣化のサインは、主にひび割れ・破断・肉やせの3つです。

破断は、ひび割れが悪化したもので、明らかな亀裂が目視できる状態を指します。

また、肉やせは、コーキングの厚みが減っている状態で、放置するとコーキングが剥がれてしまいます。

必要な道具

コーキングに必要な主な道具は、以下の通りです。

また、必要に応じて、古いコーキングをはがした後の掃除に適切な道具が必要です。

コーキング材

コーキング材は、継ぎ目や隙間を埋める材料です。

たくさん種類があり、それぞれ特性が違います。

外壁塗装では、変成シリコン系のコーキング材を使用します。

シリコン系コーキング材と間違われることがありますが、原料がシリコン樹脂のため、シリコン系コーキング材は外壁塗装には向きません。

また、ウレタン系を使用される際は、紫外線に弱いため、コーキング材の上からの塗装が必要です。

コーキング材には、1液タイプと2液タイプがありますが、DIYとしてコーキング作業をされる際は、1液タイプがおすすめです。

速乾タイプなどもありますが、慣れないうちは、失敗した際のことを考え、避けた方が良いでしょう。

コーキングガン

シーリング材を注入する際に使用する道具です。

プライマー

コーキングの効果を高めるための下塗り材です。

ボンドブレーカー

コーキング材の3面接着を防ぐ絶縁テープのことです。

コーキングを剥がす際に、剥いでしまった、または、剥げてしまったという場合は、ご用意ください。

マスキングテープ

外壁にコーキング材を付着させないために必要となります。

ヘラ

コーキング材の充填後に、成形のため必要です。

施工箇所に応じたヘラをご用意ください。

コーキングはがし(またはスピンカッター)

以前のコーキングを外すのに必要です。

ラジオペンチや大型カッターなどで、代用可能ですが、コーキングはがしを利用すると、より簡単に綺麗にコーキングを撤去することができます。

DIYでコーキングをする手順・仕方

[手順①]コーキングをはがす

コーキングの溝に沿って、コーキングはがし、または、カッターで両サイドに切り込みを入れます。

そして、手、または、ラジオペンチでコーキングを引っ張り出し、はがします。

カッターを用いて作業する場合、力を込めて作業しなくてはならないため、扱いに十分注意してください。

[手順②]補修部分を掃除する

ゴミ・油分・水分は、コーキング材の効果を弱めるため、よく取り除いてください。

よく晴れた日に、補修部分が乾燥しているか確かめてから行いましょう。

[手順③]マスキングテープを張る

外壁にコーキング材が付着すると、見た目が悪くなってしまいます。

このため、外壁にマスキングテープを貼り、コーキング材が外壁に付着するのを阻止します。

この際、マスキングテープはコーキングの溝にピッタリ沿うように貼ってください。

[手順④]ボンドブレーカーを貼る

ボンドブレーカーを貼り、コーキング材の3面接着を防ぎます。

コーキング材を3面接着すると、引っ張り合う力とは別方向に力が働くため、外壁の伸縮性にコーキング材が耐えきれず、コーキング材が剥がれやすくなります。

[手順⑤]プライマーを塗る

プライマーは、先述したように、コーキングの効果を高める下塗り材です。

プライマーを塗ることで、コーキング材と壁の密着度を高めることができます。

[手順⑥]コーキング材を充填する

コーキング材のノズルの先端をハサミやカッターで斜めにカットし、コーキングガンに装着し、溝に沿ってゆっくりと注入します。

この際、隙間ができないよう注意しながら、少し盛り上がる程度に補修材を充填します。

[手順⑦]成型する

充填が終わったら、ヘラで、コーキング材をまず目地に押し込むようにします。

その後、表面をならして仕上げを行います。

この際、ヘラは補修箇所に合ったものを使用してください。

[手順⑧]マスキングテープをはがす

コーキング材を成形し終えたら、すぐにマスキングテープを剥がします。

時間が経つと、コーキング材がマスキングテープと接着してしまいます。

また、コーキング材が、補修箇所以外に飛んでしまった場合には、アルコールなどを含んだ布などを使うと、綺麗に拭き取ることができます。

関連記事①リノベーションの意味は?リフォームとの違い、メリット・デメリットを解説

関連記事②外壁や屋根の塗装は必要?耐用年数や費用相場を紹介

関連記事③外壁修理は本当に必要?リフォームの目安となる劣化具合とは

業者とDIYの費用差

DIYをした場合の料金

DIYでコーキング工事をする際の、主な料金は材料のみです。

材料は、ホームセンターやインターネット通販で、揃えることができます。

コーキング材

変成シリコン系 700円〜900円/メートル ウレタン系 500円〜600円/メートル コーキング材1本につき、1㎝×1cmの目地で3mの施工が可能で、500円〜2,000円/本ほどです。

コーキングガン

相場では、2,000円〜10,000円ほどです。

1液用のものを用意しましょう。

高価なものの方が、作業しやすいですが、コーキングをする上では、安価なものでも、あまり問題はありません。

プライマー

相場では、500円〜2,000円です。

ボンドブレーカー

変成シリコン系を使用した際は、ポリエチレンテープ、また、ウレタン系を使用した際は、クラフトテープを使用してください。

相場は、200円〜1,000円/巻です。

マスキングテープ

幅の広いマスキングテープの方が、より外壁をガードできるため、安心です。

相場は、300円〜500円/巻ほどです。

ヘラ

ヘラは、補修部分によって使い分けた方が良いため、セットを購入するのがオススメです。

相場は、500円〜2,000円ほどになります。

コーキングはがし(またはスピンカッター)

普通の大型カッターを使用する場合は、150円ほどで購入可能です。

コーキングはがしカッターは、500円ほどで、スピンカッターは、2,500円ほどになります。

スピンカッターの購入は、先端部のみで、市販の電動ドライバーに取り付けて使用することもできます。

業者に頼んだ場合の料金

コーキング工事には、「増し打ち」と「打ち替え」があります。

増し打ちは、既存のコーキングを撤去せず、新たにコーキング材を重ね塗りする工法で、打ち替えに比べて比較的安価です。

しかし、以前の状態のものの上からコーキングしているに過ぎないため、コーキングの効果が弱まることがあります。

増し打ち工事の単価相場は、700円〜900円/mで、打ち替え工事の単価相場は、1,200円〜1,500円/mほどです。

既存コーキング撤去費

打ち替え工事の場合のみ、既存コーキング撤去費がかかります。

相場は、2万円ほどのものがほとんどです。

足場

単価相場は、700〜900円/平米で、約15〜20万円ほどになる場合が多いです。

業者に依頼する際は、見積もりに足場代が入っているかどうかを確認する必要があります。

材料

コーキング工事代金は、DIYの場合と同様に使用する材料で相場が変わります。

また、2液を使用する業者に依頼すると、2液は扱いが難しい分、より高価になります。

関連記事①DIYでどこまでできる?在来工法の浴室をリフォームする方法と注意点

関連記事②憧れのDIYで自宅をリフォーム!成功のコツとお金周りの注意点

まとめ

コーキング工事は、工事した人の技術力で、耐用年数が大きく異なります。

DIYで工事することはできますが、耐用年数が短かったり、工事を失敗して業者に依頼したら余剰料金が発生したりします。

また、外壁補修の場合、危険も伴います。

まず、足場の確保が必要です。

2階部分のコーキングを個人で行い、誤って落下したという事例もあり、とても危険です。

このように、DIYでのコーキングは、失敗するケースが多く、リスクが高いものです。

DIYでのコーキング工事は、応急処置としては効果的ですが、耐用年数やDIYでの失敗や危険性を考慮すると、業者に依頼するのが確実でしょう。

業者に依頼される際は、ぜひホームプロをご利用ください。

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このページのポイント

コーキングとは?
コーキングは、建築物において、気密性や防水性の向上を目的として、隙間を目地材などで充填することです。簡潔にいうと、建物の継ぎ目に詰め物をして、気密性の低下や水漏れなどを防いだりすることです。
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業者とDIYでかかる費用はどれくらい?
DIYの場合、かかる費用は材料のみです。一方業者に依頼した場合は、材料費に加え、既存のコーキング撤去代、足場代、工賃などがかかるため、自分で行うよりも割高になります。
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