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スケルトン階段のリフォームにかかる費用や、メリット・デメリットを詳しく解説

  • 最終更新日:2024-05-21

スケルトン階段のリフォームにかかる費用や、メリット・デメリットを詳しく解説

スケルトン階段は開放感があり、スタイリッシュでおしゃれな空間を演出するのにぴったりの階段です。一方で、落下や転落、費用面の不安があるという人も少なくないのではないでしょうか。そこで今回はリフォームでスケルトン階段にする場合の費用やメリット・デメリットについて、多くのリフォーム・リノベーションを手がけるリフォーム会社のフレッシュハウスに伺いました。

目次

スケルトン階段とは

踏み板と桁材で構成されるハシゴのような階段

スケルトン階段はオープン階段、ストリップ階段、スリット階段、シースルー階段、デザイン階段などとも呼ばれるハシゴのような階段です。

スケルトン階段のイメージ

(画像/PIXTA)

スケルトン階段と箱型階段の違い

昔からの一般的な日本の住宅によくみられる階段は、箱型階段やボックス階段と呼ばれるもので、名前の通り、箱を積み上げたような形状で、両側、または片側に壁か腰壁が設けられる階段です

箱型階段は『踏み板』と両側の壁についている『側板(がわいた)』、踏み板の間を垂直にふさぐ『蹴込み板』で構成されますが、スケルトン階段は『踏み板』と、それを下などから支える『桁材』、そして桁材や踏み板を固定するための『金物』でつくられた階段です」(フレッシュハウス、以下同)

箱型階段はふさがっている裏側を収納スペースなどとして活用することができますが、踏み板と桁材で構成されるスケルトン階段は、階段下の空間もオープンになっています。

光や空気を遮らず、圧迫感の少ないスケルトン階段は、吹き抜けとの相性もよく、リビング階段としてもよく採用される階段です。

なお、スケルトン階段同様、リビングに採用されることの多い、ひな壇式階段は、箱型階段の片側の壁がないタイプです。踏み板と桁材で構成されるスケルトン階段とはまた異なるタイプの階段になります。

箱型階段のイメージ

箱型階段(画像/PIXTA)

ひな壇式階段のイメージ

ひな壇式階段(画像/PIXTA)

スケルトン階段のリフォーム費用

スケルトン階段のほうが箱型階段よりもリフォーム費用は高くなる傾向

スケルトン階段と箱型階段、それぞれの組み立て設置費用のイメージを見てみましょう。

■それぞれの階段の設置費イメージ

箱型階段 スケルトン階段
材料費 12万5000円 50万円
施工費(解体・下地別途) 16万円 16万円
合計 28万5000円 66万円

※上記金額は概算、実際の費用はケースによって異なる。諸経費、消費税は別途。スケルトン階段は手すりが片側のみのストレート型のイメージで試算(試算協力/フレッシュハウス)

試算した金額を見ると、スケルトン階段は箱型階段のリフォーム費用の2倍以上の金額です。

「箱型階段とスケルトン階段の費用を比較すると、スケルトン階段のリフォーム費用は箱型階段の2倍〜3倍になるイメージです。

また、試算した施工費は壁の解体費用などが含まれていませんが、箱型階段からスケルトン階段にリフォームする場合、既存の壁の解体・撤去などが必要です。スケルトン階段の場合は、既存の壁の解体費用なども上乗せされます」

費用を左右する階段や手すりの材質やデザイン

スケルトン階段のリフォーム費用の多くを占める材料費の部分ですが、特に手すり部分は集成材を使用したもの以外にも、天然木、アルミ、スチールなどさまざま材質のものがあり、材質によって価格もさまざまです。材質や形状など、何を選ぶかでリフォーム費用は大きく変わると考えておきましょう。

また、既製品で選びやすい、一般的なデザインのものではなく、例えば、らせん階段などデザイン性の高いものになると、既製品か、オーダーメードかでも金額は変わりますが、さらに費用は高くなる傾向があります。

らせん階段のイメージ

らせん階段(画像/PIXTA)

階段の形も費用に関わるポイント

階段の形にはいくつか種類があり、一般的な住宅では、直階段(ストレート)、かね折れ階段(L字型)、折り返し階段(U字型)などをよく見かけます。それぞれの階段の形によって階段施工の手間や必要なスペースも変わるため、リフォーム費用を考える上で、階段の形も重要なポイントになります。

「例えば、階段の上り口から出口の位置が180度回転しているような箱型階段を解体して、同じ位置に既製品のストレートのスケルトン階段を設置したいといっても、うまく施工するのはなかなか難しいものです。リフォームの際に、折り返しのスケルトン階段を採用したいとなると、既製品ではなく、造作したり、オーダーメードという選択肢になる可能性が高いでしょう」

補修や補強が必要になることも

設置位置も形もそのまま、既存の箱型の直階段を、リフォームでスケルトンの直階段にしたいという場合でも、設置する場所に歪みがある場合は、施工費用がアップする可能性があるそうです。

「古い住宅になると、地盤沈下や地震などで建物に歪みが生じていることがあります。そのような歪みが生じている場合は設置現場の水平レベルを合わせるための補修などが必要になります」

さらに、箱型階段とスケルトン階段では設置方法が異なります。スケルトン階段の場合は、桁を金物などで横架材に取り付けますが、しっかりとした強度を担保するため、補強が必要な場合があります。必要な補強度合いによって、費用は上がる可能性もあると考えておきましょう。

階段の位置を変更する場合はリフォーム費用もアップ

スケルトン階段のリフォームというと、例えば、玄関ホールからリビングに階段の位置を移すというケースも少なくありません。

このようなケースでは、階段の付け替えというリフォーム工事にとどまらず、間取り変更を伴うような大掛かりなリフォームになります。工事範囲や規模が大きくなるほど、費用もアップすると考えておきましょう。

スケルトン階段のメリット

デザイン性が高くスタイリッシュ

スケルトン階段は、そのスタイリッシュな見た目が気に入って、採用を決める人が多いのではないでしょうか。見た目がおしゃれというのが、スケルトン階段の最大のメリットといっても過言ではないでしょう。

また、スケルトン階段は材質についても、木製や金属製など選択肢が豊富です。住まいのインテリアのイメージにも合わせやすく、空間のアクセントにもなります。

さらに、スケルトン階段は箱型階段とは違い、空間に抜け感を出せるというのも魅力です。スケルトン階段を設置するだけで、おしゃれな雰囲気を演出することもできます。

開放感があり、通風・採光に優れる

スケルトン階段は壁に囲まれておらず、蹴込み板がない分、通風、採光に優れています。圧迫感が少なく、開放的な雰囲気を演出できるので、リビング内に設置しやすいのはスケルトン階段の特徴の1つです。スケルトン階段であれば、明るいリビングや階段まわりを実現でき、吹き抜けのあるリビングとの相性もぴったりです。

スケルトン階段を設置したリビングの実例

スケルトン階段を設置した開放的な雰囲気のリビング(写真提供/株式会社フレッシュハウス)

▶この実例を詳しく見る:新しい家族のカタチ。他拠点の家族が集まるつながりの家

スケルトン階段のデメリット

空調管理が難しくなる

スケルトン階段を設置すると、下の階から上の階に暖かい空気が抜けていってしまいます。空調管理が難しくなるため、計画的な冷暖房器具の配置などが必要不可欠です。

費用が高くなる傾向がある

スケルトン階段は形も材質も色もさまざまな選択肢がある分、デザイン性を重視して、結果的に費用が高くなってしまうということもあります。

木製の直階段を造作する場合などであれば、箱型階段とそれほど費用に差が出ないケースもあるかもしれませんが、やはり両側に壁のある箱型階段に比べると、手すり部分の費用も高額になりがちです。前述したように、箱型階段にリフォームする場合よりも、2倍〜3倍の費用がかかる可能性があると考えておきましょう。

階段下がデッドスペースになることも

スケルトン階段の場合は階段下の部分が見えてしまいます。

スケルトン階段の下からは、上り下りの際にスカートの中などが見えてしまうことなども考えられるので、階段の角度や設置する位置に注意が必要です。

また、箱型階段の場合は階段下を収納などのスペースとして活用することもできますが、スケルトン階段の場合は階段下を納戸や個室のような空間にすることはできません。見えてもOKな作業スペースにするにしても、頭上を人が通るためなかなか用途が難しいということもあるでしょう。

スケルトン階段は、階段下がデッドスペースになりがちという懸念があります。

落下、転落に注意

スケルトン階段は両側、または片側に壁がないため、手すりの部分のデザインによっては、手すりの隙間から物が落下したり、人が転落する危険もあります。小さな子どもの場合は、踏み板と踏み板の間の隙間から落ちてしまうという事故も考えられるでしょう。

「小さな子どもがいる場合、スケルトン階段を採用するのは落下のリスクの観点から現実的ではありません。また、恐怖心から上り下りができないという人も中にはいます」

スケルトン階段の不安を解消するポイント

手すりに透明や半透明のパネルをつける

「手すりのイメージを理解しておくことで、恐怖心を軽減することも可能です。手すりには縦桟タイプ、横桟タイプがあるほか、手すりの隙間からの落下を防ぎながらスケルトン階段のデザイン性を損なわないようなパネルを設置する方法もあります」

パネルを取り付ける場合、スケルトン階段のメリットである通気性や採光という面については、少し損なわれる可能性もありますが、安全性は高まり、不安感も軽減されるでしょう。透明や半透明のものを選ぶことで、開放的な雰囲気を保つこともできます。

踏み板の先にスリップレス加工があるものを選ぶ

階段での転倒を防ぐために、踏み板の先に樹脂材などでスリップレスの加工がしてあるタイプのものを選ぶと、安心感がアップします。

転倒して落下した場合のために、スケルトン階段の下に転落防止用のネットを取り付けるという方法を取るケースもありますが、ネットは落下時の不安の軽減にはつながるかもしれませんが、転倒による落下は防ぐことはできません。

まずは落下を防ぐために、転倒しない、落下しない対策を取るのが安心です。

スケルトン階段のおしゃれな実例を紹介

ここからはリフォームでスケルトン階段を住まいに取り入れた実例を見ていきましょう。

【実例1】木目調のクロスで空間にメリハリを創出

壁に囲まれていた既存の回り階段を、オープンなストレートのスケルトン階段にリフォームしました。木目調のクロスを施したスケルトン階段が、吹き抜けのある広々としたリビング空間にメリハリを創出しています。

木目調のクロスを施したスケルトン階段

木目調のクロスを施したスケルトン階段(写真提供/株式会社フレッシュハウス)

◾️リフォーム概要
・建物のタイプ:一戸建て
・築年数:-
・費用:287万円(単独工事をする場合の概算

▶この事例を見る:回り階段を開放的なオープン階段へ

【実例2】スケルトン階段でリビングがカフェのような雰囲気に

昔ながらの長屋を全面リフォーム。スケルトン階段や吹き抜けなどを新たに設け、採光や換気などに配慮した住まいに生まれ変わりました。LDKは元々2つの部屋だった部分の壁を撤去し構造補強も行って広々とした空間に。スケルトン階段がアクセントとなってカフェのような雰囲気を演出しています。

スケルトン階段を設けたLDK

スケルトン階段が空間のアクセント。広々と生まれ変わったLDK

◾️リフォーム概要
・建物のタイプ:一戸建て
・築年数:30年以上
・費用:40万円(階段単独工事の場合の概算)

▶この事例を見る:連棟長屋の1戸をフルリノベーション!空間を無駄なく利用

【実例3】腕利き職人による手作りスケルトン階段がLDKの主役

二世帯同居のため、階段の掛け替えを含む全面リフォームを行いました。元々の階段は急勾配で上りづらかったため、位置をリビングに変更し、新たに造作。職人手作りのスケルトン階段は、木のぬくもりが感じられるナチュラルな雰囲気のインテリアにピッタリのデザインです。

新たに造作したスケルトン階段

階段の位置をリビングに変更。新たに造作したスケルトン階段

◾️リフォーム概要
・建物のタイプ:一戸建て
・築年数:21~25年
・費用:150万円(階段単独工事の場合の概算)

▶この事例を見る:当社自慢の腕利き大工さんによる手作り階段&全面リフォーム

【実例4】スケルトン階段にネットを設置するリフォーム

既存のスケルトン階段の落下対策として、ネットの取り付けを行いました。階段の形が特殊だったため、ネットは形状に合わせてオーダーメード。鉄骨部へのビス固定は難しかったため、階段の裏面から施工しました。階段のデザインに合わせ、ネットも黒をセレクトしています。

ネットを取り付けたスケルトン階段

転落事故対策のため、ネットを取り付けたスケルトン階段

◾️リフォーム概要
・建物のタイプ:一戸建て
・築年数:1~5年
・費用:25万円

▶この事例を見る:階段落下防止ネット張り

【実例5】家族が集まるダイニングを吹き抜けにして、開放的な空間に

三世代同居を目的として実家の敷地内に増築。増築部分はコンパクトですが、家族が集まるダイニングを吹き抜けにすることで開放的な空間をつくりました。1階のダイニングと2階を結ぶ階段は、圧迫感を与えないようにスケルトン階段を採用。階段の踏み板は、木製のダークブラウンにすることで、フローリングとの統一感を与えます。 階段途中に横長のはめ込み窓を設置し、上り下りの際は外の風景を楽しむことができるようになっています。抜け感のあるデザインで、掃除も簡単です。

空間に圧迫感を与えないスケルトン階段

空間に圧迫感を与えないスケルトン階段

◾️リフォーム概要
・建物のタイプ:一戸建て
・築年数:-
・費用:175万円(階段単独工事の場合の概算)

▶この事例を見る:実家に息子さん世帯が暮らせるコンパクトハウスを増築

スケルトン階段は開放感のあるスタイリッシュな階段です。デザイン性が高いので、リビングに設ける階段としてもぴったりですが、転落防止のための安全対策をしておくのが安心です。リフォームの際には、スケルトン階段で開放感やオシャレな雰囲気を住まいに取り入れてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

・スケルトン階段はオープン階段、ストリップ階段、シースルー階段、デザイン階段などとも呼ばれる
・スケルトン階段のリフォーム費用は材質や階段の形などによって左右される
・スケルトン階段は転落防止の対策などをしておくのが安心

■取材協力/株式会社フレッシュハウス

■構成・取材・文/島田美那子

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