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一つの子供部屋を快適な二つの部屋に分ける

完全な自分だけの個室が欲しくなる年齢になって来た子供たちに、お互いの視線を気にせずに快適に過ごせる空間は、たとえ狭くても、子供にとってはとてもうれしいものです。実際「自分だけの空間」を作ってあげることは、就寝時間がちがっても気を遣わないで、ストレスなく勉強に集中したり、お気に入りのインテリアを飾ったり片付けをするなど、子どもが自分自身と向き合うことや自立心を成長させていくための手助けとなるでしょう。
優しい親心が詰まった快適で素敵な個室が完成しました。

間仕切り壁で完全に仕切ってしまわず、人が通り抜けられるスペースを天井の梁に合わせ残すことで、こちら側からもベランダの扉を開けて外に出られるようにしました。また、どちらの部屋でも快適に過ごせるようにエアコンと照明をそれぞれに設置しました。追加のエアコン設置にドレン管の穴を新たに壁に開けることなく、元々あったドレン管に通しすっきりとまとめる方法を採用しました。

完全に仕切ってしまうのではなく、ギリギリ人が抜けられるこのスペースは、完全に孤立してしまわないようにとの子供たちへの気遣いでもあります。個室でありながら子供同士の存在感が伝わるこのさり気ない隙間が、SNSやゲームに没頭してしまったり、誰とも話さなくなってしまわないよう抑止効果のような働きにもなるでしょう。

洋室を二つに分けたパースイメージ図。お部屋を中央で仕切っただけだと明るさが減少してしまいます。元々4隅に設置されていたダウンライトは活かしつつ、各お部屋の中央にシーリングライトがそれぞれ付くよう、照明の位置をずらして新しいシーリングライトを1台追加しました。また、エアコンもどちらのお部屋にも付くように一台追加しました。それぞれのお部屋に対応したコンセント・スイッチを配線し直しています。

建物のタイプ	マンション
価格	80万円（単独工事をする場合の概算です）
築年数	30年以上
工期（全体）	１週間
面積	12.70m²
その他採用機器・設備	日立マルチエアコンRAS D22K　照明火災報知器
施工地	東京都文京区
家族構成	夫婦・子供2人

詳細情報：

[テーマ] 間取り変更・スケルトン、趣味や嗜好を中心に／用途：子供部屋／商品名：建具ダイケンハビア　モノホワイト右開き／間取り変更：有り／素材：指定なし／広さ：7畳〜10畳（〜約16㎡）／その他採用機器・設備：日立マルチエアコンRAS D22K　照明火災報知器

お客さまのご要望

子どもたちの成長に伴って、「自分だけの空間」、個室を用意してあげることにしました。新しい部屋をもう一つ用意するのは大変なので、今共有して使っている部屋を間仕切り、二つの部屋にしようと考えています。横に間仕切りしてしまうと片方はバルコニー付きの大きな窓があって収納無しになり、片方は窓無しでクローゼットと使いにくい偏った仕様になってしまうので、縦に半分に壁で仕切りたいと考えてみました。可動式タイプの壁も考えましたが、地震対策など色々考慮し、やっぱり固定の間仕切り壁でお願いしたいと思います。なるべく平等に間仕切りたいですが、イメージがし易いようにパース図などでご提案いただけたら嬉しいです。

リフォーム会社のご提案

1つの部屋を兄弟で共有していた状態から、間仕切りを設けて「自分だけの空間」を造りました。どちらの部屋でも快適に過ごせるようにエアコンと照明をそれぞれに設置し、ウォークインクローゼットは、部屋から切り離した廊下形状にし、お互いの部屋の共有廊下兼収納スペースにしました。完全な自分だけの個室が欲しくなる年齢になって来た子供たちに、お互いの視線を気にせずに快適に過ごせる空間は、例え狭くても、子供にとってはとてもうれしいことです。実際「自分だけの空間」を作ってあげることは、就寝時間がちがっても、気を遣わないでストレスなく勉強に集中したり、お気に入りのインテリアを飾ったりと、子どもが自分自身と向き合う大切な時間に繋がります。自立心を成長させ身の回りのことを積極的に行うようになって欲しいという願いの込められたリフォームになりました。仕切りは地震でも倒れないしっかりした壁とし、右側のお部屋からでもベランダに出れるよう隙間を残しました。どちらの部屋でも快適に過ごせるようにエアコン・照明・火災報知器、またスイッチ・コンセントも増設し、それぞれの部屋に合わせ配置しました。

Before

ウォークインクローゼットの方からベランダ側を望む。大きな掃き出し窓とエアコンが一台設置されていました。

After

お部屋を中央で間仕切り、新しいエアコンとシーリングライトも一台ずつ追加しました。壁に新しいエアコン用ドレン管の穴を開けることなく、元もとあったエアコンのドレン菅と合わせてすっきりまとめました。右側のお部屋からも仕切り壁の隙間から窓を開いてベランダに出ることが出来ます。

Before

ベランダ側から反対側のウォークインクローゼットの方向を望む。照明はお部屋中央に大きな照明と四隅にダウンライトが設置されていました。火炎報知器は一つです。

After

元々広いウォークインクローゼットは、お部屋の中央になる位置で仕切られた構造でした。お部屋を中央で仕切り、既存の両方向に引き込み式になっていたクローゼット扉を各部屋の入口扉として活用しました。照明は各部屋にダウンライト2箇所とシーリングライトを確保し、明るく爽やかなお部屋になりました。

施工したリフォーム会社への評価・クチコミ

プロとしての的確なアドバイス（40代/男性）

洋室を間仕切りで分割する工事でした。こちらから提示したリフォームの検討仕様に対し、他社のように「こうしないといけない」と決めつけることなくフラットに色々な案を提示いただきました。一番の決め手としては、他社が外壁に手を入れないとできないと言ったエアコンのダクト工事を、「同様の施工を何度もやっているので、現状のままで施工可能」と言い切って頂いたことです。おかげで工程・工期の短縮に繋がりました。費用については安すぎず高すぎず適正な価格でしたが、項目毎に条件をすり合わせることで価格交渉にも応じて頂けました。最終的には他社より低く納得感のある金額になりました。施工に関しては大工・電気工事の方は非常に対応がよく、クロス業者のみ少し態度がよくなかった（部下を叱っている声が聞こえる、ベランダを全開のまま昼食に出る等）ですが、事前に合わせておけば問題ないところもあり、仕上がりとしては満足でした。