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マンションで結露が激しいのですが、何か良い対策は?

  • 最終更新日:2015-06-09

マンションで結露が激しいのですが、何か良い対策は?

ホームプロに寄せられた「サッシ」に関するリフォーム相談の中から、『マンションで結露が激しいのですが、何か良い対策は?』の質問と回答をご紹介します。
マンションに住んでかれこれ5年になりますが、窓が北側と東側にしかないので、冬場は結露が激しく、カーテンや畳にカビが生えてしまいました。
どうにかして対策を練りたいのですが、良きアドバイスを。場合によっては二重サッシを…と考えていますが、窓だけでなくフレームにも問題がありそうなので、総取替になりそう?ですが…。

結露はなぜ起こるのか】
不快なだけでなく、カビの発生原因ともなり健康にも害を及ぼす可能性を秘め、更に建築物の寿命にも関係する結露。原因は難しく説明すると湿潤空気が露点温度以下の物質に触れる事により、飽和水蒸気量が減り結果として水滴となる現象による。

結露を防ぐために *基本偏*】

  1. 表面を露点温度以下にしない
  2. 過度の過湿は避ける
  3. 換気の促進
  4. 断熱材内部に湿潤空気を侵入させない

結露を防ぐために *アルミサッシ*】
最も表面結露が目立つ個所はアルミサッシでしょう。
冬、特に暖房機器を使用し更に過湿すると室内空気は高温多湿化し、高い熱伝導率を持つアルミサッシに触れた空気はたちまち冷やされ結露を起こします。
特に窓にカーテンを垂らした場合、サッシ部分は更に冷やされ(暖まらず)、しかし室内の湿気はカーテンを容易に通り抜けるため、結露を促進します。
これを防ぐためには、表面温度を上げる、つまりは窓の断熱化です。
樹脂、又は木製のサッシを使用し断熱性に優れたペアガラス等を使えば室内表面温度は上がり、かなり解決できます。
ところが、「断熱サッシペアガラスを使用したのに結露した!」という話は少なくありません。これは、サッシを暖めていないために起こっています。
断熱性に優れた構造としても、表面温度を上げてあげないと結露してしまいます。
実際には建築基準法上「延焼の恐れのある部分」には木、樹脂製のサッシは使用できないので、これらのサッシは内側へ施工し、2重サッシの形となり、3層、4層ガラスとなります。
又、最近ではアルミと樹脂の複合サッシなど、断熱性を重視したサッシが数多く開発され、ようやく開口部での断熱措置も一般的となりつつあります。
意外と思われるかもしれませんが、3層ガラスは海外ではそれほど珍しい事ではありません。1枚ガラスの日本の家屋を見て驚かれる外国人の方も少なくありません。
2重サッシとした場合、外側のサッシ内側温度低下からの結露も問題となります。
これを防ぐためには内側サッシを高気密化し、湿潤空気をサッシの間へ入れない事により防ぐ事ができます。
つまりは「外側よりも内側サッシの気密性を高める」となります。

【簡単にできる防止対策】
住まいを長持ちさせるポイントは通気を良くする事です。
まず、とにかくこまめに換気をすることと結露を拭き取ることです。
わずかな時間でも換気ファンを回したり、窓を開けましょう。
(家を空けることが多い方は、常時換気ファンを回すことをお勧めします)

簡単に拭き取る方法ですが、朝起きたら、結露した窓ガラスに新聞紙を貼り付けておきます。新聞紙が水分を吸い取るので、新聞紙をはがし、ぞうきんで拭きます。これでずいぶん拭き取り作業が楽になります。

窓ガラスに貼る空気の入った結露防止シートもあります。
これの場合、ガラス面はいいのですが、回りの枠のところがボトボトになりますので、やはりタオルで拭く必要があります。結局、窓枠の下にバスタオルを細長く丸めてのせておき、ガラス面はまめに拭くことが必要になります。

ビニール壁紙にカビが発生した場合は、以下の方法で落とすことができます。その後はこまめに結露を拭き取ってください。

  1. カビの生えている場所に、おおまかに住居用洗剤をスプレーします
  2. 上から亀の子タワシや靴ブラシなどで軽くこすってゆきます
  3. 塗れ雑巾で水拭きし、洗剤分を取ります。落ちにくい場合はこれを繰り返します

 

また、家具類を置く位置も大切です。家具はなるべく外壁面側に置かないことです。置くときは壁面との間に隙間を設け、室内の空気が循環するようにしましょう。

(2001.05.21)

※法律問題や税務問題は、事実関係の違いによって結論が異なる場合があります。また、同一の事実関係であっても異なった結論が出る場合も多くあります。「リフォーム相談室Q&A集」で示しております回答は一般的な回答にとどまるものであり、具体的な問題についての責任ある回答を示すものではないことにご注意ください。具体的な事案につきましては、必ず弁護士や税理士などの専門家に相談されることをお勧めいたします。

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