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「家の和室を洋室にしたい」という声は、リフォームにおいて非常に多く聞かれます。
和室から洋室へのリフォームでは、基本的に畳・ふすま・障子の交換が必要です。
なかでも、ふすまのリフォームは、比較的手軽に、かつ効果的に部屋の雰囲気を変えることができます。
このページでは、ふすまの張り替えや壁紙・クロスを活用したDIY、引き戸・ドア(開き戸)への交換、費用相場など、ふすまのリフォームを中心に、和室から洋室へのリフォームについて解説します。
目次
和室から洋室へのリフォームで特にポイントとなるのは、畳・ふすま・障子の3か所です。
和室の特徴を完全に取り払い洋室の雰囲気とすることも、多少和のテイストを残し、近年人気の「和モダン」を演出することもできます。
畳・ふすま・障子をどのように変更できるのか、順にみていきましょう。
和室といってまず思い浮かぶのが畳です。
畳は和室の大きな特徴ですので、畳をフローリングに変更するだけでもイメージがガラリと変わります。
次に、ふすまです。
最近では既存のふすまの上から貼れる壁紙などが販売されており、デザインも豊富です。
ふすまに壁紙を貼るだけでも雰囲気が変わりますが、さらに洋室に近づけたい場合にはふすまを取り払い、引き戸やロールスクリーンに変更する方法もあります。
窓際の障子はカーテンに変更が可能です。
簡易的なリフォームなら、突っ張り式のカーテンレールを使用するとよいでしょう。
突っ張り式のカーテンレールは壁を傷つけずにカーテンを設置できるため、賃貸住宅などでも取り入れることができます。
以上、和室から洋室へのリフォームにおける3つのポイント、畳、ふすま、障子についてお伝えしました。
次項からは、ふすまのリフォームについて、より詳しく解説します。
ふすまの耐用年数は平均でおよそ10年といわれていますが、実際にはふすま紙のグレードによって大きく異なり、張り替え時期の目安も、2~3年から長いものでは約20年と幅があります。
張り替えのタイミングに該当するケース以外にも、以下のような場合にリフォームの検討をおすすめします。
特に不具合を感じていない場合でも、部屋の雰囲気を手軽に変えたいときなど、ふすまのリフォームは打って付けです。
また、和室から洋室へとリフォームする際は、ふすまのリフォームはほぼ必須といえます。
ふすまをおおまかに分類すると、以下の3種類があります。
ふすまのタイプによって、リフォームの手順やかかる費用が変わってきます。
自宅のふすまがどれにあたるのかを見極めておくと、リフォームの際にスムーズです。
最も歴史が長いふすまです。
表面をさわって押さえると、障子の桟と同じような中の子骨が感じられます。
中の子骨がついているため、非常に丈夫なことが特徴です。
仮に破れることがあっても、中の骨組みのおかげで、ふすまが丸ごと壊れることはありません。
本ふすま同様、歴史の長いふすまです。
中に大きなベニヤが入っているため、重さがあります。
部屋を間仕切る際、とくに和室と洋室のあいだに使われることが多く、和室側はふすま紙、洋室側は合板やクロスなどを使用するなど、各部屋の雰囲気を損なわないように仕上げられています。
芯材にダンボールや発泡スチロールを用いたふすまで、軽いことが特徴です。
それぞれ「ダンボールふすま」「発泡スチロールふすま」と呼ばれます。
軽くて安価な量産ふすまは賃貸物件を中心に広く使用されていますが、本ふすまや戸ふすまなどと比べると強度が弱く、耐久性に欠けるのがデメリットです。
釘を使わない仕様で、引手はのりなどで接着されています。
ふすま紙は、大きくは和紙と織物に分類され、原料やデザイン、加工の仕方により、普及品から最高級品までのグレードがあります。
●本鳥の子 [最高級品/高級品]
雁皮(がんぴ・ジンチョウゲ科の落葉低木)を主原料に手漉きで作られる高級和紙。
●鳥の子 [上級品]
ほぼ機械漉きではあるものの、手漉きに近しい風合いをもつ。主原料はパルプ。
●上新鳥の子 [中級品]
通称「上新」。パルプを主原料に機械漉きで作られる鳥の子の普及品。
●新鳥の子 [並品]
通称「茶裏新鳥」。再生古紙などを原料に機械で一貫生産される。
●上級織物 [高級品]
おもにドビー織機で織られた、縦・横ともに糸目の詰まった高級品。絵柄も1枚ずつていねいに手加工される。
●中級織物 [上級品]
変り糸を用いレピア織機や平織り機で織られる。絵柄は手加工と最新技術を組み合わせて加工される。
●普及版織物 [中級品]
おもに平織り機で織られる。絵柄は特殊な輪転・オフセット・スクリーン・グラビア印刷機などで加工される。
既存のふすまの使い勝手に大きな問題がなく、費用をおさえてふすまをきれいにしたいときや、部屋の雰囲気を変えたいときなど、枠はそのままに表面だけを変える方法もあります。
ふすま紙の張り替えには、既存のふすま紙を剥がして張り替える方法と、表面に新しいふすま紙を上から貼る重ね貼りの2種類があり、どちらが適しているかはふすまの種類によって異なります。
本ふすま(和ふすま)は、「浮かし張り」(まわりだけのりを付けて太鼓のようにピンと張る)をしたうけ紙の上からふすま紙を張る製法をとっているため、既存のふすま紙を剥がし、新しいふすま紙へと張り替えることができます。
枠を外すことのできない戸ふすま(板ふすま)は、既存のふすま紙の上から新しいふすま紙を貼る重ね貼りで対応します。
また、ダンボールふすま・発泡スチロールふすまなどの量産ふすまは、ふすま紙の裏面全体にのりを付けて下地に直接貼る「ベタ貼り」を用いているため、本ふすま(和ふすま)のように既存のふすま紙をきれいに剥がすことができません。
したがって、同様に重ね貼りをします。
どちらの場合もきれいに仕上げるには技術が必要なので、プロの力を借りるのがおすすめです。
ふすま紙の張り替えにかかる費用は、先述のふすま紙のグレードによって大きく変わります。
以下は、標準的な絵柄を想定した1枚あたりの参考価格です。
先述のとおり、ふすま紙をきれいに張り替えるには、やはり業者への依頼が確実です。
一方、ふすま紙の上から壁紙・クロスを貼るリメイクであれば、比較的簡単なため、リフォーム会社に依頼せずDIYでも対応できます。
ふすま紙の上から壁紙を貼るリメイクは、既存のふすまを活用しつつ手軽に雰囲気を変える方法としてもおすすめです。
壁紙・クロスは、大きくは国産と輸入の商品があり、それぞれ規格も異なります。
洋風のものを選べば、部屋の雰囲気も和から洋へと変えることが可能です。
国産の商品は和柄・洋柄ともに種類が豊富で、選択肢が多いのがメリットです。
自分のイメージにあった壁紙を探しましょう。
国産の壁紙・クロスの多くが幅92cmとふすまの幅とほぼ同じであるため、一巾でそのままカットせずに貼ることができます。
その点で作業性にも優れているといえるでしょう。
輸入の商品は、国産のものと比較すると派手めなデザインが多く、個性的な雰囲気を出したい場合などに向いています。
また、国産の壁紙・クロスよりも作業の難易度がやや高くなります。
ふすまの横幅が約90cmであるのに対し、輸入壁紙の幅は52cmしかないため、継ぎ目ができてしまうためです。
この継ぎ目が目立たないようきれいに貼る作業には、DIYの技術が求められます。
ふすまに壁紙を貼る際は、「何を使って貼るのか」「どの種類のふすまに貼るのか」をきちんと理解した上で適切な接着方法を選ぶことが大切です。
両面テープはふすまの種類を問わず使用が可能で、手なども汚れないため、非常に便利な接着方法です。
ただ、手軽な一方、貼ってしまったら剥がすのが難しいため、作業の難易度は少し上がります。
手先が不器用な方には、あまりおすすめできない接着方法です。
仕上げのクオリティを求めるなら、より粘着力の高い糊の使用もおすすめです。
貼り付け直後であれば、多少ズレていても貼り直すことが可能なうえ、乾いたらしっかりと粘着するので、剥がれの心配もありません。
ただし、ダンボールふすまや発泡スチロールふすまにのりは使用できないので注意しましょう。
ダンボールふすまや発泡スチロールふすまは芯が弱く、のりの乾燥時に発生する縮みで、ふすまが反り返ってしまうためです。
DIYでふすまに壁紙を貼る場合の作業手順は以下のとおりです。
ふすまの表面に汚れやほこりなどが付いたまま上に壁紙を貼ってしまうと、後々カビなどの発生源となる場合があります。
作業前にきれいに掃除しておきましょう。
ふすまの高さを測ります。
幅はふすまの種類にかかわらず、90cm前後であることがほとんどです。
引手外しという道具を使うと、引手を傷つけることなく外すことができるのでおすすめです。
準備できない場合は、カッターや固めの定規のへりなどでも代用できます。
国産の壁紙であれば、横幅が92㎝とほぼ同じため、縦に1回はさみを入れるだけで、ふすま1枚分の壁紙が完成します。
幅が52㎝の輸入壁紙の場合は、組み合わせてふすま1枚分になるよう計算してカットしましょう。
ふすまの高さ+10cm程度にカットすると、作業がしやすくなります。
両面テープの場合は、先にふすまに両面テープを貼り付け、その後、壁紙をふすまにあてながら貼り合わせていきます。
のりの場合は、のりをふすまの全面に伸ばし、壁紙を合わせていくだけです。
壁紙を貼ったら、ハケを使って平らにならし、空気を抜くことが大切です。
中央から外側に向かって、なでるようにハケを動かします。
引手をはめこむ穴をカッターで切ります。
直線5㎝程度のバツ印のかたちに切るのがよいでしょう。
穴が開いたら、最初に取り外した引手を埋め込むだけで完了です。
両面テープの場合は、貼ってすぐ使うこともできますが、のりの場合は乾くまで数日おく必要があります。
のりで貼りつけてすぐはしわが寄っている状態で、ぶよぶよしていますが、数日おくとのりが乾きピンと張ります。
綺麗に乾くまで、数日間は屋内保管しましょう。
前項では、既存のふすまを活用したリフォームについて解説しました。
一方、ふすま自体を交換するリフォームとしてポピュラーなのが、引き戸への変更です。
ふすまから引き戸へのリフォームは、以下の2つの方法があります。
基本的には工事不要で、枠にあう引き戸を用意すればよいだけなので、費用をおさえてリフォームすることができます。
ただし、隣室や廊下とのあいだにもともと段差がある場合には解消できず、そのまま段差が残ってしまうので注意が必要です。
ふすまの枠(鴨居と敷居)を取り外し、新しい枠を設置します。
枠付きの引き戸セットを使用しますが、自力での作業は難しく、リフォーム会社への依頼が一般的です。
・車椅子などでもスムーズに移動できる
(扉の開閉がしやすく、かつ開閉時に扉の可動スペースを確保しなくてもよい)
・通気性が高い
・気密性に欠ける
先述の2つのケースで費用が変わってきます。
・枠はそのままでふすまを引き戸に交換する
3万円~10万円/1枚
・既存の枠を取り外し、新たな枠と引き戸を設置する
12万円~15万円/1枚
ふすまからドア(開き戸)へのリフォームの場合、基本的には枠ごと交換が必要なため、引き戸へのリフォームに比べ工数がかかります。
・気密性、断熱性に優れている
・ドアの前にものを置けない
・引き戸にするよりもコストが割高なケースが多い
8万円~15万円
ふすま自体のリフォームにかかる費用は、戸建てでもマンションでもそう大きくは変わりません。
ただし、部屋全体を和室から洋室へとリフォームする場合には、費用が違ってきます。
戸建てとマンションでは、和室の造りが異なるためです。
戸建ての和室は、真壁という日本の伝統的な工法で造られているケースが多いのですが、真壁は柱や梁が露出しているため、洋室へのリフォームの際には、柱が隠れる大壁への変更が一般的です。
真壁から大壁へのリフォーム工事では、出ている柱の幅にあわせて壁の上に下地を整え、出っ張りをなくします。既存の壁の前面に新たな壁をつくるようなイメージです。
断熱材、石膏ボードを施した後、最後はクロスを貼って仕上げます。
費用をおさえるために、真壁のまま洋室へとリフォームする場合もあります。
【戸建て・6畳】
和室から洋室へのリフォーム費用:50万円~
<費用参考>
・真壁→大壁へ:20万円~25万円
・畳→複合フローリング:15万円~20万円
・押入れ→クローゼット:15万円~25万円
上記はあくまでも概算の費用です。
実際には個々のケースで異なりますので、リフォーム会社への相談をおすすめします。
マンションの場合は、和室でもそのほとんどが大壁なので、壁に対しては戸建てのように大掛かりな工事は必要ありません。
一方で、マンションにおけるリフォームの注意点として「防音基準」があります。
各マンションでは管理規約によってさまざまな事柄が定められており、近隣・階下の住民に対する生活音の配慮として、防音に関しての規定も含まれます。この規定に基づく具体的な基準が防音基準です。
和室から洋室へのリフォームで畳をフローリングへと変更する際は、防音基準を満たす必要があります。
各メーカーより発売されている、基準に適した防音等級の床材を選ぶようにしましょう。
【マンション・6畳】
畳から複合フローリング(防音等級 L-45)へのリフォーム費用:20万円~25万円
上記は一般的な概算費用であり、使用する床材等によって費用は大きく異なります。
防音等級については、以下のページでご確認ください。
マンションの床構造
このページでは、ふすまの種類・グレードといった基礎知識に始まり、ふすまの張り替えやDIY、引き戸・ドア(開き戸)へのリフォーム、費用などについて解説しました。
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