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自宅のリフォームを検討しているのなら、「ヌック」の設置を視野に入れてみてはいかがでしょうか。日本ではまだあまり取り入れられていませんが、自分のライフスタイルに合った居心地の良い空間を作るのに最適です。読書や仮眠、勉強など、用途に応じてさまざまな使い方ができる点も魅力です。
本記事では、近年注目を集めつつあるヌックの概要やメリット・デメリットについて解説します。併せて、後悔しない作り方のポイントや、リフォーム事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
「ヌック」とは、室内の隅や突き出した部分などに設けられる小スケールの空間です。スコットランド語であたたかく心地よい場所を意味する「neuk」が語源であり、読書や昼寝、趣味などに使用できます。
ヌックには通常の部屋のような扉や仕切りを設けないのが一般的です。窓際の一角など2畳以下の小さなデッドスペースでも、ベンチなどを置くことで、1人だけでくつろげる居心地の良い空間として活用できます。
ヌックによく似た住宅用語にニッチがあります。「ニッチ」とは、壁面の一部をくぼませて確保した空間です。美術品や書籍、花瓶などのディスプレーや、保管スペースとして使用されます。小さな収納スペースを確保できるほか、魅せる収納が可能になる点が特徴です。
一方、ヌックは読書や昼寝、趣味などに使える空間として設けられます。人が活動できる空間であるかどうかが、両者の大きな違いです。
リフォーム工事でヌックの後付けは可能です。工務店やリフォーム専門店などへ依頼すれば、おしゃれで居心地のよい理想的な空間を築いてもらえます。ただし、ヌックを設置する場所によっては、大掛かりな解体工事が発生したり、工期が長くなったりすることが考えられるため、注意が必要です。
ベンチやベッドなどを配置して、ヌックを設ける方法もあります。例えば、デッドスペースになっていた階段の下にベンチを置く、部屋の隅に本棚と小さなベッドを配置するなどが考えられます。これらの方法であれば、リフォーム工事は必要ありません。間取りを問わず取り入れられるのもヌックの魅力です。
ヌックを取り入れるメリットは、以下の3点です。
・1人でくつろげる快適な空間を確保できる
・立体的な空間を形成できる
・さまざまな用途に使用できる
ただの部屋とは一味違う魅力がヌックにはあります。どのようなメリットがあるのかを把握したうえで、導入を検討してみましょう。
ヌックは、仕切りを設けないのが一般的です。1人で快適にくつろぎながらも、家族の気配を感じられる居心地の良い空間を手に入れられます。広々としたリビングであっても、のんびりとくつろぎつつ小さな子どもを見守ったり、家族と会話したりといったことが可能です。
家族とは同じ空間にいたいものの、少しの間集中したい、1人になりたいと感じるシーンは少なくありません。スマホで調べものをしたい、友人や職場の同僚にメールを送りたいなど、わざわざ自室へ戻るほどではないものの、1人で集中したいと感じるときにヌックは重宝します。
広々としたリビングにヌックを設けることで、空間の使い方が広がります。広いリビングは開放感が魅力ですが、どこか単調に感じられることもあります。リビングの一角にヌックを設置することで、居心地の良い小さなスペースが生まれ、空間にメリハリが加わります。
大きな本棚やキャビネットなどを配置すると、圧迫感が出てしまうことがありますが、ヌックなら圧迫感を感じさせずに空間を有効に活用できます。さらに、デザインを工夫することで、部屋をより広く感じさせる効果も期待できます。
ヌックに決まった用途はありません。さまざまな用途に使用できるのがヌックの魅力です。食後に少し横になれるスペースとして使用したり、書斎として活用したりといったことも可能です。
テレワークスペースとしての活用方法もあります。コロナ禍の影響や働き方改革の推進によって、テレワークが常態化した方も少なくありません。ヌックを設ければ、家族と同じ空間にいながらも、1人で集中してテレワークに取り組めるスペースを確保できます。また、キッズスペースとして活用するのも、ひとつの方法です。
ヌックにはいくつもの魅力がある半面、覚えておくべきデメリットもあります。取り入れてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することがないよう、デメリットに関しても把握しておきましょう。
ヌックを取り入れるにあたり、ある程度の広さが求められます。そのため、狭小すぎる住宅や個々の部屋が狭いケースでは、取り入れるのが難しくなるかもしれません。
狭い空間にヌックを設けてしまうと、より窮屈さが増してしまうおそれがあります。部屋の広さや家全体の間取りを考慮しつつ、ヌックを設けても窮屈にならないかどうか判断しなくてはなりません。このあたりの判断は素人には難しいため、工務店やリフォーム専門店などプロの意見を参考にしましょう。
リフォームでヌックを取り入れるのなら、階段の下や部屋の奥まった部分など、デッドスペースを活用する方法がおすすめです。デッドスペースの有効活用につながり、なおかつ多用途に使える空間を確保できます。
リフォーム工事でヌックを設けるとなると、相応の費用がかかります。設置する場所や求める広さによっては大掛かりな工事となり、高額な費用が発生しかねません。小上がりをつくる、ベンチやデスクを設置するなど、工事内容によって費用は大きく変わるため、事前の見積もりが必要です。
リフォームでヌックを設置するのなら、早い段階から専門家に相談するのがおすすめです。実際にどの程度の費用がかかるのか、素人では判断できません。工事に必要な資金も調達しなくてはならないため、なるべく早めに相談し、見積もりを提出してもらいましょう。
ヌックを取り入れるのにおすすめの場所として、リビングやダイニング、階段下や廊下などのデッドスペース、子ども部屋が挙げられます。それぞれの理由を把握したうえで、予算も考慮しつつ検討を進めてみましょう。
リビングやダイニングなど、家族が一堂に会する空間にヌックを設置するのはおすすめです。これらの場所へヌックを設置すると、家族と同じ空間にいながらも、1人の時間を楽しめます。1人でくつろぎたいけれど家族のそばにもいたい、と考えるのならリビングやダイニングへの設置を検討してみましょう。
ヌックをキッズスペースとして活用したいケースでも、リビングやダイニングへの設置が適しています。ヌックには仕切りがないため、リビングのソファなどでくつろぎつつ、子どもが遊んでいる様子を見守れます。
階段の下がデッドスペースとなっているケースは珍しくありません。収納スペースとしているものの、天井が斜めになっているため使いにくい、といったことも多々あります。階段下にヌックを設置すれば、そうしたデッドスペースの有効活用につながります。
廊下への設置もおすすめです。居室と違い、人が長時間滞在する場所ではないため、静かで落ち着けるスペースを確保できます。ただ、家族が頻繁に行き来する廊下だと、集中したり落ち着いてすごしたりといったことが難しくなるため、その点に注意が必要です。
なお、階段下や廊下に設置したヌックは外から見えづらいため、趣味を楽しむプライベート空間としても活用できます。
子供部屋にヌックを取り入れるのもおすすめです。自分だけが自由に使える、秘密基地のような空間を設けることで、子どもは楽しい日々を送れます。おもちゃを散らかしてもよいキッズスペースにする、壁にデスクを設置して勉強スペースにするなどが考えられます。
無地のようにシンプルなクロスを選んでおけば、子どもが成長したあとも、そのまま使用が可能です。子どもの勉強スペース用に設けたヌックをテレワークスペースとして再利用する、といったこともできます。
ヌックを取り入れたいものの、どのような仕上がりになるのかイメージが湧かない、といった方も少なくないはずです。ヌックの導入を検討しているのなら、リフォーム事例からイメージを膨らませてみましょう。
中古マンションを購入したAさん夫婦は、暮らしやすさと非日常を味わえる空間を求めて、リフォーム工事を依頼しました。工事会社はAさん夫婦の要望に基づき着工したものの、解体の最中に予想外の梁が出現します。
梁は建物の強度に関わる重要な構造物であり、リフォームといえど排除はできません。そこで、梁を活かしてヌックを作り、非日常な空間を形成しようと考えました。
結果的にダイニングには、梁でベンチを囲うデザインのヌックが出来上がりました。背面には羽目板を施工し、あたかかみと柔らかさを感じられる仕上がりとなりました。
ヌックからTV背面には羽目板を貼り、高さのある腰壁デザインが温もりのある柔らかな印象を与えます
▶画像出典:「居心地の良い「ヌック」があるダイニング」
築30年以上の戸建て住宅で、子ども2人と暮らしていたBさん夫婦は、「家を今より広く明るくしたい」「家族をそばで感じられつつも、各々が自分のことをできる空間をつくりたい」との要望のもと、リフォーム工事を依頼しました。
こちらの事例では、ソファスペースをヌック風にしています。少し入り込んだ場所にソファを設置することで、家族をそばに感じつつも、周囲からの視線を気にせず過ごせるような設計です。
ソファスペースはヌック風におこもり感を出しました
▶画像出典:「明るくて開放的な空間に変わったLDK」
せっかくヌックをつくったものの、部屋が窮屈になってしまった、思っていたものと違うものができてしまった、となるケースは少なくありません。このようなリスクを避けるためにも、ヌックづくりにおける大切なポイントを把握しておきましょう。
ヌックの広さに決まりはありません。1畳程度の広さでもヌックは設置できるため、まずは空きスペースの活用をベースに、アイデアを練っていきましょう。
また、広くしすぎないことも大切なポイントです。そもそも、ヌックは「あまり広くない居心地の良い空間」を指します。こぢんまりとした空間のほうが落ち着けることが多いため、むやみに広いヌックの設置にこだわるのは控えたほうが無難です。
広くしすぎた場合、中途半端な空間になってしまうおそれがあります。部屋として使うには狭すぎ、1人ですごすにも何となく落ち着かない、といった空間が出来上がるおそれがあるため、あまり広くしすぎないよう注意しましょう。
あらかじめ、どのような用途に使うのかをイメージしておくのも大切です。用途をイメージしていないと、完成したもののほとんど使わず、気づいたら収納スペースになっていた、といったことにもなりかねません。すごし方を事前にイメージしておくと、設置場所やデザイン、必要な設備なども見えてきます。
ヌックを設置するのなら、空間にメリハリをつけることを意識しましょう。例えば、ヌックの部分だけ天井を下げる、床を上げるといった具合です。壁や天井、床がすべてヌックとつながっているようではメリハリがなく、ただの部屋の一部になってしまいます。
部屋に属しているものの、別空間であると認識できる設計が必要です。設置する部屋とは別の空間にすることで、利用者は家族の気配を感じつつも、自分のしたいことに没頭できます。
ヌックの部分だけ小上がりにして床を畳にする、クロスの色を変える、天井を周りよりも下げるなどの方法が考えられます。同じ部屋ではあるものの、そこだけは別空間であると認識できるよう、明確な違いをつけましょう。
照明を活用するのもひとつの手です。ヌックに暗めのダウンライトやペンダントライトを設置する方法が考えられます。もちろん、ヌックの用途によって照明器具は選ばなくてはなりません。読書やテレワークに使用したいのなら明るめの照明を、のんびりとくつろぎたい、仮眠をとりたいといったケースでは、暗めの間接照明を設置するのがおすすめです。
ヌックのような、小さくて居心地の良い空間を設けることで、家族とのつながりを感じながらプライベートな時間をすごせます。テレワークや読書などさまざまな用途に使用できるほか、空間を立体的にできるのも魅力です。
ただ、ヌックを設置するにはある程度のスペースが必要であり、専門家に工事を依頼するのなら費用もかかります。設置を考えているのなら、まずは専門家に相談し、見積もりを提出してもらったうえで検討を進めましょう。
■監修: 髙野 友樹 不動産コンサルタント
【所有資格】公認 不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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