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目次
長年住み慣れた住居では経年劣化に伴い、外壁の塗装が剥げてしまったり日に焼けて色が変色してしまったり、なんてことはよくあります。
このため、10年程度で住宅の外壁は塗り替えおよび洗浄などのメンテナンスを推奨するハウスメーカーも少なくありません。
しかしながら、いざ外壁の補修や塗りなおしとなると、補修面積にもよりますが、最低でも50万円から100万円程度の金額が必要になります。
自分で行ったほうが安価に済ませることができるため、「業者に依頼する前に、まずは自分でトライしてみたい!」という方も最近では多いです。
外壁塗装を自分で行う際の手順や注意点などをまとめました。
外壁塗装を自分で行う場合の手順や、必要な道具などを紹介します。
外壁塗装の際に業者が現場に足場を組んでいるのを見たことがあるかと思います。
はしごがあれば充分とお考えの方も多いですが、はしごでは足場は安定しません。
かなり危険なので避けましょう。
最近では足場をレンタルしてくれる業者もいます。
足場レンタルの予算相場は、10万円程度です。
仮設から撤去に至るまで約2か月程度のレンタルでそのくらいの金額なので、期間がもっと短くすめばさらに安くなります。
雨天などで作業できない場合もありますので、期間にはある程度余裕を持たせる必要があります。
ヘルメットは、建設現場などでも必ず用いられます。
足場を移動するときなどに、鋼管パイプで頭をぶつけてしまうこともあれば、誤って足場から落下してしまった場合もあります。
そうったトラブルの際に、怪我を防いでくれる大切な道具なので、必ず作業の際は着用しましょう。
機能は、ホームセンターなどで販売しているもので充分です。
三千円円程度で購入可能です。
外壁塗装の際は足場があるとはいえ、高所での作業となります。
万が一の落下事故を防止するために、安全ベルトを胴体につけて作業を行うようにしましょう。
価格はタイプにより異なり、ハーネスタイプのものが一般的によく使用されています。
相場では一万円程度で購入できます。
外壁塗装に使用する塗料は、シンナーの臭いがきついです。
長時間塗料のにおいを嗅ぎすぎて体調を崩してしまう方もいるので、マスクは必須となります。
実際に外壁を塗装する際に必要な道具です。
水性塗料や油性塗料など使う塗料やペンキなどによって刷毛の種類が異なりますので、用途に合わせて何本か所有しておくと便利です。
ローラー自体は1本あたり千円程度で購入できますので、トラブルがあったときのためにも、少し余分に入手しておいても便利かと思われます。
外壁についた汚れを落とすのに使うのが高圧洗浄機です。
家庭用の電源で使用できるタイプのものが最近ではホームセンターで販売されていますので、簡単に購入できます。
デッキやブラシなどで外壁の汚れをこすり落とそうとすると、細やかな部分までなかなかとれません。
また、下手をすると下地や素材自体を傷つけてしまう恐れもありますので、高圧洗浄機の水で洗い落とすのが安心です。
価格は2万円程度で購入できるものから、業者が購入するような数十万円のものまであります。
2万円程度のものであれば、DIYをする分には十分な性能です。
塗装の際あやまって塗料を付着させたくない部分を覆い隠す際に使用するものがマスキングテープです。
外壁の塗装をする範囲にもよりますが、部分的に塗装するのであればマスキングテープ、広い面積を養生する際にはビニールシートが必要となりますので用意しておきましょう。
外壁塗装にはシーラーとよばれる下塗り材を使うのが一般的です。
これは塗料を塗る下地と塗料そのものを接着させるための材料であり、接着プライマーとも呼ばれています。
外壁塗装において必須の工程です。
必ず入手しておいてください。
また、シーラーには種類がいくつかありますが、仕上げに使う塗料の種類に合わせて使い分けなくてはいけません。
例えば、水性の塗料で仕上げるつもりであれば水系のシーラーを、溶剤の塗料なら溶剤シーラーをといった具合です。
塗料との性質がミスマッチを起こしてしまうと接着能力が軽減されてしまうため、塗装したあとに塗膜がはがれてしまうなどの症状が起きてしまいます。
仕上げの壁塗りの際に使用する塗料が、仕上げ用塗料です。
これが一番外側の塗料となるため、非常に重要になります。
この塗料にもさまざまな種類があり、外壁塗装に用いられるのはシリコン系やウレタン系のものが主流です。
仕上げの塗装は中塗りと上塗りの計2回にわけて厚塗りしていくのが一般的です。
合計3回を面積分塗りますので、塗料はかなりの量を必要とします。
塗装する面積に比例し、予算もかかります。
最低でも5万円~10万円くらいは見積もっていたほうが無難でしょう。
以上が外壁塗装をDIYされる際に必要な道具です。
総額でいうと補修規模によりまちまちですが、20万~40万円程度の予算みておくと良いでしょう。
それでは続いて具体的に外壁塗装を行う際の作業手順についてご紹介していきます。
まずは安全確保のため、外壁の周りに足場を組みます。
予算的に可能であればこの部分だけでも業者に依頼すべきだとは思いますが、ある程度知識がありレンタルで済ませたいという方は充分に注意して組みましょう。
塗装を行う前にまずは元についた汚れをしっかりと洗浄して落としていきます。
軽めの汚れであればホースで水をかけながらブラシなどでこすると取れていきますが、しつこく頑固な汚れであれば先述した家庭用の高圧洗浄機で一気に洗い流していきましょう。
その後、しっかりと乾かしていきます。
養生とは、作業の際、補修部分以外の箇所に傷や汚れをつけないようにテープなどで覆いをすることです。
洗浄後に水気の乾燥が終わりましたら次にマスキングテープで塗料をつけたくない箇所へ養生作業を行います。
戸建て住宅の場合は、窓枠やガラス部分など外壁の塗装を行わない箇所をすべて細かく丁寧にマスキングしていきましょう。
広範囲をビニールシートで一気におおってしまうと楽です。
古くなった塗料はサンドペーパーなどでしっかり落としましょう。
古い塗膜が残っているとその箇所だけ塗装がきれいに乗らずにあとで色ムラの原因にもなります。
丁寧に取り除きましょう。
また、コーキング部分が傷んでいる箇所があれば雨漏りなどの原因にもなります。
コーキングしなおして補填しておきましょう。
まずは、下塗りのためシーラーをのせていきます。
その上に中塗り、上塗りと2回にわけて仕上げの塗料を塗っていきます。
仕上げの塗料は一気に塗りすぎると色ムラの原因になりますので、均一に塗るように注意しましょう。
レンタルのためご自身で組んだ場合は鋼管を下に落として解体しましょう。
落下事故にも充分注意してください。
続いては外壁塗装のDIYにおいて注意すべきポイントをまとめてご紹介したいと思います。
DIYを試みる以上、より費用安く抑えようとするのは大事ですが、足場など安全面への対策や、目的に合った塗料選びなども重視する必要があります。
外壁塗装を行う上で足場設営はかかせない項目になります。
費用的な予算を考えるとこれだけでも結構な価格にはなりますが、安全面や作業効率を考慮しますと必要な工程です。
しっかりと構築できる業者に委託する必要があります。
自分で設営した経験や足場設置ができるスキルがある場合は、レンタルという方法もあります。
その場合は、委託よりも費用を抑えることができます。
塗装に使う塗料の選定に関しても注意が必要です。
外壁用ならどれでもいいというわけではありません。
素材により耐用年数や用途が違うので、ご自身の住宅に適した塗料を選ぶことが大切です。
また、下塗り用、中塗り用、上塗り用とでは原料や用途が異なること、また、水性や溶剤など、種類も多岐にわたります。
必ず双方の素材を合わせて購入および塗装を行うようにしてください。
また、外壁塗装の際は高所などでの作業もでてきます。
安全ベルトを着用して万が一の落下事故に備えてもらい、またヘルメットで大事な頭を保護するなど、しっかりと気を付けながら作業を行ってください。
塗装前に外壁の汚れを洗浄する際などは大量の水を使いますので足元なども滑りやすくなります。
充分に注意しながらあせらず慎重に少しずつ作業を進行させていきましょう。
関連記事①:外壁塗装の基礎知識|費用相場や種類を解説
関連記事②:外壁や屋根の塗装は必要?耐用年数や費用相場を紹介
自宅の外壁塗装をDIYで行う方法やポイントなどについて紹介してきました。
外壁塗装は、きちんとした道具や準備をして行わないと、大変危険です。
業者に頼んだ場合、DIYと比較すると高額にはなってしまう場合が多いですが、怪我の危険や、失敗のリスクなどは排除できます。
少しでも不安な方は業者への依頼をおすすめします。
リフォーム会社に依頼する際は、ホームプロでリフォーム会社を比較して決めるのがおすすめです。
リフォーム目的に応じた、自分にぴったりのリフォーム業者を見つけることができます。
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