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家の外壁部分の劣化は、内部の劣化と比べると気づきにくく、リフォームの決断もしづらいかと思います。
外壁リフォームの際の目安期間や費用相場、リフォームの際に選ぶ塗料の種類などについて詳しく説明していきます。
新築から10年以上経つと、雨や紫外線の影響で外壁の汚れやひび割れなどの劣化を感じてくる頃だと思います。
この外壁の劣化がもたらすのは「見た目の劣化」だけではありません。
外壁の塗膜が経年劣化により剥がれ落ちることによって防水機能が衰え、下地や建物内部の柱までも劣化させてしまう原因となります。
今後マイホームに長く快適に住むためには、定期的に外壁塗装のメンテナンスを行い、見た目はもちろんのこと、建物内部の構造部分も守っていくことが大切になってきます。
家の寿命を延ばすために外壁塗装は必須と言えます。
一般的には5年ごとに点検をし、新築から10年目のタイミングで塗り替えます。
そうすることで、建物内部の劣化や見た目の美しさを保つことができます。
塗料の種類によって耐久性に差が出てくるので、5年ごとの点検も大切になってきます。
点検の際、以下のような劣化が見られたときは塗り替えを検討してみましょう。
✓ヘアクラック(0.3mm以下の外壁表面に入ったひび)
✓クラック(下地まで入った深いひび)
✓色あせ
✓チョーキング
✓カビ、藻の発生
✓コーキングの劣化
✓赤さび、白さび
外壁塗装の相場は面積により大きく異なりますが、60~150万円以内で施工されてる例がほとんどです。
また、この金額はあくまで目安で、塗料の種類や外壁の劣化状況に応じたオプション料金が必要になる場合もあります。
逆に著しい劣化が見られず、目地やコーキングの補修のみの軽い施工なら30万円前後で済むこともあるでしょう。
このように費用変動が激しいため、実際に施工会社へ問い合わせて見積もりを取ってもらうことが大切です。
その際に、大体の費用相場を頭に入れておくことによって、業者を比較する際のポイントになります。
外壁塗装の費用相場は、面積や塗料の種類によって大きく異なります。
内容 | 単価相場 | |
クラック | 0.05mm未満 | クラック 0.05mm未満 塗り替えのみで補修可能 |
0.05~2.5mm未満 | 1500~2300円/㎡ | |
2.5mm~15mm未満 | 1200~2500円/㎡ | |
15mm以上 | 3000~4500円/㎡ | |
コーキング | 打ち直し | コーキング 打ち直し 600~1800/㎡ |
打ち増し | 350~1050/㎡ | |
サビ落とし(ケレン) | 1種・2種 | 1500~3000円/㎡ |
3種 | 600~1000/㎡ | |
4種 | 4種 200~400円/㎡ |
外壁塗装のリフォームは、少なくとも数十万円単位での出費になります。
家の寿命を延ばすために直せるところは全て直したい、コストパフォーマンスを考えて耐久性のある塗料を使いたいなど、希望を全て叶えようとすると予算をオーバーしてしまうこともあると思います。
そこで知っておいていただきたいのが、各自治体による外壁塗装の助成金、補助金についてです。
地域により差はありますが、10~30万円ほど受け取れるケースが多く見られます。
自治体によって条件があり、断熱、遮熱効果のある省エネ性の高い塗料を使用することが必要となることが多いです。
外壁塗装に使われる塗料の種類は、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、遮熱、断熱など様々です。
色の種類や光沢、耐用年数、遮熱、断熱効果など様々な違いがあります。
それぞれの塗料の特徴を良く把握し、目的や予算に合った塗料を選ぶようにしましょう。
5種類の塗料についての特徴と耐用年数、価格について見ていきます。
✓アクリル系塗料:耐用年数は5~8年。紫外線や雨に弱く耐久性に劣るがカラーバリエーションが豊富です。
✓ウレタン系塗料:耐用年数は8~10年。紫外線に強く耐久性があり、コストパフォーマンスが良いことが特徴です。
✓シリコン系塗料:耐用年数は8~15年。耐久性もあり汚れにくいのが特徴。リフォームで多く使われる種類です。
✓フッ素系塗料:耐用年数は15~20年。コストはかかるが耐久性が高く汚れにくいことが特徴です。耐久性を重視する場合に使われます。
✓遮熱系塗料:耐用年数は15~20年。耐久性が高く遮熱効果があるため、外気温が室内へ干渉しにくく冷房費が節約できます。
✓アクリル系塗料:1000~1200円/平方メートル
✓ウレタン系塗料:1800~2000円/平方メートル
✓シリコン系塗料:2500~3000円/平方メートル
✓フッ素系塗料:3500~4500円/平方メートル
✓遮熱系塗料:5000~5500円/平方メートル
✓耐用年数が長い、施工性が良い、汚れにくいなどの特徴のある塗料のほうがコストもかかります。
遮熱系塗料の場合、コストは高いですが、夏は室内温度が2~3度低く保つことができるので冷房費を節約できます。
また自治体によって助成金を受け取ることができるので、トータルコストは比較的高くならずに済む場合もあります。
予算やメリット、デメリットをよく把握して選ぶようにしましょう。
工法の種類は刷毛、ローラー、吹きつけの3種類です。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
✓刷毛塗り:ローラーや吹きつけ工法では難しい、細かい箇所を塗るのに適しています。職人の技術により仕上がりが左右され、広範囲の塗装には向きません。
✓ローラー:刷毛よりも効率的で広範囲を塗装することができます。現在はローラー工法が最も多く使われています。デメリットとしては作業時間が長い、色むらができやすい、職人の技術が必要になることです。
✓吹きつけ:ローラーよりも作業スピードが圧倒的に速く、作業範囲が広い場合に使用されます。色を変えて模様を付けることができるなどのメリットもありますが、近隣への塗料の飛びちりや騒音に気を遣う必要があるなどのデメリットもあります。
関連記事①:外壁塗装・外壁工事の成功ノウハウを見る
関連記事②:モルタル外壁とは?施工方法や費用、特徴を紹介
関連記事③:サイディング外壁とは?種類や価格を徹底解説
外壁塗装の費用相場や種類、目安期間について解説しました。
築10年以上の住宅にお住まいの方は、一度外壁の劣化が見られないか、セルフチェックすることが必要です。
外壁塗装は見た目だけではなく、雨漏りや構造部材の劣化にも繋がり住宅の寿命に大きく影響します。
まず初めに見積もりを取り、現在の外壁の状況と費用を把握しましょう。
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