・住んだままスケルトンリフォームできますか?
基本的には無理だと考えてください。工事ゾーンと居住ゾーンを分けて工事を進めることもできますが、思いきった間取り変更ができない可能性があります。また、騒音や粉じんなどで、とても快適に住める状態ではありません。やはり仮住まいに移るのが得策です。
・スケルトンリフォームができないマンションって、ありますか?
多くのマンションに採用されている、柱と梁を接合して建物の荷重を支える「ラーメン構造」のマンションでは、スケルトンにすることは可能です。一方、5階以下のマンションでよく採用されている「壁式構造」では、撤去できない厚い耐力壁があるので間取りが制限されることがあります。
・マンションでリフォームできない箇所を教えてください
共用部の躯体や骨組、共用廊下、PS(パイプシャフト)、ベランダなどはリフォームできません。また、玄関ドアや窓のサッシも取り替えることはできません。その他、管理規約によって制限されていることもあるので、事前によく確認してください。
・スケルトンリフォーム前提で中古マンションを選ぶポイントはありますか?
スケルトンリフォームでは、内装や設備はすべて取り払ってしまうので、室内をこまかくチェックしても、あまり意味がありません。重点的にチェックしたいところは、むしろ共用部です。「マンションは管理を買え」といわれるほど、管理状態は重要です。たとえば「壁に大きなヒビが入っていないか」「ゴミ捨てのルールが守られているか」「手すりのサビが放置されていないか」などです。
また、大規模修繕についてもよく確認しておきましょう。「きちんと工事されているか」「修繕積立金の額が適正か」なども重要です。修繕積立金が安すぎる場合、多額の一時金を徴収されることもあるので注意しましょう。ちなみに、住宅ローンの「フラット35」の融資条件には、管理規約や長期修繕計画に関する基準もあります。フラット35を利用できる物件は一定の管理水準を満たしていると考えてよいでしょう。
・中古マンション購入とリフォーム費用を同時にローンを組めますか?
住宅金融支援機構の「リ・ユース住宅購入・リフォーム融資(同時申込型)」は、住宅性能を上げるリフォームであれば、最長返済期間が35年まで延長されるなどの優遇措置があります。ただし、工事完了後の住宅部分の床面積が40m2以上であることなどの条件があります。
※この記事の情報は2010年8月時点のものです。最新の情報は住宅金融支援機構のホームページ等でご確認ください。
・スケルトンリフォームで耐震補強ができますか?
耐震性は基礎や構造が大きく関わってくるので、個別の住居に施してもあまり意味がありません。家具を倒れないようにしておくなどの措置は十分施せます。
・オール電化にできますか?
IHクッキングヒーターや電気床暖房にすることは可能ですが、60A以上の電気容量と200V専用電源にできることが条件になります。マンション全体の電気容量がアップできない場合があるので、事前にチェックしてください。エコキュートや電気温水器も電気容量のほか、設置場所を確保できるか確認しておきましょう。