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リノベーション、リフォーム、コンバージョン！違いが分かりますか？

最終更新日：2016-05-16

リノベーション、リフォーム、コンバージョンの違いをご存知ですか？それぞれの違いを知っておくと、いざ改修を行うときに選択の幅が広がるかもしれません。そこで今回は、この3つについて紹介します。

・3つの意味を混同していませんか？
・リノベーションは性能や価値を向上させる改修
・リフォームは原状回復のための改修
・コンバージョンは用途を変更する改修

3つの意味を混同していませんか？

リノベーショ、リフォーム、コンバージョンはどれも建物の改修に関する言葉ですが、それぞれ目的や内容が異なります。

しかし、それぞれの区別がついていない人が多いです。
特にリノベーションとリフォームを区別せずに使用しているケースが目立ちます。自宅の改修は全てリフォームだと思っている人も少なくないでしょう。
またコンバージョンはリノベーションの特殊なものです。そのため厳密にはリノベーションと呼んでも間違いではないですが、正しく意味を理解しておいた方が混乱を避けられます。

リノベーションは性能や価値を向上させる改修

リノベーションとは大規模な改修を行うことにより、建物の性能や価値を向上させることです。
部屋の数を増やしたり、リビングを1階から2階に移したりする間取り変更を行うケースが多いです断熱性や遮熱性を上げたり、バリアフリー化したりするなど機能面の変更を行うケースも少なくありません。
このように様々な変更を行えるので、既存の建物を自分の理想の建物として蘇らせられます。
例えば、親から相続した古びた和風建築を、現代のライフスタイルに合う洋風建築として再生できます。子供が結婚したときに、実家を二世帯住宅に変更することも可能です。
またリノベーションを行うときは、建物の耐久度を向上させるチャンスでもあります。
普段は見えない基礎構造が剥き出しになることが多いからです。腐食している部分があれば、補修することにより耐久度を上げられます。

リフォームは原状回復のための改修

リノベーションが内装や外観などを大きく変更するのに対して、リフォームではそのような大胆な変更は行いません。基本的には間取りや機能面を変更することもありません。
リフォームは原状回復を目的とするものだからです。日常生活で汚れた壁紙を張り直したり、風雨を受けて剥げてきた外壁塗装を塗りなおしたりするケースが多くなっています。
外観だけでなく、機能面の回復もリフォームに含まれます。また、雨漏りや扉のがたつきを直し、キッチンの設備やトイレの故障などを修理するケースも含まれます。
以上のように、破損や経年により劣化した建物を元に戻すための補修をリフォームといいます。
賃貸物件の場合は、入居者が退去するときに、入居前の状態に戻すことをリフォームという場合もあります。

コンバージョンは用途を変更する改修

通常のリノベーションでは建物のイメージが大きく変わることはありますが、用途は変わりません。住宅用の建物は住宅用のままですし、店舗用の建物は店舗用のままです。

一方、コンバージョンでは建物の用途も変更します。
コンバージョンとはリノベーションのうち、建物の用途変更を伴うものであると考えると良いでしょう。用途変更を行うので、通常のリノベーションより全面的に改修を行うことが多いです。
例えば、倉庫を改修してカフェにするケースがあります。倉庫の内装を活かしてヴィンテージ感を出していることが特徴です。
オフィスビルの柱や壁を取り除いて、開放感のある住宅に改修するケースもあります。
このようにコンバージョンでは、以前の建物の特徴を活かすケースがよく見られます。空き倉庫や空きビルなど、使用者がいなくて無駄になっていた建物を有効利用できるのがコンバージョンの大きな利点といえるでしょう。

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