マンションを買いたいと思っています。分譲マンションには、管理組合とか規約があるそうですが、それはどのようなものなのでしょうか。
マンションの共同生活を快適にするために作られた管理グループです。そこで決められた住民に対するルールが規約です。
分譲マンションのように、1棟が構造的に区分され、その1室または1区画をそれぞれ別の人が所有、利用するような建物を「区分所有建物」と言い、そこでの共同生活を快適にするためのルールが区分所有法（建物の区分所有等に関する法律）です。改正された現在の区分所有法では、区分所有者全員によって、マンションの建物や敷地、付属施設を管理するための管理組合を構成し、管理組合は集会を開き、規約を定めることになっています。
マンションの管理、使用については、区分所有者全員の決議による自治が認められています。あなたがマンションを購入した時点で、管理組合の一員となって集会に加わり、規約を定める権利を有することになります。しかし、実際には、マンションの分譲業者があらかじめ管理規約を作り、購入者と契約する際、規約について承認を求める方法がとられていますから、この場合は購入と同時に規約に拘束されます。規約の変更は、区分所有者および議決権の4分の3以上の多数による決議が必要です。規約変更によって一部の区分所有者が特別の影響を受ける場合には、その承諾も必要とされますから、変更はそう簡単にできません。購入する時には、管理規約をよく読み、自分の希望に合うかどうかをじっくり検討してください。
マンションの管理組合と規約
