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小さいころ、縁側でおばあちゃんの膝の上に座り、よく本を読んでもらいました。陽だまりのなかで、心地よい時間を過ごしていると、いつのまにか2人ともウトウト…うたた寝していることもよくありました(笑)。また、夏の夜には縁側に座って花火を楽しんだり、秋の夜長にお月見したことも…。こんな楽しい思い出がいっぱい詰まった縁側は、もう私の家にもありません。あのころのように楽しいひとときを、もう一度味わいたいと願い、わたしなりに縁側のリフォームを考えてみました。
大塚貝塚を発見し、日本の住まいへの造詣が深かったアメリカの生物学者エドワード・S・モースは、著書『日本人の住まい』のなかで、「日本の家屋は入口がはっきりしないことが多い。庭を通って屋敷に入ったり、縁側で近所の方と挨拶している」と観察し、縁側を「日本家屋になくてはならないもの」と紹介しています。
実際、昔の家では玄関を通らず、縁側や勝手口から出入りすることが多かったものです。縁側は、近所の人とオシャベリを楽しむ「応接間」になったり、ひなたぼっこや夕涼みを楽しむ「憩いの空間」であったり、部屋から部屋への「通路」として使ったり、毎日のくらしのなかでいろんな使われ方をしていました。また、縁側に座って線香花火をしたり、お月見をしたりと、季節季節のイベントの場でもありましたよね。
この縁側は、平安時代の貴族の住まいにあった「ひさしの間」が起源といわれます。寝殿造りの家は四方にひさしが設けられており、そこで農作物をまとめたり、洗濯物を干したりしていたそうです。それが縁側に発展していったようですね。
縁側には大きく分けて2種類あります。家の中にあるタイプが一般的に「縁側」で、幅の広いものが「広縁」と呼ばれます。家の外にあるものは「ぬれ縁」です。もともと、縁側は内と外との中間にあり、陽射しや雨露から部屋を守るためにつくられてきました。
でも最近、縁側は「スペースをとる」「目的がイマイチはっきり」という理由から、あまりつくられなくなりました。
たしかに、ある程度のスペースは必要ですが、発想を逆転して縁側をひとつの部屋として考え、はっきりとした目的を与えてみてはどうでしょうか。たとえば、幅の広い「広縁」にして、旅館のようにイスとテーブルを置き、ちょっとした接客に使ったり、アイロンがけなどができる家事の間にしたり、机を置いてお子さんの勉強コーナーにするなんて、いかがでしょうか。外の景色を見ながら、勉強や家事をすれば、きっとはかどると思いますよ。
スペース的に縁側はムリ…というご家庭では、外に「ぬれ縁」をつくるだけでも気分が変わります。ぬれ縁があると、空間に広がりを感じ、外から見ると家の表情を豊かにします。また、家の土台を雨から守る役目も果たすんですって。
広い庭のあるご家庭では、おもいきって大きなぬれ縁をつくってみてはいかがでしょう。いま流行りのアウトドアリビングです。素材を竹にすれば、桂離宮の月見台のようなおごそかな雰囲気になります。
そんな大きなぬれ縁で、休日はテーブルを出して家族一緒にブランチと洒落こんだり、近所の人を招いて焼肉パーティー、夏の夜には近所の子どもと花火を楽しんだりできます。また、1人になりたいときはデッキチェアを出して読書やお昼寝…と、いろんな楽しみ方ができそうですね。
現代風「縁側」について、こんなことを考えてみました。少しは参考になれば、うれしいですね(終)。
【参考文献】
和の住まいづくり(大沢匠著・経済調査会)
日本人の住まい(エドワード・S・モース著・八坂書房)
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