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100万円でどこまでできる？理想の暮らしを実現するリフォーム

最終更新日：2017-08-21

家の一部をリフォームしたい！そう考えたとき、どのくらいの予算が必要かは気になるところ。そこで今回はキリのいい「100万円」でどこまでできるのか、リフォームのプロであるYuuさんに教えてもらいました。聞けば、キッチン、浴室、外壁などなど、100万円にはさまざまな使い道があるようですよ！

・キッチンや浴室を最新設備に交換して、グンと快適に！
・家中の壁と床、あるいは外壁のリフォームで全体をリフレッシュ！
・【100万円で家の中をリフレッシュするなら…】
・使わなくなった和室は、趣味の部屋や仕事部屋にガラリとチェンジ
・併せて済ませておきたい、おトクなリフォームって？

【プロフィール】Yuu（ゆう）住宅リフォームコンサルタント・住宅リフォームガイド、一級建築士。30年以上に渡り、延べ1500件以上の住宅リフォームやインテリア相談、プラン設計、工事に関わる。

キッチンや浴室を最新設備に交換して、グンと快適に！

キッチンに立つ機会が多い人ほど、快適で使いやすくしたいと思うもの。予算100万円なら、一体どんなキッチンにできるのでしょうか？ Yuuさんに聞いてみました。
「最新のシステムキッチンに交換すれば、シンクにコンロ、収納、換気扇など、すべての使い勝手が格段にアップします。たとえばキズが付きにくく汚れにくい人造大理石製のカウンターだったり、換気扇が掃除しやすくなったりと、いいこと尽くめ。システムキッチンのリフォーム費用は約30万円からあるので、予算内で理想のキッチンを選ぶことも可能ですよ」
では、浴室は？
「タイル貼りなどの従来工法から、最新のシステムバスへの交換が可能。システムバスのリフォーム費用は、40万円台～300万円程度と幅広いですが、浴室暖房換気乾燥機などを含めても100万円以内に収めることができます。水はじきがよく足触りがいい床や、汚れの落ちやすいバスタブなどを選べば、掃除もしやすくなりますね。また、節水シャワー、LED照明、断熱性能に優れた床や壁など、省エネ機能が満載なので、エコになるというメリットも。暖房設備と断熱性能の向上により、冬でも暖かく、ヒートショック現象対策としても有効です」

家中の壁と床、あるいは外壁のリフォームで全体をリフレッシュ！

水まわりはそのままでいいから、床や壁をキレイにしたい！これも予算100万円で収まるものでしょうか？ Yuuさんにどこまでできるのか、例を挙げてもらいました。

【100万円で家の中をリフレッシュするなら…】

8畳の寝室、6畳の子供部屋、15畳のLDKの床フローリング張りと壁紙張替え／トイレ、洗面の床クッションフロアと壁紙張替え……合計で約70万円
和室の床をフローリングにする……13万円
押入れをクローゼットにする……15万円

合計……約98万円

「上記のようなリフォームなら、トータル約98万円で各部屋の床や壁をキレイにすることができますよ」
このほか、
「外壁塗装も予算内で可能」とYuuさん。
「家の性能をキープするために、外壁のメンテナンスはとても大切。目安としては、30～35坪の2階建てなら100万円からできると思います。外壁塗装は性能維持だけでなく、家そのもののデザイン性を向上できるのもポイント。イメージチェンジが楽しめますし、好きな外観に塗り替えれば、帰り道で遠くから見えるわが家に幸せを感じられることでしょう」

使わなくなった和室は、趣味の部屋や仕事部屋にガラリとチェンジ

「和室を洋室にするのも、ひと部屋あたり100万円が目安」と、Yuuさん。
「畳をフローリングに、壁や天井をクロス張りに替え、ふすまからドアに変更。床の間や押し入れはクローゼットにする形です。使わなくなった和室も、これで趣味の部屋やSOHOの仕事部屋として活用できますね。このほか、大型ドレッシングルームにするのもひとつのアイデア。いわゆるウォークインクローゼットの豪華版です」
この場合はパイプや姿見、遮光ブラインドなどが取り付けられます。処分できない婚礼ダンスなどを入れてもよいとか。
「予算オーバーしたら、コストダウンのアイデアをリフォーム会社から出してもらうのがオススメです。そのためにも3社ほどに声をかけて、まずは話を聞いてみるとよいでしょう」

併せて済ませておきたい、おトクなリフォームって？

「リフォームのタイミングを合わせると、別々に行うよりおトクにできるケースも多いですよ」と、Yuuさん。
「たとえば床を張り替える場合は、床暖房も設置したいところ。寒くなると、“一緒にやっておけばよかった”と後悔する声はよく聞かれます。設置費用の目安は、26㎡（15畳ほど）で約90万円です」
また、外壁塗装などで足場を組むなら、徹底活用すべきとか。
「足場の架設費用は20万円～30万円ほど。外壁塗装を終えた5年後に、2階の雨戸が腐ってしまい、交換のためにまた足場を架設……なんてことになって嘆く人も多いので、できるだけ同じタイミングで済ませるようにしましょう」
このほか、「浴室のリフォーム時は、関連工事が多い洗面所も同時に行う」「壁紙の張り替え時には天井も一緒にすると、照明器具の焼け跡などが気にならない」といったこともポイントだそうです。
「100万円リフォームの例をいくつか挙げましたが、この予算をどう使うかは、どんな暮らしにしたいかを考えて決めたいもの。たとえば毎日快適に料理したいなら、100万円はすべてキッチンに費やし、他の部屋は自分でペンキを塗るなど、メリハリをつけるのもひとつの方法です。こだわりの強い場所にお金をかける方が、全体的に満足度は上がると思いますよ」

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