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目次
古民家の再生リフォームは、大きく分けて、現地に建っている古民家をその場でリフォームする場合と、都市部などに移築して再生リフォームする場合があります。移築して再生リフォームする場合は、古民家をどこまで再現するかがポイントになります。古民家の保存が目的であれば忠実な移築が求められますが、住居とするのならば現代人が生活しやすい住空間に設計・施工することが欠かせません。
古民家の移築による再生は「完全移築」「部分移築」「構造材のみ移築する」などさまざまな手法があります。しかし、どの手法も古民家の良いところを活用して現代の暮らしに活かすというところでは共通しています。どんな家にしたいのかを設計家と打ち合わせをして、希望を叶える最適の手法をとるようにします。
普通の住宅を新築する場合と違って、移築再生には解体費・移築場所までの運搬費・部材の洗浄費・新材による補修費などの費用が発生しますから、古民家選びは慎重にしたいものです。古民家を選ぶ際には次のようなポイントをチェックします。
移築後の住宅が小屋裏(天井と屋根の間の三角形の空間)を見せる設計(天井を造らず屋根を支える梁をむき出しにする)ならば、柱と梁のバランスや梁の独特な曲がりなどが再生リフォームの見せ場になりますから必ずここをチェックします。
100年以上も湿気の多い敷地に建っている古民家は、木材がダメージを受けている恐れがあります。
建物全体をみて、水平・垂直が狂っている古民家は柱が腐っている可能性があります。
「柱にはヒノキ・ケヤキ(木目が美しい・強度が落ちない)」「土台にはクリ(防蟻・防腐効果がある)」「梁にはマツ(強度・木の曲線が味わい深い)」を使用している古民家が高く評価されています。
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※2023年4月~2024年3月
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