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住まいに見るリフォームどき

築15〜20年 住まいの改造時期

この時期になると、住まいの見えている部分だけでなく、見えない部分に腐食、破損がでてきます。例えば、躯体の土台まわりが腐朽しはじめます。土台まわりの腐朽の原因は、水の侵食や湿気によるものと、シロアリや腐朽菌などの虫害がおもな原因です。 またキッチンやトイレなどの水まわりは、設備をはじめ、床や給排水管の破損が表れてくる時期なので、大幅な改造が必要になってきます。

<修繕ポイント>
水まわり
  キッチン設備の故障、給排水管の破損、空間全体の老朽化
浴室設備の故障、給排水管の破損、空間全体の老朽化
居室
  床の根太のズレ 玄関ドアや引き戸の腐朽・破損
外観
  屋根の破損・ズレ床下の腐朽 土台まわりの腐朽・シロアリ害

リフォーム・トラの巻

見た目にとらわれず、住まい全体の見直しを!

築20年近くとなると、見た目だけにとらわれず、今まで一度も手を入れなかった部分については、再度見直しが必要です。特に土台まわりの腐朽については、外壁のコーティング水切板、排水管からの水漏れ、およびコンクリート基礎の換気口がふさがれていないかを点検し、これらの原因を取り除くことが大切です。

水まわり
キッチン・トイレなどの水まわり全体の見直しを行います。比較的人の目につきやすい場所にあるキッチンは、設備機器の調子だけでなく、壁紙やキッチン収納などの汚れが目立ってきているはずです。また見た目だけでなく、キッチンやトイレなどの給排水管が破損している場合もあり、その水漏れが土台の腐朽につながるため、設備機器のみならず全体の改造が必要になります。

シンクで保温・保冷ができるシステムキッチン。冷水または温水をシンクに入れておけば、スイッチひとつで保温と保冷を効率的に行うことができる。
参考資料/『BAY'S BAY』トーヨーキッチン&リビング
http://www.toyokitchen.co.jp/


居室
居室で最も損傷が激しいのは床材です。傷や凸凹ができている状態にとどまらず、床が軋んできます。これは床の根太がズレはじめてきていると考えてよいでしょう。また20年を経過すると、高齢の家族も出てくるので、照明の明るさやスタイルの変更や、引き戸の導入などの考慮も必要になってきます。

リフォーム用の床材。 取り回しの良い1×3尺サイズ。専用テープで上貼りするだけの簡単施工。
参考資料/『リモデルフロアー リモデルメイト6T』大建工業
http://www.daiken.jp/


外観

外観は全体的に老朽化している状態ですが、特に土台まわり・床下の腐朽が表れてきます。腐朽の進行状態によっては、土台の取り替えや柱の根継などが必要となります。

土台まわり・床下・柱の修繕ポイント
土台・・・防腐剤の塗布、注入(腐朽・食害が進行している場合は取り替え)
柱・・・根元部分に防腐剤の塗布、注入(腐朽・食害があれば根継)
床下・・・防虫対策は薬剤散布して土壌改良をする。 防湿対策は、防湿コンクリートを打つ、床下換気口の換気をよくする。


また見た目の部分で目立つのは、金属箇所の錆びつきです。玄関ドアや引き戸などの金属箇所の破損の修繕だけでなく、今後の高齢者対応を考慮したドアや引き戸に取り替えることも大切です。

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