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リフォームとリノベーションの違いがよくわからないという方も多いかもしれません。ここでは、2つの違いを解説します。
リフォームとは、古くなった設備を取り換える、汚れの目立ってきたクロスを張り替えるなど、修繕の意味合いをもって使われることの多い言葉です。英語の「reform」は「好転する、改善する」という意味ですが、和製英語の「リフォーム」は「住宅や店舗等で起こる経年劣化や不具合を修繕し、新築の状態に近づける」という意味が一般的となっています。
また、施工の規模で分けられることもあり、浴室のバスタブ交換や廊下に手すりを付けるといった比較的小規模な修繕は、リフォームと呼ばれることが多くなっています。
リノベーションとは、住む人のライフスタイルや好み、使い方に合わせて住宅を改善すること。
既存の住宅を新築の状態に近づけるのではなく、新築よりも機能性やデザイン性に優れた住宅にするという考え方です。
たとえば、夫婦と子ども2人で暮らしていた住宅を、子どもたちの独立を機に「夫婦2人の家」として作り変えるといったアイデアも人気です。より良い生活のため、住宅を自分たちにフィットさせる工事がリノベーションなのです。ライフスタイルが多様化している現代では、「人」を基準として住宅を改善することで、住む人にとって唯一無二の価値が生まれます。
施行の規模で分けると、間取りの変更や、既存の骨組みを活かして内装を一新する(スケルトンリノベーション)といった大規模な施工をリノベーションと呼びます。
デザイン性の高いリノベーションをする際には、プロの力を借りて機能性とデザイン性を併せ持ったリノベーションを行うようにしましょう。
デザイン性を重視したい場合には、デザイナーやインテリアコーディネーターに相談することを検討してみましょう。リフォーム・リノベーションの施工会社にはインハウスデザイナーや提携しているインテリアコーディネーターがいることもあります。また、インターネットを通じて好みのデザインやインテリアに出会うこともあるかもしれません。そういった場合には直接コンタクトを取ってみるのも良いですし、施工会社を通じて連絡をお願いしても良いでしょう。
リノベーションで重視するポイントは、家族のライフスタイルによって異なります。
Aさんにとっては使い勝手が良く好みのデザインだとしても、Bさんにとってはまったくそうでないことも起こり得るのです。
修繕の要素が強いリフォームと異なり、一室または住居全体を大きく改修するリノベーションでは、素材やデザインはフルオーダーとなるケースが多くなっています。要望を伝え、叶えてもらうだけでなく、専門家からの意見や提案を積極的に取り入れることで理想のリノベーションを実現しやすくなるでしょう。
ここでは、素材やデザインが特徴的な事例を紹介します。好みのデザインを見つけてみてください。
自然素材をふんだんに使用して家全体をナチュラルなカフェテイストに仕上げたリノベーション例です。
おしゃれな雰囲気の中にも木のぬくもりを感じる、明るく優しい空間となっています。
無垢材のフローリング、モザイクタイルがポイントの北欧風デザイン。
こちらも住居内に広く天然素材を使用しています。
カーブのついた壁で優しいイメージに。
区切りの多い和室中心の住居を、空間を広く見せる間取りで開放的に仕上げています。
和のテイストを残しながら都会的でモダンなスタイルとなりました。
親世代からの住居をリノベーションした例。
森の中に佇むヴィラのような、ウッディで落ち着いた雰囲気のデザインが特徴です。
住む人の状況やライフスタイルに合わせて、二世帯住宅やファミリー向けに住宅をリノベーションすれば、生活がより良いものとなります。
将来的に二世帯住宅として使用することも視野に入れたデザイン例。
家族それぞれのこだわりを詰めこんだアイデア満載のリノベーションです。
リビングにはハンモック、廊下には子どもが自由にお絵かきできる黒板クロスを設置。
ダメージ感のある床材や、お店のようなディスプレイがしやすい収納スペースを設置しています。
大人も子どもも生活が楽しくなる住居へと生まれ変わりました。
登山が趣味というご夫婦の「好き」を詰め込んだ住まいに。
山小屋をコンセプトとしたリノベーションで温かみのある空間が作られています。
築80年の古民家を現代の生活に合わせてリノベーション。
段差をなくしたバリアフリー設計に加えて、直接火を使わないIHコンロ、空気の熱でお湯を温めるエコキュートを採用した優しいデザインの住居となりました。
昼間でも電気を点けて暮らしていましたが、南面にアパートが立つことから更に暗くなってしまうことが予想されたため、吹き抜けデザインのリノベーションを決定。リビングは陽だまりの空間となり、家族が集まりやすい雰囲気となっています。
2世帯がちょうど良い関係でいられるための、みんなが心地良いリビング。
大きな吹き抜けを作り、明るい団らんの場を作った事例です。
住居全体に手を加えるリノベーションなら大きな要望を実現することも可能です。
デザインは「こうだったらいいな」という気持ちを具体的にしたもの。
今回ご紹介した様々なリノベーションデザインから、暮らしをより豊かにするためのヒントを得ていただけたのではないでしょうか。「どんなデザインが良いのかわからない」という方は、デザインの事例から好みのものを見つけてみてください。
好みの事例をいくつか集めていくうちに、叶えたいデザインが見えてくるでしょう。
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