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木造住宅を快適にリノベーション!注意点や費用感などを詳しく解説

  • 最終更新日:2019-02-28

木造住宅を快適にリノベーション!注意点や費用感などを詳しく解説

昔ながらの雰囲気が素敵な木造住宅。築年数が進んでくると劣化が気になるだけでなく、ライフスタイルなども変わって使い勝手が悪い、ということもよくあります。そんなときにはリノベーションで新しく生まれ変わらせるのはいかがでしょうか。ここでは木造住宅のリノベーションの注意点や費用感などを詳しく解説します。

木造住宅、どんなところをリノベーションする?

昔ながらの木造住宅、長く住んでいると愛着も湧きますが、リノベーションを検討しようという方も出てくるかと思います。木造住宅のリノベーションは、どのような部分に施されることが多いのでしょうか。どういった事例があるのかをまず見てみましょう。

床・天井・壁をリノベーション

木造住宅の中で特に劣化が目立ちやすいのが、天井や壁、床といった部分です。これらの部分は、家の中でも面積の大部分を占めます。そのため、天井・壁・床をリノベーションするだけで大きくイメージチェンジできます。

木造住宅の良さを活かしながらリノベーションするなら、木質系の素材を選ぶのがベター。一言に木質系といってもさまざまな種類のものがあるので、それぞれの特徴や費用もチェックして決めるといいでしょう。もともとの住宅の良さが映える素材を見つけられるとよいですね。

水回りや外壁も含めたリノベーション

古い木造住宅はトイレやお風呂、キッチンの使い勝手がよくないことも。その部分を新しいものに変えれば、快適度もずっと向上します。

また、新築から20~30年経っている住宅は、外壁にヒビ割れが見られることもあります。「小さいヒビ割れだから」と放置しておくと、雨漏りの原因になり、知らぬ間に住宅の内部を傷めてしまう可能性も。リノベーションを検討するときは、外壁の細かい部分も見てもらい、必要に応じて外壁部分の工事も検討するといいでしょう。

間取りまで見直す大規模なリノベーション

新築から30~40年経った木造住宅の間取りでは、家族の人数などによっては暮らしにくいこともあるでしょう。子どもが独立して使っていない部屋がある、というケースも多いはず。そんな場合には間取りまで大きく変更するリノベーションという方法もあります。

間取り変更が可能かどうかは住宅によって異なります。変更できるのであれば、壁をなくして広々とした1つの部屋にしたり、ロフトを新設したりといったリノベーションも実現可能です。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

新築みたいに変わる!築50年の住宅をリフォームするときの費用と注意点

木造住宅リノベーションの3つの注意点

木造住宅のリノベーションの際には、主に3つの注意点があります。詳しく見ていきましょう。

1:住宅の工法を確認する

木造住宅の工法は大きく2つに分けられます。

1つは日本の伝統的な建築方法であり、一戸建ての7割程度を占める在来工法(木造軸組工法)。梁や柱などの軸で建物を支える工法です。梁や柱は比較的動かしやすいので、この工法でつくられている住宅は自由に間取りを変更できることが多くなっています。移動できない梁や柱が出てくることもありますが、それらをインテリアとして残して、お部屋のアクセントとする事例もあります。

もう1つは、日本では1970年代から採用されるようになった比較的新しい2×4(ツーバイフォー)工法。在来工法と異なり、主に壁が建物を支えているので、間取り変更が制限される可能性が高くなります。

間取り変更が可能かどうかはリノベーション会社の技術や経験にもよるので、まずはリノベーション業者に相談してみましょう。

2:目に見えない部分の劣化をしっかり把握する

水まわりや外壁、天井裏などは目に見えないため、劣化していないかどうかの確認が漏れがちです。しかし、そういった部分こそしっかりとした確認が必要。「大丈夫だろう」と思っていたら予想外に劣化が進んでいたり、シロアリなどの被害が及んでいたりすることも考えられます。

放っておけば建物の寿命を縮めることにもつながるため、リノベーションの際にはこうした点も忘れずに確認・対策する必要があります。

3:断熱対策や通気性を意識する

古い木造住宅は、築年数が進むとすきま風が入りやすくなります。そのため冬は寒く、夏は暑くなることが多く、冷暖房費もかさみます。

リノベーションで窓を二重サッシなどに交換したり、断熱材を敷き詰めたりすることで、そうした問題も解決できることが多いです。「夏暑くて冬寒い」に悩んでいる方は、ぜひ検討しましょう。

木造住宅リノベーションの費用感

住宅のリノベーションでやはり気になるのが費用です。木造住宅のリノベーションにはどのくらいかかるものなのでしょうか。

リノベーションと建て替えで比較

一般的には建て替えよりリノベーションのほうが費用は安く済みます。しかし、築年数が40~50年になると、リノベーションの工事が大規模になり、費用も高額になるので、建て替えと大差ないことも。

相場としては、築40年の木造住宅のリノベーションで1000~1800万円、建て替えで1500~2300万円となっています。リノベーションと建て替えでそれぞれメリット・デメリットがあるので、どちらがよいかをしっかり検討して決める必要があります。

床や外壁などのリノベーションの一般的な費用

屋根や床などのリノベーションの費用の相場は、以下のようになっています。

屋根の断熱工事:220万円前後

屋根の葺き替え:150万円前後

床の断熱工事:90万円前後

外壁の断熱工事:450万円前後

これらはほんの一部で、他にもリノベーションの工事にはさまざまなケースがあります。また、工事の規模や使用するものの材質によって費用も左右されます。

詳細は以下のリンクをご覧ください。

木造戸建てリノベーション費用・相場

木造住宅の耐久年数とメンテナンス

建物の寿命を延ばし、長く快適に過ごすには、定期的なメンテナンスが大切です。木造住宅の寿命はどの程度で、どのくらいのスパンでメンテナンスをすべきなのかを確認しておきましょう。

木造住宅の寿命はメンテンナンス次第

高温多湿な気候の日本では、木造住宅の寿命は30~80年とされています。大幅な差があるのは、メンテナンスをしているか、いないかでも変わってくるからです。

一般的には30年ほど経つと機材も古くなり、劣化が目立つようになります。30年もの間、まったくメンテナンスをせずに放置していれば、さらに劣化が進み、建て替えが必要になることもあります。建て替えにならなくても、フルリノベーションなどリノベーションが大規模に及ぶことになれば、必要な費用もそれだけ多くなります。

大切なマイホームで少しでも長く快適に暮らすためには、5~10年程度のスパンでの定期的なメンテナンスをしていくことをおすすめします。

古い住宅は要注意!木造住宅の耐震対策

地震大国ともいわれる日本では、建物の耐震性は大変重要です。木造住宅のリノベーションを行うときには、耐震性もしっかりと確認する必要があります。

耐久性や耐震性にも配慮したリノベーション

古い木造住宅をリノベーションする場合、耐震性が十分であるかどうかを確認する必要があります。特に1981年(昭和56年)6月より前に建てられた木造住宅は、新耐震基準に沿ってつくられていないことが多いため、構造や基礎などを補強する必要が出てきます。

住宅の耐震性の測定には耐震診断が必要です。相場としては、延床面積120㎡の木造住宅で20~50万円ほど。「耐震診断だけでこんなに?」と思うかもしれませんが、万が一、地震で倒壊してしまったらその程度の出費では済みません。

1981年6月以降に建てられた住宅なら絶対に大丈夫、という保証はないので、できればリノベーションの際に住宅の状態をチェックしてもらうといいでしょう。

木造の建物には絶対欠かせない!木造住宅のシロアリ対策

木造住宅の敵・シロアリ。シロアリ被害が拡大すると、耐震性能を大幅に下げてしまうことにもなります。特に木造住宅には防蟻(ぼうぎ)処理は欠かせません。

シロアリの除去・予防をしっかりする

シロアリの被害は本当に恐ろしいもので、ひどいときは1~2年程度で建物がガタついてくることも。シロアリの被害を受けていると、大地震のときに全壊・半壊するなど、住宅の被害が大きくなる可能性も高いので、シロアリの被害を受けている場合はきちんと駆除する必要があります。シロアリ駆除の費用は1坪あたり8,000円程度、予防工事は1坪あたり7,000円程度が目安です。

同じリノベーションでも、特にスケルトン(フル)リノベーションなら建物の基礎までしっかり確認できるので、シロアリの被害がないかどうかを見てもらい、必要に応じてしっかり対策をしましょう。メンテナンスの部分でも触れましたが、シロアリ対策も定期的にしてもらったほうが安心です。

まとめ

古い木造住宅のリノベーションは、築年数や住宅の状態にもよりますが、建て替えと大差ない場合もあります。リノベーションか建て替えか、どちらにするかは見積もりなども出してもらってしっかり検討しましょう。また、耐震性やシロアリの被害も忘れずに確認しましょう。

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