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憧れのインダストリアルスタイルに！インテリア選びのコツとアイデア

最終更新日：2023-11-20

インダストリアルスタイルは、アパレルショップやカフェなどでもよく見られる、人気の内装のひとつです。ヴィンテージ感とムダのない機能美を兼ね備えた格好良さに、「マネしてみたい」と思う方も多いのでは？　この記事では、インダストリアルな部屋にするためのインテリアの選び方や、コーディネートのアイデアをご紹介します。

・「無骨な温かさ」が魅力のインダストリアルスタイル
・インダストリアルなインテリア選びのポイント
・コンクリートやレンガ・アイアン・レザー・木材を組み合わせたインテリアや内装を選ぶ
・インダストリアルスタイルを強調する色は、モノトーン・赤系・茶系
・観葉植物を飾ることで、無機質すぎない空間に
・照明を上手に使って雰囲気のある空間に
・工場や倉庫を思わせる壁・壁紙でインダストリアル感をUP
・インダストリアルスタイルに類似した「ブルックリンスタイル」「西海岸スタイル」も人気
・インダストリアルスタイルの特徴をつかんで、理想の部屋をかなえよう

「無骨な温かさ」が魅力のインダストリアルスタイル

インダストリアルな空間デザインは、アパレルショップやカフェでも人気。

（写真／PIXTA）

インダストリアルデザインとは、1920年前後のアメリカで誕生した言葉とされています。大量生産することを前提にしたシンプルで機能的なデザインが特長で、自動車、家電製品、住宅設備、生活用品、業務用機器など、工業製品全般のデザインを指すものです。一方で、住まいにおけるインダストリアルデザインは、倉庫や工場を思わせる空間や、ムダのない機能的な美しさを持つインテリアなどを指しています。

インダストリアルデザインで統一された住まいは、インダストリアルスタイル、インダストリアルインテリアなどと呼ばれ、クールでスタイリッシュなのに、どこか素朴さや温かみもあり、性別問わず人気です。

インダストリアルなインテリア選びのポイント

（イラスト／ホームプロ編集部）

お部屋をインダストリアルスタイルでコーディネートするには、工場や倉庫を思わせる質感・色・形状のアイテムでまとめるのがポイント。ここでは、インダストリアルな雰囲気にするための基本となる、インテリア選びの考え方を解説します。

コンクリートやレンガ・アイアン・レザー・木材を組み合わせたインテリアや内装を選ぶ

インダストリアルな雰囲気を出すには、インテリアや内装にコンクリート風やレンガ風・アイアン調、ヴィンテージ感のあるレザーや木材を意識して取り入れるのがポイント。

工場や倉庫をイメージさせるような、実用的・機能的なデザインを選ぶと良いでしょう。電球タイプを使った照明や、アイアンと古材を組み合わせたテーブルなど、主だった家具家電をインダストリアルスタイルにすると雰囲気が出ます。

レザーを用いたインテリアの中でも、特にヴィンテージ感のあるレザーソファは、インダストリアルスタイルと好相性。ソファは大きめの家具のため、その存在感がお部屋の雰囲気の要となってくれるでしょう。

無機質になりがちなインダストリアルスタイルに少し温かみをプラスしたい場合には、そうしたレザー製品のほか、ダークな色調で木目を活かした家具を取り入れることで、一味違った雰囲気を楽しむこともできます。

インダストリアルスタイルを強調する色は、モノトーン・赤系・茶系

インテリア・内装の色数を絞るのも、洗練されたインダストリアルスタイルのポイントです。工場や倉庫を思い起こさせるような、グレーや黒のモノトーン系や、レザーの茶系、レンガのような赤系を中心に、テーマカラーを決めてみてください。

インダストリアルスタイルは、全体的に暗い色で構成されます。重たくなりすぎないよう、モルタル壁を思わせるくすんだグレーや、やさしいアイボリーを加えるのも良いアイデアです。ただ、あまり色数を増やすとカラフルになってしまい、インダストリアル感が失われてしまうので注意しましょう。

観葉植物を飾ることで、無機質すぎない空間に

メンズライクで無骨なおしゃれさはインダストリアルスタイルの魅力。ですが、「もう少し温かみを出したい」という場合は、観葉植物（グリーンインテリア）を取り入れると良いでしょう。

インダストリアルスタイルによく似合うグリーンとして、濃緑でツヤのある葉が美しいコーヒーの木、個性的な形の葉を持つモンステラ、新葉の鈍い赤色や黄色が印象的なコルジリネなどがあります。

購入時に使われていることの多いプラスチック製の鉢は、インダストリアルなお部屋では浮いて見えるかもしれません。陶器などの植木鉢に植え替えるか、鉢カバーを利用して、お部屋の雰囲気になじませると良いでしょう。

インダストリアルスタイルは、工場や倉庫の雰囲気を質感・色・形状で出すのがポイント

（イラスト／ホームプロ編集部）

照明を上手に使って雰囲気のある空間に

（イラスト／ホームプロ編集部）

インダストリアルなインテリアには、昼白色（ちゅうはくしょく・蛍光灯のような明るい白）よりも、温かみのある電球色がぴったり。間接照明も上手に使って、部屋の中で明暗を作ると雰囲気のある空間になります。

明るさだけでなく、照明のデザインにもこだわりたいところ。ランプシェードをスチール素材のものにしたり、マットな塗りのシンプルなデザインのものを選んだりすれば、無骨なインダストリアルスタイルとの相性も抜群です。裸電球とアイアンを組み合わせたようなペンダントライトや、バー状に照明器具を取り付けるダクトレールもおすすめです。

リビング、書斎、寝室など、それぞれのお部屋に合わせた組み合わせを考えるのも楽しいですね。

工場や倉庫を思わせる壁・壁紙でインダストリアル感をUP

面積の広い壁紙を変えると、お部屋の印象が大きく変わる。

（写真／PIXTA）

視界に入る面積が広い壁は、お部屋の雰囲気を決める大きな要素です。インダストリアルスタイルを取り入れたカフェなどでは、いわゆる「打ちっぱなし」と呼ばれるむき出しのコンクリート壁や、むき出しの配管を活かすことで、まるで工場や倉庫のようなインダストリアルな雰囲気を作り上げていますよね。

住まいにそうした要素を取り入れるには、リフォームやリノベーションという手があります。ただ、「むき出しなのはちょっと不安……」と悩んでしまうことも。その場合、レンガ調の壁紙や、コンクリート壁に直にペンキを塗った風合いの壁紙を張るのも一案です。

張替えや塗装をDIYで行うのも良いですが、よりきれいな仕上がりを求めるのであればプロの業者に依頼するのが安心です。ただし、賃貸住宅の場合は退去時に原状回復を求められますから、トラブルを避けるためにもDIYは控えたほうが無難です。

原状回復をする前提で壁紙の張替えに臨む場合でも、契約書を確認したり、管理会社などに相談したりしてから計画することをおすすめします。賃貸物件でも使用できると書かれた「貼ってはがせる壁紙」も登場していますが、経年ではがれなくなったり、のり跡が残ったりというケースもあるようです。

インダストリアルスタイルに類似した「ブルックリンスタイル」「西海岸スタイル」も人気

ブルックリンスタイルや西海岸スタイルなど、インダストリアルスタイルに類似するインテリアもチェック

（画像／PIXTA）

インダストリアルスタイルに類似したデザインとして、「ブルックリンスタイル」や「西海岸スタイル」が挙げられます。いずれもアメリカが発祥で、実用的な空間デザインや、古材などのヴィンテージを活かした家具など、3つのスタイルには共通する要素が多いです。

ざっくりした特徴の違いとしては、インダストリアルスタイルはコンクリートを使用した工場や倉庫のようにモノトーンが主流であるのに対し、「ブルックリンスタイル」はレンガ壁を活かした茶系や赤、オレンジ系の色が中心に用いられます。
「西海岸スタイル」は他の2スタイルの要素もありつつ、海を思わせるブルーや貝殻などが取り入れられ、潮風による経年変化を思わせるヴィンテージ感も加わった明るい印象が特徴的です。

「インダストリアルだけでなく、他の要素も加えてオリジナリティを高めたい」というケースもあるため、類似するスタイルをチェックしてみても損はありませんよ。

▶リノベーションで人気のブルックリンスタイルとは？

インダストリアルスタイルの特徴をつかんで、理想の部屋をかなえよう

インダストリアルスタイルの部屋での暮らし

（写真／PIXTA）

住まいにおけるインダストリアルスタイルに、厳格なルールはありません。雰囲気を押さえつつ、ご自身が気に入るインテリアを選んでみてください。内装にもこだわりたいなら、リフォームやリノベーションも選択肢に入ってきます。壁を打ちっぱなしにしたり壁紙を張替えたり、配管や配線をあえて見せたり、アンティーク・ヴィンテージ加工のフローリングにしたりすると、より空間全体のデザインを楽しめますよ。

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