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エコキュートの価格はどのくらい?タイプ別・機能別に施工事例を交えて紹介

  • 最終更新日:2021-12-23

エコキュートの価格はどのくらい?タイプ別・機能別に施工事例を交えて紹介

環境にもお財布にも優しいといわれているエコキュート。オール電化の普及とともに需要が高まっていますが、設置の費用はいくらかかるのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

この記事では、エコキュートの設置にかかる費用を徹底解説。そのほか、メリットやデメリット、設置の際の注意点など、おさえておきたいポイントについても解説します。施工事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

1.エコキュートの設置費用はどのように決まる?3つの費用とポイント

エコキュートの設置費用は、大きく分けて「本体購入費用・撤去費用」「電気工事費用」「水道工事費用」の3つがあります。それぞれどのような費用がかかるのか、詳しく見ていきましょう。

1-1.本体購入費用・設置費用・撤去費用

エコキュートはさまざまなメーカーから販売されているので、自宅に必要な容量や機能、設置場所に適した形状など、さまざまな条件を検討し、適切なものを選ぶことが大切。本体や設置工事の価格は、貯湯タンクの容量に比例して高くなっていきます。その他、機能などによっても価格は異なります。

また、エコキュートを新規設置する場合は、基礎工事が必要になることも。交換の場合も、本体の購入費用のほかに既存のエコキュートの撤去費用がかかるケースも念頭に置いておきましょう。基礎工事の費用相場は2~4万円前後、撤去の費用相場は1万円前後です。

1-2.電気工事費用

エコキュートは電気でお湯を沸かす仕組みなので、設置時に電気工事が必要です。設置工事の方法や費用も、エコキュートのタンク容量や機能によって異なります。電気工事には、配線工事やブレーカーの取り付けなどがあり、専門の資格が必要。電気工事にかかる費用は、新設する場合で9~15万円前後です。

1-3.水道工事を含む設置工事費用

エコキュートの設置には、水道の工事も必要です。水道工事には、給水給湯管や追い焚き配管、エコキュート用ドレン排水管などの工事が含まれます。水道工事にかかる費用は、新設する場合で7~13万円前後です。

どの工事に関してもいえることですが、費用は設置を依頼するリフォーム会社により異なります。複数のリフォーム会社の見積もりを比較するほか、家電量販店などの購入先や施工実績の豊富なリフォーム会社への相談がおすすめですよ。

2.家族人数ごとのタンク容量目安と費用相場

エコキュート使用中のお湯切れを防ぐためには、家族の人数に適したタンク容量が必要です。タンク容量別に目安となる家族の人数と、主な機種である給湯専用とフルオート(詳細は後述)のタイプ別費用相場について解説します。

2-1.300L

  • ・家族人数の目安:2~4人向け

使う湯量があまり多くない家庭に適しています。湯はり1回、シャワー3回くらいが使用量の目安です。価格は給湯専用で25~38万円、フルオートで30~54万円前後となります。

2-2.370L

  • ・家族人数の目安:3~5人向け

同時にお湯を使うことがある家庭に適しているサイズです。湯はり1回、シャワー5回くらいが使用量の目安です。価格は給湯専用で28~48万円、フルオートで32~64万円前後となります。

2-3.460L

  • ・家族人数の目安:4~7人向け

同時給湯や風呂の入れ替え、シャワーなどを頻繁に使用する家庭に適しています。湯はり1回なら、シャワーは7回くらい使用できるでしょう。価格は給湯専用で30~52万円、フルオートで33~74万円前後です。

3.エコキュートの形状別価格の違い

エコキュートは標準サイズのほか、狭い場所でも置ける薄型タイプやスリムタイプをラインナップしているメーカーもあります。それぞれの価格の違いを解説します。

3-1.ローコストでバリエーション豊富な標準型

一般的な形状のエコキュート。「角型」とも呼ばれます。小型から大型までサイズのバリエーションが豊富で、選びやすいタイプです。設置には70~80cm四方のスペースが必要となります。価格は3タイプのなかで一番安価です(同メーカー・同機能で比較した場合)。

3-2.狭い場所でも設置が可能な薄型

標準型よりも奥行が浅い「薄型」。狭い場所にも設置しやすいタイプです。奥行きが浅くなった分を補うために背が高い機種もありますので、設置予定の場所に形状が合うか、しっかりと確認することが大切。価格は標準型、スリム型に比べるとやや高い傾向です。

3-3.細い形状で標準型が置きにくい場所にも設置しやすいスリム型

「スリム型」は、標準型と薄型の中間の形状。薄型ほど薄くはないですが、幅が細く、スペースが確保しにくい場所にも設置しやすいタイプです。背が高い機種もあり、設置する際の注意点は薄型と同様。価格的には薄型よりは安いですが、標準型よりは高い、中間価格帯の商品です。

4 .エコキュートの機能別価格の違い

エコキュートには、「給湯専用タイプ」「オートタイプ」「フルオートタイプ」と、機能別のタイプがあります。価格の違いもありますので、それぞれ見ていきましょう。

4-1.給湯専用タイプ

「給湯専用タイプ」は、給湯機能のみのシンプルなエコキュート。蛇口から給湯する機能のみを備えています。自動湯はりや追い焚きができない分、低コストで設置できるのがメリットです。

4-2.オートタイプ

「オートタイプ」は、給湯に自動湯はり機能が追加されたエコキュートです。自動湯はりはできますが、追い焚きはできません。代わりに、手動での足し湯や高温さし湯などの機能がついている機種もあります。価格帯は、給湯専用タイプとフルオートタイプの中間です。

4-3.フルオートタイプ

「フルオートタイプ」は、給湯・自動湯はり・追い焚きの機能があるエコキュート。あらゆる機能を全自動で行えますが、本体価格や設置費用は3タイプのなかで一番高額になります。また、さまざまな便利機能が自動で行えることから、ランニングコストも高くなる可能性がありますので、注意が必要です。

5 .エコキュートのメリット・デメリット

ここでは、エコキュートのメリットやデメリットについて解説します。

5-1.エコキュートのメリット

  • ・光熱費を安く抑えられる
    エコキュートの最大のメリットともいえるのが、光熱費を抑えられること。リアルタイムでお湯を沸かすガス給湯器や石油給湯器と異なり、電気代が安い夜間にお湯を沸かすため、ランニングコストが節約できます。

  • ・環境にやさしい
    エコキュートが環境に優しいとされるその理由は、お湯を沸かすためのヒートポンプに使うエネルギーが、空気中の熱だから。自然にあるエネルギーを使用しているため、環境への負荷が少ないといえます。

  • ・メーカーが豊富
    エコキュートはさまざまなメーカーから販売されています。お住まいの地域や気候の特性、好みの機能など、自分に合った商品を選べるのも魅力的ですね。

5-2.エコキュートのデメリット

  • ・初期費用が高い
    エコキュートは、一般的なガス給湯器などと比べると、初期費用が高くなる傾向にあります。タイプや機能にもよりますが、デメリットのひとつといえるでしょう。

  • ・稼働音がする
    エコキュートの特徴は、夜間にお湯を沸かすこと。夜間は周囲の音が静かなので、稼働音が気になりやすいというデメリットも。また、近隣の住宅に近い場所に設置していると、騒音トラブルになることもありますので注意しましょう。

  • ・使いすぎるとお湯切れする
    エコキュートは、タンクに溜めたお湯を使用します。タンク容量については先述のとおりですが、タンク内のお湯を使い切れば、当然お湯切れしてしまいます。また、1日のお湯の使用量を学習する機能がついているため、一度にたくさんのお湯を使ったりすると、お湯切れが発生することがあります。

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エコキュート、おすすめの選び方は?種類やメリット・デメリット、導入・交換の事例を紹介

6.エコキュート導入時の注意点

エコキュートを導入するにあたり、注意しておいたほうが良い点もおさえておきましょう。

6-1.設置場所を考える

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成されています。タンクが比較的大型のため、狭すぎるスペースには設置できないことがありますので注意しましょう。また、設置する場所に浄化槽などのフタがないか、点検・修理のためのスペースがあるか、などといった点も確認が必要です。

新規導入する場合は、基礎工事が必要となる場合も。基礎工事にはコンクリートを流し込むための型枠など、スペースを要することもありますので、施工するリフォーム会社にあらかじめ確認しておきましょう。

6-2.容量はライフスタイルや家族の人数に合わせる

お湯切れの可能性があるのがエコキュートの弱点。タンクの容量は家族の人数に合わせて決めましょう。また、同時にお湯を使用することが多い場合は、推奨されているサイズよりもワンランク大きい容量にしておくことをおすすめします。

6-3.タイプを変更する際は配管工事が必要なことも

既存のものと異なるタイプのエコキュートに交換する場合は、配管の追加工事が必要となる場合があるので注意が必要です。 給湯専用タイプでは給水配管工事・排水配管工事を行います。オートタイプ・フルオートタイプといった追い焚き機能があるタイプのエコキュートでは、給水配管工事・排水配管工事に加え、追い焚き配管工事を行う必要があります。

ちなみに、追い焚き機能付きのガス給湯器からエコキュートに交換する場合、ガス給湯器用の追い焚き配管が使える場合もありますが、汚れやすい配管のため、新しいものに交換しておいたほうが無難です。

7.エコキュートの寿命はどれくらい?交換時期の目安

エコキュートの寿命は使用頻度などにより異なりますので一概にはいえませんが、部品ごとの耐用年数は以下の通りです。

  • ・ヒートポンプユニットの耐用年数:5~15年
  • ・貯湯タンクの耐用年数:10~15年

部品の耐用年数を考えると、設置から10年を目安に交換を検討すると良いでしょう。お湯が溜まらない、異音がするなどの症状が発生した場合は、耐用年数にかかわらず早めに点検してもらうことをおすすめします。

8.エコキュートの設置・交換事例5選

ここからは、エコキュートの設置・交換のリフォーム事例をご紹介します。

8-1.【45万円】エコキュートをスリム型に交換

既存のエコキュートが壊れてしまったのを機に、スリムタイプのエコキュートに交換した事例です。もともと狭いスペースに標準型のものを設置していたので、だいぶ余裕ができました。

Before:壊れてしまったエコキュート。スペースギリギリの設置でした。

After:スリムタイプに交換し、スッキリしました。容量はそのまま、高さもさほど変わらないようですね。

事例の詳細:エコキュート交換工事・スリムタイプへ変更

8-2.【45万円】全自動エコキュート設置

東芝のエコキュートから、パナソニックのフルオートタイプに交換した事例です。既存の基礎を使用して設置することができました。

Before:既存のエコキュートを設置するときに、しっかりとした基礎を作ってありました。

After:パナソニックのエコキュートに交換。フルオートタイプは、リモコンひとつでさまざまな全自動機能を使うことができるので、家事ストレスも軽減されそうです。

事例の詳細:エコキュート取替工事

8-3.【47万円】今までどおりの生活で、より電気代を削減できるエコキュートへ

電気温水器からエコキュートへの交換事例です。最新のエコキュートに交換することで、光熱費の節約が実現できました。

Before:これまでは電気温水器でした。

After:ダイキンのエコキュートに交換。高効率で高圧力、使い勝手と光熱費節約が両立できるのがエコキュートの魅力ですね。

事例の詳細:最新のエコキュートに交換

8-4.【50万円】460Lの大型エコキュートへ交換

オール電化へのリフォームと同時に、給湯器をエコキュートに交換した事例です。交換前はボイラー式。エコキュートへの交換工事は1日で終えることができました。

Before:ボイラーからは水漏れが始まっていました。

After:460Lの大容量エコキュート。オール電化にしたことで、光熱費の削減が叶いました。

事例の詳細:ガスボイラーからエコキュートへ交換工事

8-5.【65万円】わずかな隙間でも薄型なら設置可能

薄型のエコキュートを新規設置した事例です。とても狭いスペースですが、薄型なら設置可能。海に近い場所のため、耐塩害仕様のエコキュートを選びました。

Before:エコキュートの設置予定場所は極小スペースでした。

After:薄型のエコキュートを設置。狭いスペースにもぴったりとはまりましたね。潮風が当たる地域の場合、耐塩害仕様を選べば耐久性も安心ですよ。

事例の詳細:エコキュート設置

9.エコキュートは生活にあった機能と大きさを選ぶのが大切

この記事では、エコキュートのタイプ別・機能別の費用相場などについて解説しました。ご紹介した事例なども参考にして、エコキュートの導入を検討してみてください。

予算や使用シーンにあった適切なエコキュートを選ぶためにも、信頼できるリフォーム会社に相談できたら心強いですよね。複数のリフォーム会社で見積もりを取り、自分たちの希望に合う商品を提案してくれる会社に依頼しましょう。

複数のリフォーム会社から探すなら、ホームプロに相談してみるのがおすすめです。ホームプロは、累計80万人以上が利用するリフォーム会社紹介サイト。地元の優良リフォーム会社を複数紹介してもらえます。無料で相談できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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