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膨らみがちなリノベーション費用を抑える「定額制リノベーション」とは？

最終更新日：2015-02-27

既存住宅のデザインから設備まで全てを刷新し、理想の空間を作っていけるリノベーション。反面、こだわろうと思えばどこまででもこだわることができるため、どこかで折り合いをつけなければ予算も再現なく膨らんでしまいます。また、プランニングが甘いと追加工事が発生してしまったりして、思わぬ費用がかかってしまう可能性も。その費用を予測するのは難しく、ついつい予算オーバーしてしまいがちです。

・定額制リノベーションって何？
・リノベのパッケージ化によって、工事費用も抑えられる
・リノベのパッケージ化のデメリット

定額制リノベーションって何？

リノベーション人気の高まりに伴い、業界も様々なニーズに応えるべく新たなサービスを続々と開始しています。そのひとつが「定額制リノベーション」。
リノベーションの工事内容、使用する素材、キッチンや浴室、トイレなどの設備を予め業者側が選定し、パッケージ化することで料金を固定化。明朗会計なうえ、リノベーションに必要な工事がひととおり網羅されているので、工事計画段階でのヌケ・モレ、取りこぼしによって追加費用が発生することもまずありません。

たとえば、とある業者では戸建ての標準プランとして、以下の工事をパッケージ化しています。

●スケルトン状態からの間取りの刷新
●外観（外壁の塗装、屋根の洗浄、雨樋の取り換えなど）
●内装（全ての居室の床フローリング貼、天井・壁クロス貼、ドア取り換え）
●玄関・廊下・階段のドア取り換え、玄関に収納を新設、土間タイル貼
●キッチン、浴室、トイレを最新式の設備に変更
●耐震補強、火災報知器の取付け

これらが標準工事でついていて、さらに希望によってキッチンに食器洗い乾燥機をつけたり、エコキュートを導入したり、バリアフリー機能を追加したりといったオプション（別料金）もつけることが可能となっています。

また、中にはデザイナーが厳選したいくつかの内装パターンが用意され、好みのものをセレクトすることができるリノベーションサービスもあります。ナチュラル、クラシック、アメリカン、ガーリーなど、好みのテイストに合ったスタイルを選んで住まいをリニューアルできるのは大きな魅力です。

リノベのパッケージ化によって、工事費用も抑えられる

パッケージ化のメリットは費用の安さにも表れています。定額制リノベの場合、建築資材や設備を一括で大量に仕入れることができることなどから、コストダウンを図ることが可能に。価格固定化の安心感に加え、そもそも通常のリノベに比べて費用がリーズナブルであることも特徴です。

その価格相場は業者によって様々ですが、たとえばなかには1m^2＝10万円を切るものもありました。80m^2のマンションなら約800万円でフルリノベーションが可能ということになります。通常のリノベーション費用の相場はスケルトン（構造部だけを残した骨組の状態）からフルオーダーで作りこむ場合で800万円~1500万円が目安ですので、やはりリーズナブルであるといえるでしょう。