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子どもが独立し、夫婦二人には持て余し気味の広すぎる家となり、住み替えという選択肢がよぎりつつも、せっかくなら愛着のある家で今後も暮らしていきたい。
そんな時に検討したいのが大規模リフォームです。
二人サイズに合わせて間取りを使いやすく変更するだけでなく、築年数を重ねた家を補強したり、老後子どもが独立し、夫婦二人には持て余し気味の広すぎる家となり、住み替えという選択肢がよぎりつつも、せっかくなら愛着のある家で今後も暮らしていきたい。
そんな時に検討したいのが大規模リフォームです。
二人サイズに合わせて間取りを使いやすく変更するだけでなく、築年数を重ねた家を補強したり、老後も安心して暮らせるようバリアフリー化したり、 外壁や内装デザインも刷新した新しい家で、新たな気持ちで第二の人生を踏み出すことができます。
そんな、夫婦二人のためのフルリフォームで、失敗しないための予備知識をまとめました。
とはいえ、「別に今の家のままで快適だし、高いお金かけて本当にリフォームする必要あるの?」と感じている人も少なくないかもしれません。
いつかは……と思っていても、今のところ特に不具合や緊急性を感じていない人もいるでしょう。そこで、築二十数年が経過した家の目に見えざるリスクや、老後の安全や快適な暮らしに向けて、リフォームを行う「意義」についてまずはおさらいしてみたいと思います。
フルリフォームをする最も大きな理由のひとつに、建物の「老朽化」が挙げられるでしょう。
一般的に日本の建物の寿命は木造一戸建てが27年~30年、RC/鉄骨コンクリート造のマンションで37年とされています(※税法上の耐用年数は、木造が22年、RC造が47年、鉄骨造が19~34年)。
しかし、これは建物がその年数でダメになるということではなく、あくまで取り壊されたり建て替えをした住宅の築年数を元にした数値です。
実際はそこまで短命ではなく、丁寧に住めば軽く100年以上は持つともいわれています。
ただし、それは定期的に建物の健康診断をし、然るべきメンテナンスを行った場合は、高温多湿の日本の風土は住宅の劣化を早めるとされ、新築から20年も経てばそれなりに傷みも出てきます。
見た目にはわからなくても、水回りの土台や下地材が腐食していたりしますし、RC造のマンションでもシロアリの被害により構造部分に重大な欠陥が生じるケースもあります。
もちろん、劣化した部分だけに絞ってリフォームを行うのもアリですが、いずれバリアフリー化などその他の部分にも手を入れるなら、「一気にやる」方がコストを抑えられる可能性があります。
大規模リフォームで問題点を全て洗い出すことで、その後の細々とした修繕をカットできますし、工事の度に何度も足場を組んだりするコストも省けます。
もちろん、リフォームではなく同じ土地に新しい家を建て替えるという選択肢もあります。建て替えには建て替えの、リフォームにはリフォームの良さがあり、どちらを選ぶかは当人次第。
そこで、ここでは建て替えではなくリフォームを選んだ場合のメリット、選ぶ理由を挙げてみましょう。
一番のメリットは、やはりコスト。
解体してゼロから作り直す建て替えに比べ、リフォームはスケルトンからのフルリフォームの場合でも基礎や構造部分は既存のものを使用します。
そのため、工事費はもちろん、建物の登記・申請費用などの諸費用、不動産取得税・登録免許税といった税金もカットでき、建て替えに比べかなりのコストダウンが可能です。
一方で、建物の構造によっては間取りの自由度が制限される点もあります。
まだ体が十分に動くうちは、大がかりなバリアフリーリフォームをついためらってしまいます。
しかし、実際に高齢になってからだと精神的・経済的な負担が重く、「やれるうちにやっておく」のがベターです。
早い段階でバリアフリー化しておけば、それだけその環境にも適応しやすくなります。
厚生労働省の「人口動態統計」によれば、65歳以上の家庭内事故による死者数は交通事故者よりも多く、家の中を安全に設計しておくことが、いつまでも健康的に暮らすことにつながります。
なお、バリアフリー化のポイントについては、第4章にて後述します。
建物の老朽化については前述しましたが、2016年時点で築年数35年を超えるような物件の場合は耐震性能の部分でも不安を抱えています。
具体的には、1981年以前の「旧耐震基準」で建てられている住宅です。
中には現行の基準と変わらない優れた建物もありますが、改正前の耐震基準は大地震まで想定した設計にはなっておらず、傾向としてはやはり倒壊の危険性は高まります。
一方、築15年以内なら2000年の建築基準法改正にも対応しているなど、築年数がひとつの基準となります。
なお、建物の「耐震等級」は全3段階で、数字が大きいほど耐震性能に優れていることを表します。
こちらもチェックしておきましょう。
改装と一口にいっても、最近は「リフォーム」や「リノベーション」、「スケルトンリフォーム」など様々な用語があり、その定義はやや曖昧です。
それぞれ、どんな違いがあるのでしょうか?
[リフォーム]
まず、一般的に「リフォーム」は間取りの変更を伴わない、比較的小規模な改装を差すことが多いようです。
経年劣化した設備を入れ替えたり、外壁の塗装を塗り替えたり、内装のデザインを刷新したりといったレベルもリフォームにあたります。
[リノベーション]
修繕やメンテナンスという色合いの強いリフォームに対し、+α「作り変える」といった意味合いを持つのが「リノベーション」です。
間取りを大きく変更したり、2世帯で住めるように作り替えたりするのがこれにあたります。
壁の位置や配管の位置を変える大規模な工事になるため、建て替え同様に仮住まいの手配などが必要になることが多いです。
[スケルトン]
建物をいったん構造部だけを残した状態にしてから間取りやデザインを再構成することを「スケルトンリフォーム」と呼びます。
一戸建てだけでなくマンションでも可能で、間取りを大きく変えられるだけでなく、建物内部の致命的な欠陥なども発見でき、現時点での健康診断を行えるという意味でも利点があります。
住宅リフォームと一口にいっても、建物の箇所によって劣化状況は異なりますし、個々のライフスタイルによっても「リフォームどき」は変わってきます。
上手に、効率よくリフォームを行うには、まずそれぞれの状況に応じた最適なタイミングを知ることが大切です。
ここでは、家族の成長や変化、住まいの劣化状況に見るリフォームどきについて紹介します。
リフォームが必要になるのは、主に「家族構成やライフスタイルの変化」「建物の経年劣化によるメンテナンス」という2つの側面があります。
まず、前者ですが、住宅購入から出産、子どもの成長や独立、高齢化など、家族の変化に合わせて「リフォームどき」が訪れます。
一方、建物の経年劣化に伴う「リフォームどき」ですが、こちらも箇所によって傷みが生じてくる年数が異なります。
細々としたメンテナンスは築5年目くらいから発生してきますが、築20~30年ともなると、住まい全体を見直す大がかりなリフォームが必要となってきます。
前述のような「家族構成やライフスタイルの変化」「建物の経年劣化によるメンテナンス」という観点から見ると、一戸建てもマンションもリフォームどきに大きな違いはありません。
ただ、一戸建ての場合は屋根や土台、外壁、外構といった部分のメンテナンスも自分たちで行うぶん、リフォームの機会が頻繁に訪れると認識しておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、マンションの場合、外壁や躯体、共用部の大規模修繕は10~13年ごとに行われるのが一般的です。
ただし、所有者全体の合意形成によって実施されるものであるため、意見がまとまらなかったり、管理費の滞納や資金不足によって大規模修繕が困難になるケースも生じてきているようです。
外壁の汚れやバルコニーの塗装がはがれてくるなど、小さな部分の破損が目立ってくるのがこの時期。屋根瓦のズレや樋のゆがみなどにも注意を払う必要があります。
また、内装部分もカーペットの汚れ・摩耗、畳の日焼け、天井や壁の汚れやはがれが生じたり、小型給湯器などのガス機器の故障、水回り部分のドアの腐食といった不具合が出てくる可能性があります。
汚れやはがれは、その後の重大な欠陥を未然に防ぐサイン。たとえば外壁などは早めにメンテナンスしておくことで、ひび割れ・亀裂を防止することにつながります。
[築10~15年]
水回り(キッチン・トイレ・浴室)などに不具合が起きやすいのが築10年前後です。
なかでも故障や不調が生じやすいのが浴室となります。
使用頻度が高く、湿気がこもりやすい箇所だけに、見た目には異常がないようでも、床材の腐食や破損、設備機器の劣化などが進行している可能性があるのです。
放置するといずれ土台自体の腐食につながってしまう可能性もあるため、この時期に設備の取り換えだけでなく、できれば浴室全体のリフォームを行っておくことが望ましいです。
[築15~20年]
築15年から20年を過ぎると、土台まわりの腐朽など、見えない部分の腐食・破損が生じてきます。
また、水回り設備の故障、給排水管の破損なども起きやすく、大幅なメンテナンスが必要になります。
土台まわりは腐朽の進行具合によって、取り換えや柱の根継などが必要となる場合もあります。
[築20~30年]
建物自体の構造から見直す、大規模なリフォーム期です。
バリアフリー化も含めた最後の見直し時期にあたり、終末まで快適に安全に暮らし続けるために必要な改装を施すことが重要になってきます。
住まい全体に段差をなくしたり、子どもが独立して余っている部屋をクローゼットなどに変更したり、間取り自体を刷新して広いリビングに変更したり、夫婦2人暮らしを想定した新たなプランニングをしておきたいところです。
[築30年以降]
新築での購入から子どもの独立までを20~30年、その後の人生を20~30年と課程すると、住まいにおいても30年という時間が重大なターニングポイントになります。
築30年という時期に合わせて大規模なリフォームを行い、その後も適切なメンテナンスを実施することで、老後もずっと安心して住み続けられる家になります。
欧米などに比べ日本の家は短命と言われています。
しかし、第一章で述べたように、然るべき時期に然るべきメンテナンスを行えば、長きに渡って住み続け、次世代へと受け渡すことも可能です。
実際、築80年の建物をリノベーションした事例もあり、手をかけることによって世紀を超えて住み継がれる家を実現することができます。
では、気になるフルリフォームのコストはどうなのか? 建て替えよりどの程度安いのか? さらには、バリアフリー、外壁リフォームなど、リフォーム内容ごとの費用も気になるところです。
ここでは、ホームプロの豊富な事例に見るリフォーム費用の相場、また、フルリフォームで使えるお得な補助金、利用条件についても紹介します。
今ある家を取り壊し、新しく作り直すのが「建て替え」。既存の家を生かし、必要箇所を補強、改修するのが「リフォーム」。前者は解体費用に加え、使用する建材コスト、さらには諸費用や税金も上乗せされるため、当然ながらリフォームよりも多くの費用がかかります。
[建て替えのコスト感]
解体費用の目安は一般的に坪単価30,000~35,000円程度です。
仮に20坪とすると解体だけで60~70万円かかり、さらに、同じ土地に坪単価50万円の家を新築すると1000万円の費用が必要です。
諸費用など諸々を含めると1200~1300万円程度のコストがかかります。
[フルリフォームのコスト感]
一方で、同規模の建物をリフォームした場合、スケルトンから作り込んだ場合でも600~900万円が相場。仮に工事費600万円のリノベーションのケースでは、デザイン設計料が約60~120万円、諸費用が60~120万円です。
工事中の仮住まいが必要になった場合でも、総コストは752~872万円といったところです。
ホームプロには7800件以上のリフォーム事例の結果を元に集計した、工事費用の相場・目安データがあります。
そのデータから、特にシニア世帯に需要の多い「増改築のリフォーム」「二世帯リフォーム」「バリアフリーリフォーム」などの費用相場を見ていきましょう。
[増改築のリフォーム]
中心価格帯:200~300万円(※戸建て、増築・改築リフォーム事例中25%)
目安価格帯:~300万円
[二世帯リフォーム]
中心価格帯:100~200万円(※戸建て、二世帯リフォーム事例中36%)
目安価格帯:~200万円
[バリアフリーリフォーム]
中心価格帯:~100万円(※戸建て・マンション、バリアフリーリフォーム事例中64%)
目安価格帯:~100万円
戸建て住宅の場合は、外まわりのリフォームも人気です。
屋根、外壁、外構・エクステリアを刷新することで、見た目にも新築同然に生まれ変わらせることができます。
それぞれの費用相場は以下の通りです。
[外壁塗装・外壁工事リフォーム]
中心価格帯:100~150万円(※戸建て、外壁塗装・外壁工事リフォーム事例中29%)
目安価格帯:50~150万円
[屋根リフォーム]
中心価格帯:50~100万円(※戸建て、屋根リフォーム事例中22%)
目安価格帯:~100万円
[外構工事、エクステリアリフォーム]
中心価格帯:50~100万円(※戸建て、外構工事、エクステリアリフォーム事例中23%)
目安価格帯:~100万円
[駐車場・ガレージリフォーム]
中心価格帯:100~150万円(※戸建て、駐車場・ガレージリフォームリフォーム事例中18%)
目安価格帯:~150万円
では、具体的にいくらのコストでどんなことができるのか、ホームプロの事例から見ていきましょう。
(費用:139万円、工期:2週間、築年数:11~15年)
築10年を経過し、全体的に退色、カビも発生していた壁を全面的に塗り替えました。
全体的に明るく温かみのある配色で仕上げています。
真ん中にはワンポイントとして天然石のブリックタイルをぐるりと貼り、おしゃれで印象的な外観になっています。
リフォーム内容によっては自治体から補助金を受け取ることもできます。
国からの助成としては「長期優良リフォーム補助金」があり、各自治体にも省エネや耐震リフォームに対して、様々な補助制度が容易されています。
リフォームによって耐震性などを高めた住宅を「長期優良住宅」に認定し、リフォーム費用を補助する制度です。
耐震以外にも断熱性能のアップ、劣化対策など、「住宅の長寿命化」につながる工事が対象に。工事費の3分の1、最大100万円まで(※一部200万円まで)が補助されます。
上記の支援制度以外にも、各地方自治体が実施する補助金制度もあります。
お住まいの市区町村の制度は「一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会」のホームページで検索可能。国の制度と組み合わせて使えるものがないか、チェックしてみましょう。
なお、補助金が出る主なリフォームの事例は…
などが挙げられます。
さらに、特定のリフォームについては、お得な減税制度を利用できる場合があります。それが「住宅リフォームローン減税」と「バリアフリーリフォーム減税」です。
それぞれの要件や特徴を見てみましょう。
【住宅ローン減税】
【バリアフリーリフォーム減税】
ほかにも3000万円の所得制限があるなど、細かい要件がありますので詳しくは国税庁のホームページでチェックしましょう。
老後を過ごす家に必要なことは、バリアフリーや耐震性といった安全面はもちろんですが、何より快適に楽しく過ごせる+αの魅力を備えた家であるべきでしょう。
子どもが独立し夫婦2人きりだからこそ、わがままに願望を追求できる、そんな家を作るためのリフォームのポイントをまとめました。
夫婦2人暮らしなら、少し広めのLDKに寝室がひとつあれば十分快適に暮らせます。
余った子ども部屋を潰してリビングと一続きの空間にするのもアリですし、あえて残して趣味の部屋にしたり、夫婦の寝室を分けるのもいいでしょう。
どの間取りがベストかは価値観によりけりですが、老後に備えて居住空間を1階部分にまとめておくことは重要なポイントです。
特に寝室が2階にあると、70代80代の身には相当こたえます。
リビングや浴室、寝室など日常的に利用するスペースは、階段の上り下りを必要としない場所に集約しておきたいところです。
スペースに余裕ができた今こそ、長年の夢を叶えるチャンスでもあります。子ども部屋に防音設備を入れて楽器演奏ができるようにしたり、リビングに本格的なホームシアターを設置したり、使いやすさと設備にこだわり抜いたキッチンにリニューアルしたり、 リフォームで夢を叶えた事例を紹介します。
(費用:200万円、工期:1カ月、築年数:1~5年)
趣味であるホームシアターを本格的に楽しめる空間へとカスタマイズしています。
マンションのリビング天井にスピーカーとスクリーンを埋め込み、窓装飾にも遮光性生地のハニカムスクリーンを採用し、室外からの光が上映の邪魔にならないよう配慮するこだわりようです。
(費用:900万円、工期:2カ月、築年数:16~20年)
築20年のマンションを、フルリフォームしました。
特にキッチンにはこだわり、設備ごと刷新しています。
天然大理石をふんだんに使ったオリジナルキッチンは高級感抜群、設備機器にも同クラスの素材を使うことで、優雅な雰囲気を醸し出しています。
古い家の弊害のひとつが「断熱性能」の低さ。夏は冷房の利きが悪く、冬は底冷えするような寒さに見舞われる家では快適な暮らしなど望むべくもありません。
壁や天井に加え、窓などの開口部に断熱リフォームを施せば、部屋全体を包み込むように断熱することができ、快適性はもちろん省エネにも効果的です。
加えて、床下リフォームも実施することでカビの発生を防ぎ、足元の冷えも解消できました。
これで健康的な暮らしを送ることができるはずです。
最近は窓に立てかけるだけで断熱できる「プラスチックダンボール」や、窓ガラスに手軽に貼れる断熱フィルムなどもあり、安価に断熱性能を高める方法もあります。予算に応じて導入を検討してみるといいでしょう。
バリアフリーとは、誰もが安全かつスムーズに暮らせるよう日常から「障壁(バリア)」を取り除くことが重要です。
住宅におけるバリアフリーは床、階段、廊下、部屋の配置など見直すべき箇所が多岐にわたるため、一度に行うことが難しければ気になるところから少しずつ改修していくのもアリです。
主な改修のポイントは以下の通り。
高齢になり介護が必要になってからこれらの改修を一気に行うことは、経済面もさることながら精神的な負担が重くのしかかります。
元気なうちから対策を施しておくことが、将来的なリスクヘッジへとつながります。
とはいえ、大規模なリフォームを施しても、さらに長く住み続け、その後も次世代へと住み継いでいくためには継続的なメンテナンスが必要となります。
せっかくお金をかけてフルリフォームしたのにその後も改修費がかさむとなるとうんざりしますが、たとえば外壁などは然るべき対策を施しておくことで、その後の改修コストを大幅に減らすことも可能です。
最近は外壁材や塗料も進化していて、経年劣化しにくく防腐効果の高いものもあります。
また、シロアリ対策や大地震でも倒壊しない耐震補強を行い、経年劣化に強い家にしておくこともポイントのひとつです。
大規模リフォーム時に数十年後も見据えた対策を施し、出来る限り「メンテナンスフリー」にしておくことが重要です。
最後に、初めてのフルリフォームに望むにあたっての流れ、段取り、注意点をまとめました。
大がかりなものでは1~3カ月にもおよぶリフォームだけに、無理のないしっかりとしたスケジューリングのもと進めることが成功のカギとなります。
大がかりなリフォームの場合、工事だけでも最低1カ月かかります。
スケルトンからフルリフォームを行うケースでは3~4カ月以上かかることもあります。
場合によっては仮住まいの手配なども必要になるため、スケジューリングが甘いと当初の見通しより工期が伸びて無駄な家賃が発生してしまうことも考えられます。
まずは、工事の流れと大まかなスケジュールを把握しておきましょう。
[プランニングから工事契約まで、フルリフォームの大まかな流れ]
1.予算と「やりたいこと」をまとめる
まずは予算と「やりたいこと」の折り合いをつけることが第一歩です。
とはいえ、最初はあまり予算のことを気にしすぎず、「譲れない条件」を書き出し、具体的に「作るべき家」像をカタチにしてみましょう。
「間取りと部屋の数」から始まり、「キッチン、バス、トイレの配置」「デザインと設備」「バリアフリーのポイント」と、具体的な希望をわがままに追及してみるといいでしょう。
2.自分に合ったリフォーム会社を探す
具体的なリフォームのイメージができたら、次にパートナー探しです。
リフォーム会社を選ぶ方法はネットの口コミや専門誌、リフォーム会社が開催している相談会やイベントなどに参加するのもひとつの手です。
いずれにせよ、まずはリフォーム会社に実際に会いに行き話を聞いてみるといいでしょう。
工務店やハウスメーカー、リノベーション会社など家づくりのプロに直接相談し、描いた理想をぶつけてみることです。
それが、どれくらいの予算で叶うのか、見積りを出してもらうことで大まかな予算感もつかめますし、予算的に難しい部分があれば、現実的に可能な落としどころをともに探っていくことができます。
3.複数の会社から相見積もりをとろう
見積りを複数の会社に依頼する理由は、コストダウンだけではありません。
リフォームにおける得意分野は会社によって異なるため、自分にとっての理想を予算内に実現してくれるパートナーを探すという意味合いもあります。
そのためにもリフォーム内容をできるだけ具体的かつ細かく伝え、複数の会社の担当者としっかり話すことが重要です。
会社の規模やネームバリューだけにとらわれず、確かな技術と知識を持つパートナーを見極めましょう。
多すぎても検討しきれませんが、3社程度は比較しましょう。
ホームプロでは見積りをとる前に匿名で会社とやりとりができますので、その対応をふまえて依頼するかどうか決めてもいいでしょう。
4.リフォームローンを借りる
住宅購入時に「住宅ローン」を借りるように、リフォーム資金も「リフォームローン」の借入れで賄うことができます。
リフォームローンの返済期間は最長10~15年と住宅ローンの半分以下で、金利もやや高めに設定されているのが特徴です。
住宅購入時のローンがまだ残っている場合は、二重ローンになってしまうケースがあります。
退職後の二重ローンは大きな負担になるため、なるべく自己資金で賄い、総返済額を少しでも減らすことが重要です。
5.工事契約を締結
締結する前に、書類や契約内容をしっかり確認しましょう。
実施設計図に要望がきっちり盛り込まれていること、見積りと照合しておかしな部分がないこと、工事請負契約書や契約約款の重要項目についても一つひとつ入念にチェックする必要があります。
とはいえ、契約書類の内容は難しい部分も多く、当日の説明だけでは理解できない点もあります。
そのため、可能であれば事前に重要事項説明書を取り寄せるか、その場で契約はせず、書類を持ち帰ってチェックしましょう。
どうしても心配であれば、司法書士や弁護士などの専門家のアドバイスを仰ぎ、自分に不利な内容になっていないか確認するといいでしょう。
6.仮住まいを手配
スケルトンから作り込むフルリノベーションの場合、工事期間は2カ月から4カ月に及ぶこともあります。
大規模なリノベーション工事の場合、住みながら進めることは難しく、工事期間中は別の場所に仮住まいを契約する必要があるでしょう。
敷金や礼金が必要ないことが多く、短期間で入退去ができるマンスリーマンションなどを仮住まいに選ぶのが一般的ですが、実家が近くにある場合はしばし親元に頼るのが望ましいでしょう。
引っ越し後は家具を揃えたりと何かと物入りになりますので、たとえわずかでも節約しておくことをおすすめします。
7.工事中は現場を訪ね、進捗をチェック
工事中はできるだけ現場へ足を運び、小まめに進捗状況を確認することをおすすめします。
大規模リフォームで起こりがちなトラブル、たとえば「プラン通りの工事がなされていない」「当初の要望が反映されていない」といったことを避けるためにも、疑問に思うことがあればその場でリフォーム会社や職人さんに聞いてみるといいでしょう。
仮に途中で要望を追加したくなっても、現場の状況を分かっている状態のほうが追加工事についての適切な判断が下せるはずです。
外まわりリフォームや水回り設備の交換程度であれば、住みながらリフォーム工事を行うのが普通ですが、間取り変更を伴う大規模なものやスケルトンから作り込むリフォームの場合は、 工事期間中の「仮住まい」を手配する必要があります。
マンスリーマンションなど、敷金や礼金がかからず短期間で入退去ができる賃貸物件を選ぶのが一般的ですが、わずかでも節約するため、親族の元へ一時的に身を寄せるのも手です。
引っ越し後は何かと物入りになりますので、甘えられる人がいるなら素直に甘えましょう。
しかし一方で、住み慣れた土地・家にこれからも住み続けたいという人も少なくないはずです。
そうした場合もやはり、フルリフォームは有効な手段。長年住み続け老朽化したマイホームを補強&バリアフリー化し、「年老いた身体でも安心して住める家」に生まれ変わらせましょう。
厳選されたリフォーム会社の中から、お住いのお近くの最適な会社を複数ご紹介します。