所得税は個人の所得に対し、課税される税金ですが、次のような特徴をもっています。 1. 税率は、超過累進制となっています。つまり課税される所得の金額が大きくなればなるほど、その税率が高くなる仕組みになっています。 2. 所得はその発生形態によって、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、譲渡所得、一時所得、雑所得、山林所得、および退職所得の10種類に分類されます。また、求めた各所得を総合して課税される(総合課税)のが原則ですが、一部、特別の所得(利子所得、配当所得、譲渡所得など)には、所得を総合せずに分離して課税する分離課税制度があります。たとえばマイホームを売却した際の譲渡所得も、ほかの所得とは分離して課税されます。 3. 上記の所得から納税者の状況により、一定の控除額が認められます。たとえば納税者に控除対象の妻や子供がいる場合は配偶者控除、扶養控除、本人が老年者であれば老年者控除などが受けられます。
「国税」説明図