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冬は寒さにふるえていた築50年になろうかという家を全面リフォーム。
暖かく、段差も解消して住みやすくなったSさんの家を紹介しましょう。
Sさん夫婦は娘夫婦との同居を機に築49年の家を全面リフォームしました。「冬になると、床が冷え切っていて、寒くて一度こたつに入ると出られないほどでした。昔の家だから断熱もされていませんでしたし、隙間風も入るし、日当たりも悪かったのです。段差も多くて、年をとるとともに危ないなと思い始めていました」とSさん(妻)。
住宅メーカーに建て替えも勧められましたが、住まいに愛着があり、リフォームを選択。木造部分は柱などを残して解体し、断熱からすべてやりなおしました。
もともと断熱材はまったく入っていませんでした。それが外の冷たさを呼び込んで家を寒くしていた原因です。そこで、今回のリフォームでは、解体後に床・壁・天井裏に隙間なく断熱材を装填し、内装の再仕上げを行いました。また、窓は1枚ガラスでしたので、それも冷気を呼び込む原因でした。今回のリフォームでは、窓は複層ガラス入りの断熱サッシに交換。窓からの冷気も抑えられるようにしました。
こうして高断熱の住まいに変身。さらに1階のLDKには床暖房も設置してより暖かくなる工夫を。またキッチンの上にトップライトを設けて上から日差しを取り入れ、暗さを解消しました。
「以前の悩みがウソのように、家中どこにいても暖かくなり、毎日がすごしやすくなりました。以前のキッチンでは暗くて寒く、冬に料理するのがつらかったのですが、今は明るく暖かくなったので、料理がとても楽しくなりました。娘と一緒に頻繁にキッチンに立っています」
Sさんの家は段差が多く、とくに浴室と洗面室との段差はなぜか30㎝ほどもありました。今回のリフォームでフラットな浴室を実現。「以前はお風呂に入るのに転ばないかと不安がありましたが、今ではその心配がありません。お風呂が広く温かくなったので、まるでリゾートみたい、もう温泉に行く必要もなくなったわ」
玄関にはベンチを置き、手すりも完備。屋内で転倒しないよう十分に配慮されています。「リフォームでここまでできるとは正直思っていませんでした。安全で暖かく、自由に動きまわれる家になったので、これからも家族がみんな元気に暮らしていけそうです」と大満足されています。
Sさんの家は、冬はこたつから出られないという寒さで、キッチンに立つのもおっくうという状態でしたが、床・壁などと窓を断熱することで、家中どこでも暖かくアクティブに生活できる家に変身。同時に床段差をなくし屋内をバリアフリーに、かつ玄関を2階から1階に移し、手すりなども設け、外出もらくにできるつくりに生まれ変わりました。間取り変更も含む大規模リフォームの機会に、暖かく安全な家へと性能アップした例といえるでしょう。
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