狭くても作れる！おしゃれな書斎・ワークスペースのヒントとリフォーム事例28選

書斎・ワークスペースにはどんなタイプがある？

書斎・ワークスペースをリフォームするときは、どのようなタイプがあるのか把握しておくと良いでしょう。おおまかに分類すると3種類あり、それぞれの特徴を知っておけば、レイアウトを考えるときにイメージしやすくなります。

ここからは書斎・ワークスペースのタイプを紹介します。

個室

個室は比較的オーソドックスな書斎・ワークスペースのスタイルです。特に最近では、普段あまり使っていない部屋や納戸、クローゼットなどを書斎・ワークスペースにリフォームするケースが増えています。

書斎・ワークスペースを個室にするメリットとデメリットは以下の通りです。

【個室のメリット】
・ひとりでリラックスした時間が過ごせる
・仕事や趣味に集中できる
・プライバシーが守られる
・資料や道具などをそのまま置いておくことができる

【個室のデメリット】
・家族で過ごす時間が減る
・照明、空調などの増設により、光熱費が上がるケースがある

このリフォーム事例のように、比較的狭い部屋でもレイアウトを工夫すれば、おしゃれでスッキリとした、作業に集中できるスペースを作れます。むしろ、狭い部屋の方が隠れ家的な空間を演出できます。

事例の詳細：納戸だった部屋がご主人専用の書斎に生まれ変わりました。

仕切られた空間

自宅の間取りなどによっては個室が難しいケースもあります。そのような場合でも、工夫次第で書斎・ワークスペースを作ることができます。主にリビングなど家族との共有スペースに仕切りを設けることで、生活空間を分断して作業しやすい空間を確保します。

この方法であれば、家族と生活し、部屋数が少なくても快適な書斎・ワークスペースを実現できるでしょう。

●本棚を壁代わりにして間を仕切る

書斎の必須アイテムである本棚を壁代わりにして、リビングなどを仕切ります。このリフォーム方法は、蔵書が多い方に適しています。本棚が仕切りの役割になるため、空間を有効活用できます。

ただし、部屋の中央に本棚を設置することになると、地震などが発生したときに倒れやすくなるので対策が必要です。また、狭い部屋に奥行のある本棚を置いた場合、空間を余計に圧迫することに繋がります。

事例の詳細：シンプルで、家族の気配が感じられる空間に

●パーテーションなどで間を仕切る

シンプルに空間を仕切る方法なら、パーテーションを使うのがおすすめです。本棚と違って奥行がないので、狭い部屋でも邪魔になりません。

また、スリット格子をパーテーションとして使うのも適しています。スリット格子は高さがあっても圧迫感が少なく、リビングの雰囲気を損ないにくいです。また、間仕切り壁を作るよりも低コストで手軽な方法といえるでしょう。

事例の詳細：秘密基地のようなパソコンスペースのある明るいLDK

オープンスペース

事例の詳細：光に包まれた、高く広いリビング

リビングの一角などを活用して、オープンな書斎・ワークスペースとする方法もあります。リビングの一部にカウンターを設置すれば、開放的なワークスペースが作れます。

オープンスペースにも、メリットだけでなくデメリットもあるので押さえておきましょう。

【オープンスペースのメリット】
・照明、空調などを共用できるため、光熱費を抑えられる

【オープンスペースのデメリット】
・まわりの音などが気になり、集中できない
・場所によっては、資料や道具などを都度片付けなくてはならない

事例の詳細：温もりあるナチュラルな書斎リビングに

オープンスペースの書斎・ワークスペースは人や仕事の内容によって合う・合わないが大きく分かれるレイアウトです。まわりの音が気になる方は仕事のスペースとしてではなく、趣味を充実させる空間として使うのがおすすめです。

おしゃれな書斎・ワークスペースは狭くても作れる！

前述のとおり、書斎・ワークスペースには3つのタイプがあります。ただし、それぞれのタイプには適した広さがあります。リフォームをするときは書斎・ワークスペースを作る部屋の大きさが重要なポイントになるので、以下を参考にしてください。

1～2畳(帖)のスペースで、書斎・ワークスペースは作れる

最低限1～2畳(帖)のスペースがあれば、書斎・ワークスペースは作ることができます。例えば、1畳(帖)の場合、～100cm幅の机を置くことができ、ノートパソコンで作業するなら80cmサイズの机でも十分でしょう。

2畳(帖)あれば、広々と使用できる120cm幅の机や棚類も設置できるので空間が充実します。ただし1～2畳(帖)のスペースでは本棚は十分に置けないので、空いている空間を有効活用するなどの工夫が必要です。

●1帖ほどのデッドスペースを有効活用

このリフォーム事例では、家屋に鉄骨の柱があるため、どうしても1畳(帖)ほどの無駄なスペースが生まれてしまいました。机を配置してパソコンで作業するコーナーとすることで、デッドスペースを有効活用しています。家族で共有のパソコンを使っているご家庭などにおすすめです。

事例の詳細：格子で間仕切りした広々空間のリビング

●リビングの角を活用したワークスペース①

こちらの事例では、リビングの雰囲気を壊さないよう、ナチュラルな素材を利用したコンパクトなワークスペースを設置しています。窓に近い場所にあるので、日差しが入り明るく、作業しやすいでしょう。

もしリビングなどにパソコンを使える場所が欲しいときは、このようなこじんまりとしたスペースを作るのも有効です。

事例の詳細：アーチ状の下がり壁で広々とした空間を機能別にゾーニング

●リビングの角を活用したワークスペース②

この事例でも、ワークスペースを部屋の角に設置しています。リビングの一角をデスクコーナーにすることで、趣味に没頭できる空間を実現。小物が整理しやすい引き出しを備えた幅広のデスクで、作業もサクサク進みそうです。棚に飾るインテリアを工夫すれば、一段とおしゃれを演出できます。

事例の詳細：リビングに設けた趣味に没頭できるデスクコーナー

1畳(帖)なくても、ミニ書斎・ワークスペースは実現可能

もし1畳(帖)なくても、半畳(帖)ほどのスペースを工夫すれば書斎・ワークスペースは作れます。

●半畳(帖)の物入れをミニ書斎に

このリフォーム事例では、物入れをリフォームして書斎空間を作っています。この場合、幅・奥行ともに90cmとスペースは十分なので、パソコンやWi-Fiルーターなども収まります。

事例の詳細：プチリフォームで書斎を作りました

3畳(帖)あれば、趣味も充実の書斎・ワークスペースが作れる

趣味や作業スペースがある程度欲しい場合は、3畳(帖)ほどのスペースが必要です。例えば、音楽やDIYといった趣味は楽器や工具などを保管するスペースが必要になります。

●趣味を楽しむ書斎

このリフォーム事例では、机の上下のスペースを収納として使うことで、無駄がなく趣味を満喫できる空間に仕上がっています。

事例の詳細： ご主人さまの夢を叶えた趣味を楽しむ書斎

6畳(帖)あれば、立派な書斎・ワークスペースが作れる

6畳(帖)もあればひとつの部屋になるので、部屋全体を書斎・ワークスペースとして使えます。今までの事例と比較すると自由度が高く、立派な書斎・ワークスペースを作れます。

●壁一面を広々と活用した書斎コーナー

このリフォーム事例では、壁側にカウンターデスクと本棚を兼ねた壁面収納を設置しています。オーダーメイドの収納なので、本はもちろんプリンターなどの必需品もすっきりと収まり、洗練された書斎空間に。
白とブラウンを基調とした統一感のあるインテリアがスタイリッシュな印象を際立たせています。

事例の詳細：新築マンション　オーダーメイドのキッチンカウンターと書斎

おしゃれな書斎・ワークスペースのヒント

書斎・ワークスペースのタイプやそれを実現するために必要な空間について紹介してきました。しかし、それだけではただ存在するだけの書斎・ワークスペースになってしまいます。よりおしゃれに見せるためにはいくつかポイントがあるので押さえておきましょう。

ここからはおしゃれな書斎・ワークスペースを作るためのヒントを紹介します。

家具にこだわる

まずは、机・本棚を含めた家具にこだわってみましょう。実用性はもちろんのこと、お気に入りのものに囲まれていると気分も上がります。妥協せずに選ぶことで、心躍る快適空間を実現できます。

●個性的なオーダーメイドの机

個性的なユニオンジャック柄のテーブルは、寸法オーダーで造作した世界にひとつだけの逸品。壁の質感ともマッチして、木のぬくもりあふれるおしゃれな空間になりました。

事例の詳細：遊び心の溢れる書斎！

●インテリアとしての本棚・飾り棚

このリフォーム事例では、リビングにある仕切りを活用して本棚に仕上げています。本棚もおしゃれな書斎・ワークスペースには欠かせないアイテムのひとつです。こちらの本棚は飾り棚を兼ねていて、お気に入りの小物の数々も立派なインテリアになっています。飾る物によって部屋の雰囲気や気分を変えることもできます。

事例の詳細：LD（約14帖・間取り変更で過ごしやすい空間に）

インテリアのカラーコーディネートを意識する

書斎・ワークスペースをリフォームするときは、部屋全体や家具の色にこだわるのも大切です。色によって空間の雰囲気は大きく変わり、作業効率などにも影響するでしょう。家具以外にもカーペットなどのファブリック類、小物などでもコーディネートできます。

また、書斎・ワークスペースでテーマや統一する色などを決めると、おしゃれにコーディネートしやすくなります。

遊び心のエッセンスをプラス

書斎は自分の私的な部屋にもなるので、ちょっとした遊び心を加えたリフォームもおすすめです。例えば、アクセントクロスやタイルなどを使うと、手軽におしゃれな空間を演出できます。

では、アクセントクロスやタイルを使ったリフォームにはどのようなものがあるか見ていきましょう。

アクセントクロス
アクセントクロスとは、一面だけ異なる色や柄の壁紙にすることで雰囲気を変えるテクニックです。例えば、ベースに白い壁紙を使っている部屋であれば、机が向かっている壁の1面だけを黒や水色などに変えます。壁紙を変えるだけでも空間の雰囲気にメリハリが出ます。

アクセントクロスを選ぶ際は、濃い色を選ぶことがおすすめです。濃い色を選ぶことで視覚効果により奥行きが生まれ、空間が広く見える効果があります。

●爽やかなブルーのアクセントクロス

このリフォーム事例では、壁の1面だけを綺麗な水色にしています。爽やかな色なので部屋全体が明るい雰囲気になり、奥行も出て部屋が広く感じます。

また、このような水色などの青系の色は、「気持ちをリラックスさせる」「集中力を高める」といった効果があるので、書斎・ワークスペースに適した色といえるでしょう。

事例の詳細：また、一緒に暮らす家

タイル
机の正面の壁など、書斎・ワークスペースの一部にタイルを施す手法です。タイルは色や柄のバリエーションが豊富で、組み合わせを楽しめるのがメリットです。狭い範囲で使ってもおしゃれな印象を引き出せるので、リフォームに慣れていない方でも気軽におしゃれを演出できます。

●コラベルタイルでカフェ風に

このコラベルタイルは、ドラマのセットなどにも使用され、SNSでも話題になっている人気商品です。39色あり、オリジナルのパターンを作ることもできるため、カスタムしやすく、書斎・ワークスペースに自分の好みのアクセントを施せます。

また、タイルは経年劣化しにくく長持ちするので、リフォームの素材として使いやすいでしょう。壁紙に比べ汚れにくいのでお手入れが簡単というのもメリットです。

タイルシールを使用すれば本格的なリフォームではなく、手軽にDIYをすることができる点も魅力です。タイルシールはホームセンターなどで入手できます。

事例の詳細：ちょっとした書き物やパソコン作業が便利になる、カフェ風デスク

どんなテイストが好き？おしゃれな書斎・ワークスペース リフォーム事例12選

自分が書斎・ワークスペースに求めるのはどんな雰囲気なのか、あらかじめ決めておくと良いでしょう。スタイリッシュでカッコいいスタイルや、落ち着ける癒し系のスタイルなどさまざまなテイストがあります。

書斎・ワークスペースのテイストを知っておけば、どのような書斎にしたいかイメージをしやすくなるでしょう。ここからはおしゃれな書斎・ワークスペースのリフォーム事例 12選を紹介します。

●1：インダストリアル

あえてコンクリートをむき出しにした天井と無垢な素材の床を採用することで、無骨で工業的な空間に仕上げています。

事例の詳細：小上がりの書斎があるリビング

●2：ナチュラル

木の素材を有効活用し、自然でゆったりとした空間を演出しています。

事例の詳細：｢温もり｣と｢機能｣～2つのこだわりを両立させた家～

●3：カフェ風

落ち着いて作業ができるシンプルな空間は、まるでおしゃれなカフェのようです。

事例の詳細：スタイリッシュなアクセントクロスがオシャレなリビング空間

●4：リゾート

ワークスペースにできるだけ物を置かないようにすることで、広々とした作業場を確保しています。リゾート気分を感じられるウッドシャッターやシャンデリアを設置することで、部屋全体がリラックスできる空間に仕上がっています。

事例の詳細：ウッドシャッターでＬＤＫにリゾート感を

●5：アジアン

アジアンテイストな空間におしゃれで実用性があるワークスペースを作ったリフォーム事例です。部屋全体の雰囲気を壊したくないときは、書斎・ワークスペースをできるだけシンプルにすると良いでしょう。

事例の詳細：2RESORT～フタリゾート～

●6：アメリカンビンテージ

机正面のダークな壁に明るい水色の椅子が映えて、レトロな雰囲気を醸し出しています。

事例の詳細：ナチュラル＋アメリカンヴィンテージ

●7：ブルックリン

「おうち図書館」をテーマにした壁一面の本棚が圧巻のリフォーム事例。 スケルトン天井に木目調のフローリングをあわせ、革張りのソファーを置くことで、ブルックリンスタイルを演出しています。

事例の詳細：スケルトン天井で秘密基地のような独創空間リビング

●8：スタイリッシュ

スタイリッシュさを意識したおしゃれさと実用性を兼ね備えたスタイルを実現しています。角をL字型にすることで作業スペースを広く取れるようになっています。

事例の詳細：家族が集うスタイリッシュなカウンター

●9：モノトーン

部屋全体を白と黒の2色を基調にしており、メリハリがある空間を演出しています。

事例の詳細：シンプルな空間に整理されたデザインを・・・

●10：シック

ワークスペースの正面の壁紙を落ち着いた色のアクセントクロスにすることで、生活空間とワークスペースで気分を切り替えやすくなっています。

事例の詳細：大きなガラスブロックが印象的な、32帖のリビング

●11：秘密基地

クローゼットを書斎へとリフォームした事例。狭いながらも好きなものに囲まれて過ごす自分だけの空間はまるで秘密基地のようです。天井から吊るされたペンダントライトの明かりが雰囲気を醸し出しています。

事例の詳細：クローゼットから「飾る」を楽しむ秘密基地のような書斎へ

●12：和

古民家のような和の空間に座敷と書斎のワークスペースを両立させています。

事例の詳細：「陰影」をたのしむ和の空間

希望と条件を整理し、具体的にイメージする

今回はおしゃれな書斎・ワークスペースを作るためのヒントとリフォーム事例について紹介しました。希望に近い事例はみつかったでしょうか？

おしゃれなデザイン性と作業をしやすい機能性を兼ね備えた書斎・ワークスペースを作るには、まず部屋のサイズやテイストなどを整理し、どのような空間にしたいのか具体的にイメージすることが大切です。

そのためにも、書斎・ワークスペースのレイアウトについて知り、自分の好みのスタイル・テイストを追求しましょう。

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