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和風住宅の外観を美しく形づくる屋根。「切妻」「寄棟」「入母屋」など、さまざまな種類があります。その語源や形、また瓦について調べてみました。
室内のリフォームのついでに屋根を点検してもらったところ、少し瓦を入替えることになりました。工事をしている屋根を見上げていると、大工さんが「切妻屋根ですね」と言われたので、「切妻って、妻を切るの?それとも奥さんが屋根の上に乗ってるの?カカア天下の家の印なんですか」なんて、冗談を言って笑っていました。そんな話しがきっかけになり、今回は屋根について、調べてみることにしました。
辞書で「妻」をひくと、配偶者のほかに、「端」を意味するという説明もあります。昔、奥さんは建物の端にいることが多く、その場所を「妻」と呼ぶようになったという説もあるそうです。また、お料理の添え物についてくる「刺身のつま」も同じ意味なんですって。
我が家では、どちらかというと妻(母)よりも夫(父)が端にいることが多いようですが…(笑)。
住まいでは、左図のように棟の直角にあたる壁面を「妻」と呼びます。
切妻屋根は、妻側の屋根を切ったような形です。山形のシンプルなデザインで、施工がしやすく、雨漏りがしにくいなどの長所があります。日本では古くから用いられており、第1回の「梁って何?」で紹介した伊勢神宮の神殿は、切妻屋根の代表例です。
ちなみに、屋根の三角形の空間=屋根裏を専門用語で「小屋」と呼び、小屋のてっぺんの長い木を「棟」と言います。新築の際、小屋の頂点に棟木を乗せることを上棟式というのは、よく知られていますよね。
切妻のほかにも屋根のタイプはいろいろありますが、主なものを2~3紹介しましょう。棟を中心に四方から斜めに屋根面を寄せた形が「寄棟屋根」です。切妻よりも落ち着いた雰囲気があり、四方が屋根のため丈夫で、強風にも高い耐久性を発揮します。唐招提寺の金堂などは、寄棟屋根の代表例といえます。
「入母屋屋根」は、切妻と寄棟を合わせた日本建築独特の美しい形の屋根で、寺院や貴族の家で多く用いられてきました。「方形屋根」は宝形とも書き、正方形の家に用いられ、寄棟屋根の大棟がないものです。
和風住宅には、ビルの屋上のような平らな「陸屋根」はあまりないと思います。雨が多い日本の気候風土が、勾配のある屋根を生み、住まい自体を雨水から守るために軒が出来あがったんでしょうね。
屋根のついでに、瓦についても調べてみました。
瓦は、インドから仏教の伝来とともに朝鮮を経て、日本に伝わったといわれています。
焼き方によって、「いぶし瓦」「塩焼瓦」などがあり、よく見る黒い瓦「いぶし瓦」は、焼き上がりの直前に松葉を焚いていぶし、黒鉛色をつけているそうです。
「塩焼瓦」は、焼きの途中で塩を入れることで、表面が赤褐色になります。
赤・黄・緑など、色とりどりの「釉(ゆう)薬瓦」もあります。これはペンキを塗っているのではなく、表面に上薬を塗って焼いているからだそうです。
形はいろいろありますが、江戸時代以前は「本瓦葺き」といって、平らな瓦と丸い瓦を交互に並べて葺いていく手法でしたが、江戸時代に今のような波状の「桟(さん)瓦」が発明され、これを重ね合わせていく工法が主流になりました。
江戸時代の町人の家は、板葺きや茅葺きの屋根が多く、瓦葺きは身分不相応と禁じられていました。しかし、たび重なる大火から町を守るため、八代将軍吉宗の時代に施策を転換。屋根を瓦葺きにリフォームする家に助成金を出したり、10年間返済の貸し付けを行ったそうです。いまのリフォームローンのさきがけですよね。
…ということで屋根や瓦について私なりに調べてみました。「うちの屋根はどんな形なのかな?」と考えながら、瓦が傷んでないか、業者さんに点検してもらってはいかがでしょうか(終)
【参考文献】
屋根のはなし(石田潤一郎著、鹿島出版会)
和風住宅の知識(小林盛太著、彰国社刊)
広辞苑第五版(岩波新書)
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