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(画像/PIXTA)
自宅をリフォームする際に、おしゃれな出窓を設置してみたいと考えている方は少なくないはずです。出窓には採光をよくしたり、奥行きのあるスペースで植物を育てられたり、部屋を広く見せたりなど数多くの利便性がある一方、デメリットもいくつか存在します。
本記事では、出窓の概要や種類、設置するメリットとデメリット、設置時の注意点、リフォームにかかる費用について詳しく解説します。本記事を参考に、出窓の基本知識や出窓リフォームのポイントをしっかり押さえましょう。
目次
出窓とは、建物の外側に突き出るような形で設置された窓のことです。窓の形状によっては「ベイウィンドウ」(bay window:台形に張り出した出窓)や「ボウウィンドウ」(bow window:弓型に張り出した出窓)などと呼ばれることもあります。
出窓には部屋を広く、おしゃれに見せる効果があります。窓の手前部分に広いスペース(窓台)が生まれるので、ベンチ代わりに座ったり、観葉植物や趣味の品を飾るスペースとして活用したりすることも可能です。さまざまな用途に使えることもあり、高い人気があります。
近年では出窓のスペースをパントリーとして活用するアイデアや、ベンチを設置してくつろげるスペースをつくる事例、スクリーンを設置してホームシアターとして出窓のスペースを楽しむなど、さまざまな出窓の活用の形があります。
出窓には、窓ガラスの数や形状の異なる、さまざまな種類があります。主なものは以下の5種類です。
・台形出窓/角型出窓
・弓形出窓
・三角出窓
・ハーフ出窓
・トップライト出窓
ここでは、それぞれの特徴について概説します。
窓部分が台形または角型に張り出した、和風建築にも洋風建築にも調和しやすいデザインの出窓です。実際に多くの一般住宅で採用されています。ガラス面は正面と左右の計3面で、左右の窓だけが開くものや中央部のみが開くものなど、さまざまなバリエーションがあります。
窓部分が弓形状(半円状)に張り出した出窓です。窓は4~6面のガラスで構成されるのが一般的で、柔らかなカーブを描いています。エレガントな雰囲気でデザイン性に優れており、特に洋風建築で多く採用されています。窓部分が大きく、室内にたっぷりと自然光を取り込むことができ、開放感のある空間を演出できます。
2枚の窓が三角形状に張り出した出窓です。コンパクトでシンプルなため、最低限のスペースで設置できます。したがってリビングのような広い部屋よりも、廊下や洗面所などの小さなスペースに設置されることが多いのがこのタイプです。例えば、窓台へ一輪挿しの花や小さな飾りなどを置くだけで、空間のアクセントになります。
ほかのタイプに比べ、奥行きが抑えられた出窓です。キッチンや高所などの、手が届きにくい場所や、大きな出窓を設置するスペースが確保できない場合に適しています。張り出し部分が少ないため、スッキリとした見た目を保ちながらも、採光性を高められるのは大きなメリットです。詳しくは後述しますが、出窓にはメリットだけでなく、構造からくるデメリットもあるため、そうした欠点を抑えたい時の選択肢としてもおすすめです。
出窓の屋根部分もガラスになっているタイプです。通常の出窓の場合、天井部分は外壁と同様の仕上げが施されるため、上方からの光は遮られてしまいますが、このタイプであれば、上方からの光も取り入れることができます。特におしゃれな出窓を設置したいという場合には、このタイプをおすすめします。
出窓には、単にデザインがおしゃれだというだけでなく、以下のようなさまざまなメリットがあります。
(1)部屋が広く感じられる
(2)室内が明るくなる
(3)植物を育てやすくなる
(4)空間を有効活用できる
(5)おしゃれなインテリアスペースとして使える
出窓は外側にスペースが張り出しているため、部屋の奥行きが広く感じられます。さらに通常の窓より抜け感があり、広い視界を確保することが可能です。窓からの景色がよければ、その景色をよりすばらしいものに変えることができます。
通常の窓に比べてガラス面が広く、室内により多くの自然光を取り入れられます。窓そのものが外に張り出しているため、ひさしなどがあっても日光が遮られにくく、仮に日差しが弱い場合であっても、効果的に採光することが可能です。窓の配置や設計にもよりますが、周囲の建物との関係や方角によって日当たりが悪い場合でも、出窓であれば、十分な採光を確保できます。
出窓のもつ高い採光性は、観葉植物などを育てる場合にも大きなメリットをもたらします。窓台は奥行きがあるので、比較的大きめの植物も置くことが可能です。さらに、長時間にわたって日光を豊かに取り込めるため、冬場でも日差しや暖かさを確保しやすく、植物の健全な生育には大きなプラスとなります。時間帯によって日差しの向きが変わるのにあわせて植物を移動させる手間も少なくてすみます。
建築基準法では、床面積の算定方法に関する規定があります。ただし出窓は、以下の条件を満たした場合には延べ床面積の対象外になります。これを「出窓の床面積への不算入」といいます。
・床面から出窓の下辺までが30cm以上であること
・出窓の突き出し部分が50cm未満であること
・見付け面積(出っ張った部分の壁の面積)の50%以上が窓であること
この3つの条件をすべてクリアしていれば、出窓を床面積に含める必要はなく、建物の容積率に影響を与えることがなくなります(建物は規定された容積率以下の規模で建てなければなりません)
■参考:床面積の算定方法について
出窓の窓台には広いスペースが確保されており、おしゃれなインテリアスペースとして活用するのに最適です。例えば、お気に入りの観葉植物や写真立て、キャンドルなどを置くことで、部屋全体をより一層おしゃれな雰囲気にできます。あるいは飾り棚を設置して、趣味のコレクションなどを置くディスプレースペースとして活用することも可能です。通常、こうしたディスプレースペースは部屋の広さを圧迫しがちですが、窓台を利用すれば、そうしたマイナス面を心配する必要はありません。
出窓には数多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
(1)夏場は暑くなる
(2)結露しやすくなる
(3)遮音性が損なわれる
出窓は採光性が高く、部屋の明るさを確保できる反面、通常の窓に比べて直射日光が入る面積が広く、室温が上昇しやすいというデメリットがあります。特に南向きに設置されている場合、夏場にはしっかりとした暑さ対策が必要です。具体的には、日差しをコントロールするために、遮熱性や遮光性の高いカーテンやブラインドを使用したり、遮熱性の高い窓ガラスを採用したりすることをおすすめします。
ガラス面の広い出窓は外気温の影響を受けやすく、室内との温度差が大きくなると、結露が発生しやすくなってしまう点もデメリットのひとつです。結露は放置するとカビが発生したり、窓枠が劣化したりするため、こまめに拭き取るなどの対策が必要です。また、窓ガラスを二重ガラスにする、窓枠を樹脂製などの熱伝導性が低い素材の製品に変えるといった対策を取れば、結露の防止には効果的です。手軽な手段としては、出窓に結露防止フィルムなどを貼るのもおすすめです。
一般的にガラスは外壁に比べると遮音性は劣ります。出窓を設置すれば、そのぶんガラス面が増えるため、遮音性の低下は否めません。さらに出窓は外に突き出ているという構造上、風切り音が発生する可能性も高まります。特に強風の日や台風の日には、通常の窓以上に風の音が大きく聞こえるかもしれません。遮音性の問題から、騒音がすると困る寝室や風が強く吹く方角には出窓を設置しない方がよいかもしれません。どうしても気になるようであれば、窓ガラスを防音ガラスに変更することをおすすめします。
既存の通常窓を出窓にリフォームする際にかかる費用の目安は50万~100万円程度です。既存の出窓を交換する場合は20万~50万円程度が相場です。金額の内訳は以下の通りです。
・出窓本体:約20万~50万円
・二重窓:約20万円~
・工事費:約5万円~
・既存の壁の解体費:約10万円~
ただし上記の金額は、既製品を使用するのか、ニーズにあわせてオーダーメードにするのかなどの条件によって大きく変わってきます。例えば、遮熱性や防音性の高い窓ガラスを採用すれば、当然のことながら一般的な窓ガラスに比べて高額になります。
また、本稿執筆時点での2024年現在では、国内の物価高が進行しているため、費用相場は上記の金額よりも高くなっている可能性があります。出窓へのリフォームを検討しているのであれば、必ず複数の工事業者から見積もりを取って、費用を確認してください。
ここまで解説してきたように、通常の窓とは異なる特徴をもつ出窓には、設置・活用する際に以下のような注意点があります。
(1)北側には設置しない
(2)キッチンの奥には配置しない
(3)設置する高さに注意する
(4)家の外側からの動線に配慮する
出窓を北側に設置してはいけない理由は、ほかの方角に比べて日差しが弱いからです。北側だともともとの日差しが弱く、採光性を高められるという出窓のメリットを十分に享受できません。さらに北向きの部屋は室温が上がりにくいうえ、湿度が高く、結露が発生しやすいという問題もあります。寒さ対策としても出窓は北側ではなく、南側や東側などの日当たりのよい場所に設置することをおすすめします。
キッチンの奥に出窓を配置すると、窓を開閉するためには体を乗り出さなければなりません。しかし、キッチンの手前側にはシンクやコンロがあるため、これらが開閉の邪魔をするだけでなく、火気を扱うコンロに不用意に触れてしまう可能性もあり、大変に危険です。さらにキッチンの窓は料理の煙や油などによって汚れやすく、キッチン奥の出窓ではメンテナンス性が高いとはいえません。
出窓を高すぎる位置に設置すると、窓の開閉が難しくなるうえ、窓台スペースの有効活用が難しくなります。例えば、出窓が肩や胸くらいの位置に設置されている場合、窓台に置かれた植物に水やりをするには腕を高々と上げなければなりません。
一般的に出窓は床から70cm前後の高さに設置するのがよいとされています。この高さであれば窓にも手が届きやすく、窓台で植物を育てたり、小物を飾ったりすることも容易にできます。逆に高さが低すぎる場合には、前に置いた家具と干渉するおそれがあります。適切な高さに設置すれば、出窓の使い勝手は大幅に向上します。
出窓は外に張り出しています。出窓の前に通路がある場合には、スペースが狭くなって動きが妨げられたり、通行時に体がぶつかってしまったりするかもしれません。やむを得ず動線上に出窓を設置するのであれば、人の通行に支障をきたさないか十分に確認しましょう。隣家と面した壁に設置する場合にも注意が必要です。出窓の真向かいに隣家の窓や出入口などがあると、窓越しに目が合って気まずい思いをさせてしまうおそれもあります。家の外への影響を抑えるという点では、ハーフ出窓がおすすめです。
出窓は、住まいに開放感や利便性を与えてくれるだけでなく、おしゃれなデザインも住む人に満足感を与えてくれます。設置すると部屋が広く、明るくなりますが、部屋が暑くなりやすい、結露が生じやすいといったデメリットもあります。
もし、出窓のリフォームを検討しているのであれば、リフォームの専門業者に依頼がおすすめです。日本初のリフォーム会社紹介サイト「ホームプロ」なら、同サイトの厳格な審査を通過したリフォーム会社のなかから最適な一社を見つけられます。ホームプロには、日本全国の地元の優良企業が加盟しています。依頼者の要望に応じて、中立的な立場からリフォーム会社を紹介してくれます。
■監修: 髙野 友樹 不動産コンサルタント
これまで、不動産業界に10年以上従事してきて、現在は不動産コンサルティング事務所の代表を務める。 個人の方の土地売買仲介から、不動産ファンドでの投資家への資産運用を行うアセットマネジメント業務まで、幅広く経験。 これまでの経験を生かし、現在「不動産・税金・建築・投資」等のテーマを中心に、 複数のWEBメディアで監修や執筆を担当。個人・法人の契約書作成等も代行している。
【所有資格】公認 不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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